写真の印象は
①明るさ(露出)
②色(ホワイトバランス)
③色の濃さ(彩度)、明暗差(コントラスト)

によって大きく変わります。


第三回目は『色の濃さ(彩度)、明暗差(コントラスト)』について学習します。





『色の濃さ』『コントラスト』は、『明るさ』『色味』よりは写真の印象は大きくは変わりません。
ですが、より明確に自分のイメージを伝えるために濃淡強弱をつけることは有効な手段となります。


『彩度』は色の濃淡を表し
プラスにして色を濃くすると、色鮮やかで元気な印象に。
彩度をマイナスにして色を薄くすると、優しく落ち着いた印象になります。


『コントラスト』は明るい部分と暗い部分の差。
コントラストをプラスして明暗差を強くすると、メリハリのあるハッキリした印象に。
コントラストをマイナスして明暗差を弱めると
、柔らかくふんわりした印象になります。


彩度やコントラストの調整は
メニュー画面の仕上がり設定から変更できます。
※仕上がり設定はカメラメーカー各社、名称が異なります。





ではこちらの写真をもとに、同じ写真で彩度やコントラストを変更した場合、どう変化するかの確認です。




まずは『彩度』から。


【彩度+2】
色が濃くなりポップなイメージになりますね。


【彩度+4 】
濃くし過ぎると不自然になる場合もあり、こちらは赤色が飽和気味です。
また人物写真など濃くしてしまうと肌の感じ等、特に不自然を強く感じてしまうので注意です。


【彩度-2】
色が薄くなり優しい印象になります。


【彩度-4】
薄すぎると仄暗くなります。
彩度を低くすると暗く感じますので、暗いイメージの写真にしたいなら良いのですが、場合によっては露出を明るめにした方がいいかもしれません。




続いて『コントラスト』


【コントラスト+2】
明暗差がハッキリしてシャープな印象になりました。


【コントラスト+4】
コントラストもやり過ぎると被写体によっては不自然になります。
金属など無機質な物はコントラストを高くすると渋くカッコイイ写真になりますね。


【コントラスト-2】
明暗差がなくなり、ふんわりした印象になります。


【コントラスト-4】
コントラストも低くし過ぎると暗い印象になってしまうので、ふんわりした感じを狙うなら露出を明るめにしたほうが良さそうですね。








【作例1】彩度-4
淡く儚いイメージで





【作例2】コントラスト+4
ビシッとシャープなイメージで







『彩度』や『コントラスト』は撮り手の意思が表現されていると、写真を見た人にイメージが伝わりやすいです。

自分のイメージに合わせた彩度やコントラストを写真に反映することができれば、表現の幅が広がりそうですね(^^)














第一回では『明るさ(露出)』
第二回では『色(ホワイトバランス)』
そして今回の第三回では
『色の濃さ(彩度)』『明暗差(コントラスト)』を学習してきました。


この4つの表現を効果的に写真に取り入れることが出来るようになれば、自分のイメージした写真の絵作りに役立つことと思います。

そして、この4つの表現はRAWデータで撮っておくと、後で編集ソフトでレタッチして現像することもできますが、自分のイメージをより写真に込めるなら、上記4つの表現を撮影中も意識し、どういう写真にしたいかを考えながら撮影することが大事ですね。


記事作成:ろくまる


「カメ学」は、カメテク運営者が学んだ知識を展開し、記事にしています。
間違った内容等あれば修正しますので、ご一報いただけると幸いです。

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