【名曲リレー931】let's#3

■Baby Let's Wait / The Young Rascals('66)

ヤング・ラスカルズのデビュー盤に入った”Baby Let's Wait”は、ロイヤル・ガーズメンもカヴァーしてますが、オリジナルではなくロリ・バートンとパム・ソーヤーというホワイト・ブーツという架空のガールグループを作り上げたソングライター・チームの共作です(”I Ain't Gonna Eat Out My Heart Anymore”もこのコンビ)。フェリックス・キャヴァリエの歌声は後年に比べるとまだまだねっとり度が足りませんがいい感じです。この頃の衣装の襟はスモックみたいです。

 

 

【名曲リレー932】wait#2

■Wait Until Tomorrow / Player('78)

”Baby Come Back”の大ヒットを放ったプレイヤーのブレイクの陰にはレーベルが飛ぶ鳥を落とす勢いだったRSOだったということもあったかもしれません。77年から78年にかけてのこのレーベルの勢いは、「サタデイ・ナイト・フィーヴァー」、「グリース」という2本の映画サントラがらみにとどまらなかったのです。AORというよりはポップロックという言葉にふさわしいセカンド「Danger Zone」('78)からのナンバー。prodはランバート&ポッターが前作に引き続いて担当。

 

 

【名曲リレー933】wait#3

■Wait Like A Lady / Patti Dahlstrom(’72)

なかなかCD化が進まないパティ・ダールストルムは、ちょっとハスキーな声が印象的なssw。”Wait Like A Lady”は、72年の「Patti Dahlstorm」から。ザ・グループのトクシー・フレンチがprod。マイケル・オマーティアン(kb)、ベン・ベネイ(g)、ジェリー・シェフ(b)らが参加しています。セヴェリン・ブラウンとの共作"Get Along Handsome"はなかなかのキラー・チューンで、ベストトラックでしょうか。カントリー的な要素は少ない人で、不思議なムードを持ってます。

 

 

【名曲リレー934】lady#2

■Little Lady / Billy Nicholls(’74)

ビリー・ニコルスの名前を知ったのはFABのジョン・リンドが結成したホワイト・ホースでしたが、遡ってピート・タウンゼンド周辺のsswなこと、Immediateに激レアな「Would You Believe?」('68)なソロがあることを知りました。そのアルバムはめでたくCD化されましたが意外にもソフトロック風味でした。74年にGMから出した「Love Songs」ではフックフットのキャレブ・クウェー(ホワイトホースのアルバムにも参加)との作業がほとんどで宅録ながらアーシーな感じが心地いい。”Little Lady”もスライドが聞けます。

 

 

【名曲リレー935】lady#3

■Lady In Blue / Marc Tanner Band('79)

昨日別のところで書いたんですが、バンド名義ながらマーク・タナー(vo)とリッチー・ジトー(g)のプロジェクト(残りのパートは当時のLAのセッションマンが勢ぞろい)。AORとアリーナ・ロック(=産業ロックと置き換えてもいいでしょう)が本格的にアメリカンロックに侵食してくるのは、80'sに入ってからですが、その前夜どっちの要素も持ったメロディアスなハード・ポップ(なんて言葉はないですが)のこの人たちもおりました。キャッチーなメロディー、歌うギターなどもっと評価されてもよかったのになあ。「No Escape」('79)は大名盤だと思います。もう1枚出して解散してます。