レギュレイターズ | RIDDLE CRITIC

レギュレイターズ






著者: リチャード バックマン, Richard Bachman, 山田 順子
タイトル: レギュレイターズ〈上〉

レギュレイターズ。それは、西部劇風の世界で登場人物たちが派手に撃ち合いをするというSF映画のことを指します。しかし、映画の世界から抜け出した彼らは、平和な住宅地に突如訪れ、残虐な無差別殺人を行います。一体なぜ映画の登場人物たちが?そしてなぜ自分達が襲われるのか?あまりにも不条理な現実を前に、住民たちは必死に生き抜こうと努力します。

本作は、リチャード・バックマンという名義で書かれていますが、これはスティーブン・キングのペンネームです。作者が同一でありながら表と裏に分かれて描いているように、本作レギュレイターズは デスぺレーションと対をなす作品となっています。二つの作品の登場人物名を見比べれば、それは自明でしょう。また、どちらもあまりにも残酷で超現実的な世界を舞台に、物語は展開していきます。異なるのは、デスぺレーションでは主人公が救いをもたらす少年であったのに対し、レギュレイターズに登場する少年は破滅をもたらすということ。しかし、物語を読み勧めてゆけばどちらの少年も本質的には同じ目的を持っていたことに気付かされるでしょう。片方ずつでも素晴らしい作品ですが、ぜひ2作併せて読んでもらいたい小説です。