おはようございます
遺伝子ライフプロモーターのえみです

今日は遺伝子検査の活用が期待されている、盲導犬の育成に関して書きます。

盲導犬は視力障害者に、目そして心の光を与えてくれる人生のパートナーとして活躍しています。

しかし、盲導犬を希望している方は約7800名もいるにもかかわらず、国内の盲導犬数はわずか1045頭。数が足りていません。

この原因のひとつとして、育成の難しさ、を挙げることができます。


盲導犬は非常に狭き門で、育成がとても困難です。

また、育成には一頭270万円程度かかりますし、育成をできる人も非常に限られています。

しかも、盲導犬は訓練前に去勢・避妊手術を行うので、例え狭き門を突破し活躍する資質を持った犬であっても子孫を残すことができないのです。

人間でも、親と同じ職業、分野で活躍することも多いように、資質や適正というものは遺伝します。
どうせならば、盲導犬として活躍している犬の遺伝子を受け継いだ犬を育成した方が効率が良いでしょう。


そこで、遺伝子検査の応用に大きな期待がかかっています。

帯広畜産大学の研究チームにより、ラブラドールレトリバーの性格に関連する15の遺伝子の内5つの遺伝子が盲導犬の適性を左右していることを発見しました。

人間における、統合失調症や固執、痛がり、攻撃性、アルコール依存症、アルツハイマー病、新奇追求性と関連が見られる遺伝子です。
盲導犬試験の合格率は30~40%ですが、盲導犬に適した遺伝子を持っていない犬の合格率は10%にとどまりました。

訓練を始める前に、これらの遺伝子を調べることで、適性のある犬だけを優先的に訓練したり、去勢前に適性のある犬の子孫を残しておくこともできます

これらは、今の盲導犬不足の現状を変える可能性が高く、非常に期待されています。


遺伝子を検査して、犬の将来を決めることは、盲導犬だけでなく介助犬や麻薬探知犬など多くの分野で応用可能と言われています。

そして、ゆくゆくは私たち人間にも応用されていくでしょう。

自分の適性を知った上で、職業や取り組むスポーツを選ぶことは十分に可能です。

現段階では、自分の遺伝子を知り、美・健康・アンチエイジング方法を選ぶことが主流です

一生変わらない自分の遺伝子に適した人生を送る。
これも充実した人生に欠かせない、当たり前のことになっていくと思います