「雑学の本」日本社
「雑学の本」日本社●'' 時は金なり ''敏速に行動することが最善だ、と言わんばかりに「時は金なり」と使われる、スピード時代のこのごろです。この「時は金なり」という表現が、いつ生まれたかは、はっきりしませんが、16世紀のフランスの作家ラブレーは、はっきりこのように書いています。「わかっていることでは、この言葉の起源はかなり古く、'' 時は人間が費消しうるものの中で最も貴重なものである''といったのは古代ギリシャのディオゲネスでした」・・・・・ところで、時と金の関係でおもしろい話があります。時の尺度である「カレンダー」ですが、語源はラテン語の「カレンダァム」から来ていて、ローマ時代は、借金台帳を意味していました。当時、借金の利息を毎月の第一日目、カレンドに支払うことから生まれたらしいのです。「時は金なり」と借金をかかえたローマ人たちは、当時すでに生まれていた太陽暦と借金台帳をめくりながら、つぶやいていたのかもしれません。