【名曲リレー961】natural#3
■Natural Sinner / Fair Weather('70)
エーメン・コーナーから仲間を連れて独立したアンディー・フェアウェザー・ロウのバンドがフェア・ウェザーです。RCA傘下のアンダーグラウンドなレーベルNeonから出た唯一作(キーフのジャケットが素晴らしい)は、全然ピンときませんでしたがヒットシングルの”Natural Sinner”はいかにも70's初めらしい感じが素敵です。英国産ゴスペル・ロックとでもいいましょうか… 生まれながらの罪びと、という発想は聖書的ですね。
【名曲リレー962】sinner#2
■Sinner / Judas Priest('77)
ロジャー・グローヴァーがprodしたジューダス・プリーストの3枚目「Sin After Sin」はほとんどリアルタイムで聞いてますが、後のメタルゴッドといわれる姿はまだイメージできず、無駄な部分をそぎ落としたソリッドなハードロックという印象。dsはサポートで若きサイモン・フィリップスが参加し、名前を大いに売りました。”Sinner”はバンド名に呼応したジューダスらしい題材で、シンプルかつトリッキーなハードロックです。
【名曲リレー963】sinner#3
■Just A Sinner / Carly Simon('71)
カーリー・サイモンのファーストがエディ・クレイマーのprodでElectric Lady Land録音だったとが知りませんでした。姉ルーシーとサイモン・シスターズとしてフォークを歌ってたカーリーのイメージとは少し違う力強いロック。作者は初期ユートピアのムーギー・クリングマンでした。このファーストから”幸せのノクターン”がヒットしましたが、ブレイクという事では次の”You're So Vain”になります。
【名曲リレー964】just#2
■Just Like Honey / Jesus & Mary Chain('85)
フィードバックの嵐らしいし、ネオサイケらしいという事前の情報から結構身構えてた当時(サイケ未体験)、いきなり”Be My Baby”のドラム・パターンで拍子抜けした記憶があります。もちろん大好きです、暗いけど。
【名曲リレー965】just#3
■Just In The Nick Of Time / Nicolette Larson('79)
ニコレット・ラーソンが、78年にWBからデビューする以前から実力派のバック・アップ・シンガーとしてニール・ヤングやコマンダー・コディのバンドで歌ってた事は知られていました。70'sの正統的なカリフォルニア・ロック(のスピリット)は、80'sに入ると商業化の波に呑まれ、AORといわゆる産業ロックとによって駆逐されてメインストリームから去ってしまうのですけど、その最後の光がニコレットのセカンド「In The Nick Of Time」でした。カリフォルニア・ロックが持っていたナチュラル感、ルーツ・ロックへのリスペクトなどが感じられたこのアルバムは、リトル・フィートとドゥービー直系の音をきかせます。タイトル曲はロニー・モントローズのgソロも聞かれます。