スタンド・バイ・ミー

著者: スティーヴン・キング, Stephen King, 山田 順子
タイトル: スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
スタンド・バイ・ミー<秋の目覚め>
12歳から13歳へ。幼い少年期から、大人への一歩を踏み出さなければならない時期にさしかかった4人の少年たち。彼らのうちの一人が、ある日重大なニュースを運んできます。それは、自分達が暮らす町の近くで起きた少年失踪事件に関する情報で、行方不明になった少年の死体の場所を彼は偶然にも知ってしまったのでした。興奮する4人の仲間たち、幼いゆえに恐れを知らない彼らはその死体を見に行くことを決意します。
死体を見るための、少年にとっては偉大な冒険となる1泊2日の旅。4人の少年たちの紐帯を通じて、毎日が輝きに満ちていた少年期の日々を想起させてくれる作品です。
マンハッタンの奇譚クラブ<冬の物語>
マンハッタンにある閑静な住宅街に佇む褐色の建物にて行われる、ひっそりと行われる紳士たちのクラブ。活動の内容は、お互いの物語を語り合うこと。さて、今宵語られる話は我々にどのような感動をもたらしてくれるのでしょうか?
古色蒼然としながらも優雅さと感動を覚えさせられる作品です。
レギュレイターズ

著者: リチャード バックマン, Richard Bachman, 山田 順子
タイトル: レギュレイターズ〈上〉
レギュレイターズ。それは、西部劇風の世界で登場人物たちが派手に撃ち合いをするというSF映画のことを指します。しかし、映画の世界から抜け出した彼らは、平和な住宅地に突如訪れ、残虐な無差別殺人を行います。一体なぜ映画の登場人物たちが?そしてなぜ自分達が襲われるのか?あまりにも不条理な現実を前に、住民たちは必死に生き抜こうと努力します。
本作は、リチャード・バックマンという名義で書かれていますが、これはスティーブン・キングのペンネームです。作者が同一でありながら表と裏に分かれて描いているように、本作レギュレイターズは デスぺレーションと対をなす作品となっています。二つの作品の登場人物名を見比べれば、それは自明でしょう。また、どちらもあまりにも残酷で超現実的な世界を舞台に、物語は展開していきます。異なるのは、デスぺレーションでは主人公が救いをもたらす少年であったのに対し、レギュレイターズに登場する少年は破滅をもたらすということ。しかし、物語を読み勧めてゆけばどちらの少年も本質的には同じ目的を持っていたことに気付かされるでしょう。片方ずつでも素晴らしい作品ですが、ぜひ2作併せて読んでもらいたい小説です。
デスペレーション

著者: スティーヴン キング, Stephen King, 山田 順子
タイトル: デスペレーション〈上〉
デスぺレーション。”絶望”という意味を表すこの町に、理不尽にも連れてこられた大学の助教授夫婦、作家、作家のマネージャー、ヒッチハイカー、獣医、地質学者、そしてデヴィッドの家族。彼らに共通するのは、ハイウェイ50を走行中にデスぺレーション警察の警官コリー・エントラジアンに連行されてきたということ。住民が皆殺しにされたこの町では、残忍な死とむせ返るような血の匂いが溢れていました。何がコリーをこのような衝動に駆り立てたのか、そして自分たちはなぜ連れてこられたのか。デヴィッドという特殊な能力を秘めた少年を介して、一同は謎を解明しつつ脱出を図ろうとします。そこには、人智を超えた驚愕の真実が隠されているのでした。
本作はキングの作品の中でも、かなりスプラッタな表現が強い物語です。そうした描写が苦手という人には不向きな作品かもしれませんが、本作は単なるホラーではなく、善と悪、そして神とは何なのかといった根源的な問題に踏み込んだ作品なので、ぜひ一度読んでみることをお勧めします。ちなみに、管理人がキングの作品を読むきっかけになったのが本作”デスぺレーション”です。
クリスティーン

著者: 深町 真理子, スティーヴン キング, Stephen King
タイトル: クリスティーン〈下巻〉
背が低く運動はからっきし、頭も決して良いとは言えない学校の"はみだしもの"アーニー・カニンガム。車にだけは尋常ならざる熱意を持つ彼は、親友であるデニスとアルバイトからの帰宅途中、一台の車にめぐり合います。それはとんでもなく古いボロボロの車でしたが、アーニーは一目でその車に心奪われてしまいます。車の名はクリスティーン。彼はすぐにクリスティーンを購入すると、のめり込むように修理に明け暮れます。しだいに、元の姿を取り戻し始めるクリスティーン。しかし、クリスティーンの修復と共に、アーニーとデニスそして彼らの周りで不可解な現象が多発するのでした。
車への依存度が強いアメリカならではの物語。日本人には少し理解しがたいストーリー構成かもしれません。車に対する執着心について共感が持てる人にとっては面白い作品でしょう。
中国という存在
APEC首脳会談の際に行われた、日本と中国の対談。世界における日本と中国の立場、その重要性からお互いに関係を強化してゆくことで共通の認識を持つに至りました。
しかし相も変わらず中国側が訴えるのは、靖国参拝が日中友好の最大の障害となっているとの認識。 こうした中国の要求は明らかな内政干渉であり、到底受け入れられるようなものではありません。むしろ中国の要求に平身低頭して従うようでは、中国の都合によって日本の政治が左右される、という由々しき事態を引き起こしてしまいます。
そもそも、靖国神社のA級戦犯合祀が公になった1979年以降も日本の首相は公式参拝をしていましたが、当時の中国は全く抗議などせず首脳交流も続いていました。それを問題視するようになったのは、過去の日本の軍国主義を論い、国内統制を円滑にするための内政的事情によるものとしか言いようがありません。あまり知られていませんが、中国では日本に対して反感を持つよう教育がなされています。特に第2次世界大戦中の日本がどれだけ残酷で悪辣な存在であったか、そしてそれを打倒した現在の中国政権がいかに偉大であるかを、小学生の頃から教え込むのです。中国は共産党の一党独裁政権。市場経済を導入してはいますが貧富の差は拡大しており、人権抑圧による社会不満も増大しています。そうした鬱屈した憎悪感情を日本に向けることで、共産党の独裁政権を維持しているのです。
また、対日交渉にも絶大な効果を挙げる靖国参拝問題。領海侵犯しても、尖閣諸島に無断で上陸しても、経済的排他水域を越えて違法な海洋調査をしても、日本から4兆円近いODAを受けていても、靖国参拝を理由に日中友好の障害があたかも日本に責任があるかのように言えるのですから。
ここまでバランスを欠いた中国の外交姿勢に、日本はいつまで翻弄されなければならないのでしょうか。確かに政治的にも経済的にも、中国は日本にとって無視できない大きな存在となりつつあります。しかし互いに主権国家として真の友好を望むのであれば、中国政府の行動にこそ改善が必要なのではないでしょうか。
しかし相も変わらず中国側が訴えるのは、靖国参拝が日中友好の最大の障害となっているとの認識。 こうした中国の要求は明らかな内政干渉であり、到底受け入れられるようなものではありません。むしろ中国の要求に平身低頭して従うようでは、中国の都合によって日本の政治が左右される、という由々しき事態を引き起こしてしまいます。
そもそも、靖国神社のA級戦犯合祀が公になった1979年以降も日本の首相は公式参拝をしていましたが、当時の中国は全く抗議などせず首脳交流も続いていました。それを問題視するようになったのは、過去の日本の軍国主義を論い、国内統制を円滑にするための内政的事情によるものとしか言いようがありません。あまり知られていませんが、中国では日本に対して反感を持つよう教育がなされています。特に第2次世界大戦中の日本がどれだけ残酷で悪辣な存在であったか、そしてそれを打倒した現在の中国政権がいかに偉大であるかを、小学生の頃から教え込むのです。中国は共産党の一党独裁政権。市場経済を導入してはいますが貧富の差は拡大しており、人権抑圧による社会不満も増大しています。そうした鬱屈した憎悪感情を日本に向けることで、共産党の独裁政権を維持しているのです。
また、対日交渉にも絶大な効果を挙げる靖国参拝問題。領海侵犯しても、尖閣諸島に無断で上陸しても、経済的排他水域を越えて違法な海洋調査をしても、日本から4兆円近いODAを受けていても、靖国参拝を理由に日中友好の障害があたかも日本に責任があるかのように言えるのですから。
ここまでバランスを欠いた中国の外交姿勢に、日本はいつまで翻弄されなければならないのでしょうか。確かに政治的にも経済的にも、中国は日本にとって無視できない大きな存在となりつつあります。しかし互いに主権国家として真の友好を望むのであれば、中国政府の行動にこそ改善が必要なのではないでしょうか。