今回は、みんな大好き『玉ボケ』を学習します。



玉ボケの撮影方法は、いたってシンプル。
「点光源をぼかす」こと。

メインの被写体にピントを合わせ、背景などの点光源をぼかすとあっという間に玉ボケの出来上がりです♪


点光源とは"点状の光"のことで、主に電球の光などを指しますが、それ以外にもキラキラしているものなら何でも玉ボケになります!


・木漏れ日
・光に照らされた葉っぱ
・水のきらめき
・明るい色の花
・ガラスや金属の反射

探せばたくさん見つかりますね(^^)





玉ボケを大きくするには…

前回のカメ学#12『ボケ』のボケを大きくする条件と全く同じで、4つの条件で玉ボケは大きくなります!


〜玉ボケを大きくする条件〜

①絞り値(F値)を小さくする
②被写体に近づく
③レンズの焦点距離を大きくする
④被写体と背景の距離を遠くする








それでは実際の写真で玉ボケの確認です。

点光源は木漏れ日。
被写体は紫陽花を撮影しました。



背景はこんな感じの木漏れ日。





50mmF1.8の単焦点レンズをF2.8で撮ったら、簡単に玉ボケができました(^^)



ちなみにこれを開放F1.8で撮ると…


口径食という現象が起きて、周辺部の玉ボケがレモン型になってしまいます。

口径食とは、特に大口径のレンズで発生しやすく、斜めから入った光がレンズ周辺部を通り、光が欠けてしまう現象です。

口径食の対策は絞ること。(F値を大きくすること)
絞ることによって、レンズ周辺部に光が通らず、中心部のみ光が通るため丸いボケになります。

しかし、絞ると玉ボケが小さくなってしまう…。
そんな場合は、口径食が目立たない程度に少しだけ絞って、後はなるべく被写体に近づいて被写界深度を浅くすれば、大きくて丸い玉ボケの出来上がりです^^

ただこれは円形絞りのレンズには有効ですが、円形絞りでないレンズ(オールドレンズなど)はカクカクのボケになってしまうので注意です。


円形絞りでないレンズは、絞ることによって、カクカクの玉ボケになってしまいます。






ボケの中でも特に人気の『玉ボケ』
玉ボケ撮影自体は簡単ですが、点光源の種類や撮影条件、設定によって玉ボケの形や大きさが変わってきます。
キレイな玉ボケ目指していろいろ試して見ましょう!


記事作成 ろくまる



「カメ学」は、カメテク運営者が学んだ知識を展開し、記事にしています。

間違った内容等あれば修正しますので、ご一報いただけると幸いです。


【バックナンバー】

#01『露出』 

#02『ホワイトバランス』 

#03『彩度・コントラスト』 

#04『絞り』 

#05『シャッタースピード』

#06『ISO感度』 

#07『撮影モード』 

#08『構図』 

#09『アングル・ポジション』

#10『焦点距離』 

#11『ピント』 

#12『ボケ』