【名曲リレー961】natural#3

■Natural Sinner / Fair Weather('70)

エーメン・コーナーから仲間を連れて独立したアンディー・フェアウェザー・ロウのバンドがフェア・ウェザーです。RCA傘下のアンダーグラウンドなレーベルNeonから出た唯一作(キーフのジャケットが素晴らしい)は、全然ピンときませんでしたがヒットシングルの”Natural Sinner”はいかにも70's初めらしい感じが素敵です。英国産ゴスペル・ロックとでもいいましょうか… 生まれながらの罪びと、という発想は聖書的ですね。

 

 

【名曲リレー962】sinner#2

■Sinner / Judas Priest('77)

ロジャー・グローヴァーがprodしたジューダス・プリーストの3枚目「Sin After Sin」はほとんどリアルタイムで聞いてますが、後のメタルゴッドといわれる姿はまだイメージできず、無駄な部分をそぎ落としたソリッドなハードロックという印象。dsはサポートで若きサイモン・フィリップスが参加し、名前を大いに売りました。”Sinner”はバンド名に呼応したジューダスらしい題材で、シンプルかつトリッキーなハードロックです。

 

 

【名曲リレー963】sinner#3

■Just A Sinner / Carly Simon('71)

カーリー・サイモンのファーストがエディ・クレイマーのprodでElectric Lady Land録音だったとが知りませんでした。姉ルーシーとサイモン・シスターズとしてフォークを歌ってたカーリーのイメージとは少し違う力強いロック。作者は初期ユートピアのムーギー・クリングマンでした。このファーストから”幸せのノクターン”がヒットしましたが、ブレイクという事では次の”You're So Vain”になります。

 

 

【名曲リレー964】just#2

■Just Like Honey / Jesus & Mary Chain('85)

フィードバックの嵐らしいし、ネオサイケらしいという事前の情報から結構身構えてた当時(サイケ未体験)、いきなり”Be My Baby”のドラム・パターンで拍子抜けした記憶があります。もちろん大好きです、暗いけど。

 

 

【名曲リレー965】just#3

■Just In The Nick Of Time / Nicolette Larson('79)

ニコレット・ラーソンが、78年にWBからデビューする以前から実力派のバック・アップ・シンガーとしてニール・ヤングやコマンダー・コディのバンドで歌ってた事は知られていました。70'sの正統的なカリフォルニア・ロック(のスピリット)は、80'sに入ると商業化の波に呑まれ、AORといわゆる産業ロックとによって駆逐されてメインストリームから去ってしまうのですけど、その最後の光がニコレットのセカンド「In The Nick Of Time」でした。カリフォルニア・ロックが持っていたナチュラル感、ルーツ・ロックへのリスペクトなどが感じられたこのアルバムは、リトル・フィートとドゥービー直系の音をきかせます。タイトル曲はロニー・モントローズのgソロも聞かれます。

 

 

【名曲リレー956】run#2

■Let Your Love Run Free / Bell + Arc('71)

英北部のニュー・キャッスル周辺の人脈はいろんなバンドに散っていてなかなか面白い。地元のヒーロー、リンディスファーンのアラン・ハルがいたビートバンド、チョーズン・フューのメンバーは、67年にスキップ・ビファーティーに移行。bassは後にマーク&アーモンド、スナフーのコリン・ギブソンでした。70'sに入るとジョン・ターンブル(g〜後にアラン・ハルのソロに協力)とミッキー・ギャラガー(kb〜後にブロックヘッズ)を中心としたアーク(Deccaに71年に1枚残す)に元メンバーのグラハム・ベル(vo)が加わったのがベル+アーク。ネットのお友達でもアーク単体が好きな人、ベルのソロが好きな人、一緒にやったのが好きな人といろいろ分かれるのが面白い。なんとも説明しにくい音だけど、ブルーズ・ロックとスワンプとハードロックとフォークが一緒になったようなもの。灰色なトーンの音。メンバーは先の3人にトム・ダフィー(b)の4人です。ゲストとしてアラン・ホワイト、ロブ・テイト(ds)、ケン・クラドック(kb)らが参加。"Let YourLove Run Free"などは素晴らしいのです。

 

 

【名曲リレー957】run#3

■Born To Run / Frankie Goes To Hollywood('84)

”Relax”,"Two Tribes",”Power Of Love”のヒットで全英を席捲したFGTHは、リヴァプール出身で、第いくつかのポスト・ビートルズとして皆声高々と話していたものでしたが、あっけなく2枚組のデビュー作「Welcome To Pleasure Dome」を出した後失速してしまったのでした。このスプリングスティーンのカヴァーは、うねるbassがカッコよく疾走感もスピードアップしておりました。

 

 

【名曲リレー958】born#2

■Born Fighters / Nick Lowe('79)

「Labour Of Lust」はニック・ロウの2枚目で”Cruel To Be Kind”という大甘な曲が入ってますが、あとの曲は苦い砂糖といった感じの辛口のナンバーが並んでます。”Born Fighters”はコステロと共演など交流があったシスコのクローヴァー出身のヒューイ・ルイスが黒いハーモニカを吹きます。バックはロックパイルなので安心印。

 

 

【名曲リレー959】born#3

■Natural Born Bugie / Humble Pie('69)

スモール・フェイシズとハードのそれぞれの顔が組んだ69年にスーパーバンドがハンブル・パイでした。リリースは後期スモフェと同じImmediateでデビューシングルは、マリオット、フランプトンに加えグレッグ・リドレイも歌うキャッチーなブギです。フランプトンはアイドル出身らしく肌を見せます。

 

 

【名曲リレー960】natural#2

■Natural Inclination / Gladstone('73)

何でCD化されないのか不思議なバンドってあります。メジャー・レーベルなのに。

ABCから72年のデビューしたテキサス出身のカントリー・ロック、グラッドストーンは日本でもシングルが出た”Piece Of Paper”で知られるバンドです。この”Natural Inclination”は2枚目「Lookin' For A Smile」からのシングル。サザンロックと呼ぶにはポップな感じですが、もっといろいろ聞きたいんでユニバーサルはぜひ2in1で出してほしいなあ。

 

 

 

 

【名曲リレー951】and#3

■Rock And Roll Part2 / Gary Glitter('72)

グラム・ロッカー、ゲイリー・グリッターのアメリカでの唯一のヒットがこの”Rock And Roll Part2”。ハンドクラップとストンプが印象的でほとんどインストに近いものですが、繰り返し聞くと脳内に気持ちイイものが出てきそうな感じもあります。ほとんど同じメロディーのPart1(B面)はもう少し歌詞があります。

 

 

【名曲リレー952】part2#2

■Another Brick In The Wall Part2 / Pink Floyd('79)

「Animals」以降のフロイドはほとんど思い入れがなくて、評判がよかった「The Wall」ですらさっぱりでした。これはヒットしたから知ってる程度なんです。子供たちのコーラスがコックニー訛?なのがよかった(^^)

 

 

【名曲リレー953】part2#2

■Long Piece No3 Part2 / Egg('70)

エッグのセカンド「Polite Force」に入った組曲風のもので、このPart2もいくつかのスケッチを寄せ集めた感じです。もう展開がカンタベリーという感じで、ハットフィールズに比べると洗練度は下がりますが、デイヴ・スチュワートのorganを中心に手堅くまとまっております。初めて聞いたのは「クロスオーバー・イレブン」でした。

 

 

【名曲リレー954】long#2

■As Long As I've Got You / Sutherland Brothers('79)

クイヴァーと別れ再びサザーランド・ブラザーズ単体となった最終作「When The Night Comes Down」('79)からの"As Long As I've Got You"です。かなりポップで80'sも間近と言う感じ。それでも琴線に触れるメロディーが愛らしいです。LA録音でAOR寄りではありますが… バックはLAのスタジオ・メンでマイク・ベアード(ds)、ボブ・グロウブ(b)、リッチー・ジトー(g)ら。

 

 

【名曲リレー955】long#3

■The Long Run / The Eagles('80)

「Hotel California」に続くイーグルスの新作は、押しつぶされそうな巨大なプレッシャーの中、ドラッグとパーティーにまみれながらレコーディングを終えたものでした。タイトル曲の”The Long Run”は、メンフィス・ソウル風でオーティス・クレイの"Trying To Live My Life Without You"からのあからさまな引用を入れたものでした。

 

 

【名曲リレー946】lover#2

■Too Late To Be Lovers / Miss Cathy Brasher('64)

当時13か14歳でパンチのきいた歌でガールもののマニアにも人気のミス・キャッシー・ブラッシャー。最近見つけたサイトでは同世代のそれいゆに引っ掛けて書かれてました。恐るべしなのはキャシーの曲は自作ということ。10代後半で結婚したとかで4枚のシングルを出したっきりこのシーンから消えてしまいました。僕が知ったのはM&Mから出てた日本製ブートのガール・シンガーのオムニバスでした。

 

 

【名曲リレー947】lover#3

■Someone To Call My Lover / Janet Jackson(’01)

アメリカの”Ventura Highway”の一節とサティの”ジムノペディア”がサンプリングされたジャネット・ジャクソンのヒット。ちょっと反則ではありますが気持ちいことは確か。リリースはVirginから。

 

 

【名曲リレー948】call#2

■Call Me / Lyndsey De Paul('76)

リンジー・ディ・ポールのJet時代の未発表音源が日本のセンチュリー・レーベルによって発掘されたのが90年。それらは「Before You Go Tonight」としてCD化されましたが、その1曲目がこの”Call Me”。ロックではなくポップ。しかもトニー・ハッチの時代から続くイギリスらしいゴージャスなポップスです。

 

 

【名曲リレー949】call#3

■They Call It Rock And Roll Music / Delaney &Bonnie(’70)

関係者がごそっとジョー・コッカーの方に行ってしまったためフレンズの顔ぶれも大きく変わったデラニー&ボニーの「To Bonnie From Delaney」からの”They Call It Rock And Roll Music”です。

 

 

 

【名曲リレー950】and#2

■You And I / Eddie Rabbit & Crystal Gayle('82)

これは相当懐かしいカントリー風バラード。82年だったのか。若くして亡くなったエディー・ラビットがメインの曲ですが、クリスタル・ゲイルのvoもよかった。最高位7位。

 

 

 

【名曲リレー941】walking#3

■These Boots Made For Walkin' / Nancy Sinatra('66)

”にくい貴方”という邦題で知られたナンシー・シナトラの66年の#1ヒットです。しかしスカスカな音ですねえ。もともとは作者のリー・ヘイゼルウッドが歌うつもりで作ったということです。日本でも大ヒットしました(これ以前はフルーツ路線といわれるレモンだのイチゴだのの邦題の曲をヒットさせてます)。ちょっと歌詞がSっぽいです。彫りの深いナンシー・シナトラはセクシー路線で売ってたんでしょうか?今となってはよくわかりません。

 

 

【名曲リレー942】boots#2

■7 League Boots / Curtis Brothers('75)

中期クレイジー・ホースのカーティス兄弟がその後結成したカーティス・ブラザーズ・バンドは、フリートウッド・マックの”Blue Letter”の作者でもあります。「ファンタスティック・マック」と同時期に同じスタジオで録音した唯一作品もありますが、そこに漏れてしまったこの曲は、バッキンガム&ニックスも参加したナンバー。後にスティルスに贈ったのだけど、歌詞を書き直されCS&N再結成の”Southern Cross"となりました。ちなみにdsのトム・ムーニーは元ナッズで後にパリスの初代dsとなった人(ここでもマックつながりです)。

 

 

【名曲リレー943】boots#3

■Spanish Boots / Jeff Beck Group('69)

第1期ジェフ・ベック・グループの2枚目「Beck Ola」からのコンパクトにまとまったモダンハードロックの佳曲です。ロッド・スチュワート(vo)やベック以上にロン・ウッドのbassもすごいと思います。dsはミック・ウォーらーからトニー・ニューマンにスイッチ。kbはニッキー・ホプキンスでした。ところでこのアルバム正式名称は「Cosa Nostra Beck-Ola」なんでしょうかね。

 

 

【名曲リレー944】spanish#2

■Spanish ~A Minor / Mick Taylor('79)

ミック・テイラーの初ソロは、ジャズロック~フュージョンとブルーズに2本立てにポップな曲が絡むという構成。ストーンズ云々のアルバムでは決してないです。アルバム最後に入ったメドレーの2曲は、前半はクマ・原田(b)とピエール・ムーレン(ds)のリズム隊をバックにしたもので、テイラーはgだけでなくkb類も担当します。鳥の鳴き声のSEも効果的で、「クロスオーバー・イレブン」で何度もかかってます。

 

 

【名曲リレー945】spanish#3

■Spanish Lover / James Gang('74)

トミー・ボーリンをフィーチャーしたジェームズ・ギャングの「Miami」から、アコースティックなムードのナンバーです。voもボーリンで、スライドも含めとても気持ちよさげに歌います。

 

 

【名曲リレー936】blue#2

■Blue Peter / Mike Oldfield ('79)

blueは何回もやってるんでネタがなくなりかかってますが、こんな曲を。マイク・オールドフィールドの「Platinum」時期のシングル。片面もしくは両面(という表現はLP時代の名残ですね)使った大作が有名なマイク・オールドフィールドは、実はシングルも多く、その多くは英国的な古謡をアレンジしたユーモラスな表情の曲が多いです。これもそうでシンセとgの絡みぐあいが実にこの人的。

 

 

【名曲リレー937】blue#3

■Edged In Blue / Rory Gallagher('78)

ロリー・ギャラガーというと未だ「Calling Card」しか聞いたことない僕としては(数年前から同じこと言ってますが)、やはりこの”Edged In Blue”に尽きるのです。適度にある泣きの部分に刺激を受けます。prodはパープルのロジャー・グローヴァーでした

 

 

【名曲リレー938】edge#2

■Edge Of Seventeen / Stevie Nicks('81)

メンバーのソロ活動がバンドの音楽性に還元された80’sのマックでは珍しくないのですが、スティーヴィー・ニックスの初ソロを聞いたときは、フリフリヒラヒラの少女趣味と当世風ロックが見事に融合してるなあと思いました。”Edge Of 17”のワディ・ワクテルの弾くイントロのgはポリスの”Bring On The Night”にヒントを得たとインタヴューに答えてました。しかし、髪型、ファッション、メイクなどそういう視点でスティーヴィーの歴史を見てゆくのもまた楽しい(半分怖いけど)のです。

 

 

【名曲リレー939】edge#3

■Walking On The Edge / Dr.Feelgood('77)

フィールグッズの「Sneakin' Suspicion」からのナンバー。ウィルコ・ジョンソンはこのアルバムの後脱退、ソロになってからもソリッド・センダーズでこの曲をやってます。バンドはジッピー・メイヨーを加えて新たにスタートを切るのです。スライドソロもあります。

 

 

【名曲リレー940】walking#2

■Walkin' The Streets Alone / Marshall Tucker Band('80)

「Long Hard Climb」('80)の頃になるともうあまりしっかり聞いてないんですが、カントリーっぽさとジャズっぽさが同居した珍しいタイプのサザンロック・バンドでした。この曲もsteel-gのソロの後にsaxソロという感じ。

 

 

 

【名曲リレー931】let's#3

■Baby Let's Wait / The Young Rascals('66)

ヤング・ラスカルズのデビュー盤に入った”Baby Let's Wait”は、ロイヤル・ガーズメンもカヴァーしてますが、オリジナルではなくロリ・バートンとパム・ソーヤーというホワイト・ブーツという架空のガールグループを作り上げたソングライター・チームの共作です(”I Ain't Gonna Eat Out My Heart Anymore”もこのコンビ)。フェリックス・キャヴァリエの歌声は後年に比べるとまだまだねっとり度が足りませんがいい感じです。この頃の衣装の襟はスモックみたいです。

 

 

【名曲リレー932】wait#2

■Wait Until Tomorrow / Player('78)

”Baby Come Back”の大ヒットを放ったプレイヤーのブレイクの陰にはレーベルが飛ぶ鳥を落とす勢いだったRSOだったということもあったかもしれません。77年から78年にかけてのこのレーベルの勢いは、「サタデイ・ナイト・フィーヴァー」、「グリース」という2本の映画サントラがらみにとどまらなかったのです。AORというよりはポップロックという言葉にふさわしいセカンド「Danger Zone」('78)からのナンバー。prodはランバート&ポッターが前作に引き続いて担当。

 

 

【名曲リレー933】wait#3

■Wait Like A Lady / Patti Dahlstrom(’72)

なかなかCD化が進まないパティ・ダールストルムは、ちょっとハスキーな声が印象的なssw。”Wait Like A Lady”は、72年の「Patti Dahlstorm」から。ザ・グループのトクシー・フレンチがprod。マイケル・オマーティアン(kb)、ベン・ベネイ(g)、ジェリー・シェフ(b)らが参加しています。セヴェリン・ブラウンとの共作"Get Along Handsome"はなかなかのキラー・チューンで、ベストトラックでしょうか。カントリー的な要素は少ない人で、不思議なムードを持ってます。

 

 

【名曲リレー934】lady#2

■Little Lady / Billy Nicholls(’74)

ビリー・ニコルスの名前を知ったのはFABのジョン・リンドが結成したホワイト・ホースでしたが、遡ってピート・タウンゼンド周辺のsswなこと、Immediateに激レアな「Would You Believe?」('68)なソロがあることを知りました。そのアルバムはめでたくCD化されましたが意外にもソフトロック風味でした。74年にGMから出した「Love Songs」ではフックフットのキャレブ・クウェー(ホワイトホースのアルバムにも参加)との作業がほとんどで宅録ながらアーシーな感じが心地いい。”Little Lady”もスライドが聞けます。

 

 

【名曲リレー935】lady#3

■Lady In Blue / Marc Tanner Band('79)

昨日別のところで書いたんですが、バンド名義ながらマーク・タナー(vo)とリッチー・ジトー(g)のプロジェクト(残りのパートは当時のLAのセッションマンが勢ぞろい)。AORとアリーナ・ロック(=産業ロックと置き換えてもいいでしょう)が本格的にアメリカンロックに侵食してくるのは、80'sに入ってからですが、その前夜どっちの要素も持ったメロディアスなハード・ポップ(なんて言葉はないですが)のこの人たちもおりました。キャッチーなメロディー、歌うギターなどもっと評価されてもよかったのになあ。「No Escape」('79)は大名盤だと思います。もう1枚出して解散してます。

 


 

 

【名曲リレー926】in the morning#2

■In The Morning / The Bee Gees('70)

映画「小さな恋のメロディー」の冒頭の聖歌隊のシーンで流れるビージーズの名曲。元々はオーストラリア時代の66年にレコーディングされ「Spicks & Specks」という編集ものに入れる予定が漏れて、71年の「メロディー」のサントラに入ったという複雑な経過がありました。

 

 

【名曲リレー927】in the morning#3

■Come Together In The Morning / Free('72)

陽か陰かと聞かれれば間違いなく陰であるフリーの最終作「Heartbreaker」に入った名曲。精一杯明るくふるまっているが、陰鬱なムードが見え隠れします。コソフのgもむせび泣いております。ラビット・バンドリックが正式メンバーになったことからkb類の導入がスムーズになっています。

 

 

【名曲リレー928】together#2

■We Belong Together / Rickie Lee Jones('82)

リッキー・リー・ジョーンズの2枚目はずいぶん待たされたけど、待ったかいがあったなあと感じさせる出来でした。そこはかとないジャズの香りが素敵です。リズム隊が入ってくる瞬間はいつもドキドキします。

 

 

【名曲リレー929】together#3

■Let's Live Together / The Road Apples('75)

全く知らんウイスコンシン出身のポップロック。この”Let's Live Together”の#35が唯一のヒットでLPも出せなかったようです。Cazzという人が78年にカヴァーしてヒットさせたこともありました。いい曲ですよ~ どなたか知ってる人います?

 

 

【名曲リレー930】let's#2

■Let's Eat / Hatfield & The North('74)

アルバムには入らなかった(のちの編集盤「Afters」に収録)ハットフィールズのシングル”Let's Eat”は、短い曲ですがハットフィールズの魅力が凝縮して詰まってる感じがします。リチャード・シンクレアのスモーキーな歌声、デイヴ・スチュワートのオルガンとフィル・ミラーのg、そしてせわしいピップ・パイルのdsということありません。

 

 

 

【名曲リレー921】ground#3

■Soft Ground / Mott The Hoople('73)

「All The Young Dudes」でモット・ザ・フープルの音はグラム・ロック方面へ舵を切るのですが、従来路線の雰囲気を残した曲もありました。ヴァーデン・アレン(この後脱退してしまうんですが)のヘヴィなオルガンとvoが聞ける”Soft Ground”は、バンドの新しい方向性から離れた、異色のナンバーではありますが、”Sucker”とか”Out Of The Boys”にピンと来ない僕は結構好きな曲です。

 

 

【名曲リレー922】soft#2

■Soft Space / Soft Machine('78)

実質上最終作「Alive And Well Recorded In Paris」のライヴ盤の最後に入ったおそらくはスタジオ録音の”Soft Space”は、久しぶりのシングルとなったもので、ジャーマン・ロック的な味わいものあるものです。テクノ前夜ともいえるこの時期にマシーンがこういう曲を出して役目を終えたというのもなんか象徴的。カール・ジェンキンズ(kb)は、ニュー・エイジ方面で名前を売りますが、あと1枚マシーン名義でアルバムを出し(実質はジェンキンズのソロ)キャリアを汚します。反復する感じが妙な心地よさあり。

 

 

【名曲リレー923】soft#3

■Soft Touch / Everything But The Girl('84)

ことあるごとに出てくるEBTGの「Eden」です。何度も書いてますがBlanc Y Negroレーベルの第1弾で、後にWEA系列で出るのですが、この時は大手との契約がまだで、日本では新星堂が輸入盤に解説の形でリリース。今日はここからベン・ワットの歌声が聞けるラストに入った”Soft Touch”で暑さをつかの間忘れてください。

 

 

【名曲リレー924】touch#2

■Too Tender To Touch / Lene Lovich('78)

Stiffレーベル初期の重要アーティストとしてリーナ・ラヴィッチは忘れられないものがあります。ファースト「Stateless」はホラー映画のポートレイトみたいなジャケットで、エキセントリックなナンバーも多いのですけど、”Too Tender To Touch”は哀愁のメロディーのノスタルジックな泣かせるナンバーです。

 

 

【名曲リレー925】touch#3

■Touch Me In The Morning / Diana Ross('73)

ダイアナ・ロスにとって2枚目の#1ヒットとなった73年のナンバー。スプリームス時代からゴリ押しされたことなど、音楽以外のエピソードが語られることも多いのですがディスコ路線に行くまでのダイアナ・ロスのヒット曲はやはり素晴らしいものが多いですね。この曲もアレンジの面で日本の歌謡曲、ポップスに与えた影響は大きかったです。

 

 

 

【名曲リレー916】fish#2

■The Fish (Schindleria Praematurus) / Yes('72)

fishと付く曲も結構苦労するのですが、「Fragile」に入ったクリス・スクワイア作の小品で。この人は釣りが趣味で、初ソロにも「Fish Out Of Water」と付けてしまったのでした。

 

 

【名曲リレー917】fish#3

■Oyster & Flying Fish / Kevin Ayers & Whole World('70)

ウララウララといえばジャングル黒べえですが、この曲はウラウラ~です。

ブリジット・セント・ジョンとケヴィン・エアーズのデュエットで、「Shooting At The Moon」に入った軽快なやつ。B面頭の組曲のパート1、このあとの”Underwater”がまたアヴァンギャルドな展開でした。

 

 

【名曲リレー918】flying#2

■Flying High / Karla Bonoff('77)

カーラ・ボノフのファーストに入ってた曲ですが、当時のライヴのレパートリーから外れてたんで(当時よくFMでライヴ音源をOAしていてエアチェックしたものをよく聞いてました)、結果的には後になってLP買って知った曲でした。Asylumでは異色の黒人sswスティーヴ・ファーガスンの作品(ソロには未収録)。ポップな曲調とダン・ダグモアのsteelが心地いいです。

 

 

【名曲リレー919】flying#3

■Flying On The Ground Is Wrong / Buffalo Springfield('67)

バッファローのファーストって2枚目があまりの評価の高さに軽んじられてる感じです。ニール・ヤングが歌に自信なく、自作をリッチー・フューレイに歌ってもらったということもあるのかな。この”Flying~”もリッチーの歌唱。素朴なフォークロック風味が楽しいです。

 

 

【名曲リレー920】ground#2

■Closer To The Ground / Joy Of Cooking('71)

バークレイ出身のジョイ・オブ・クッキングはトニ・ブラウンとテリー・ガースウェイトという対照的な個性あふれる2人の女性シンガーをフィーチャーしたバンドで、ジャズからの影響を強く感じます。セカンド「Closer To The Ground」からのタイトル曲は途中のpianoとbassの辛みがスリリングでちょっとヤングブラッズを思わせる部分も。ハスキーな歌声はガースウェイトですが曲を書いてるのはブラウン。リリースはCapitolから。