【名曲リレー1916】cloud#2

■There's A Cloud In My Heart / Brinsleys(‘75)

変名仕事が多いブリンズレー・シュワーツのこれはブリンズレーズという名前出たシングル。解散後出たベスト盤「Original Golden Greats」(‘75)でしか聞けなかったレア曲であります。チープなオルガンが楽しい曲地味ですが。voはニック・ロウです。ひょっとしたら彼ら最後のシングルなのかもしれません。

 

 

【名曲リレー1917】cloud#3

■Wind Cloud / Kestrel(‘74)

テイチクから初CD化された頃ケストレルというと知る人ぞ知るバンド(もちろん僕は知りませんでした)でしたが、今ではちょっと突っ込んで聞いてる英ロックリスナーはフツーに知ってます。スパイダー・フロム・マースに加わるデイヴ・ブラックをフィーチャーした5人組で74年にCube/Flyというあまり有名でないレーベルから印象的なジャケのLPを1枚出してます。プログレの範疇に入るようですがメロディアスなポップロックで、メロディーにはフレンチポップス的な部分もあります。うまく言えませんが“Wind Cloud”もまた、ポップな中ジャズっぽいムードがあって素晴らしい。

 

 

【名曲リレー1918】wind#2

■Race With The Wind / The Robbs('67)

ザ・ロブスはメンバーがみなロブ姓を名乗る4人組疑似ファミリー・グループ(ラモーンズみたいなもん)で、ロブ・ブラザーズとしても活動してたとの事。ミルウォーキーのビートルズとも言われてたらしいです(ホントか)70'sにチェロキーという名前でカントリー・ロックやってた事もわかってます。67年にMercuryから出した「The Robbs」に入った"Race With The Wind"は心地よいソフト・ロックです。メンバーの一人は後にジョン・クーガー・メレンキャンプのprodを手掛けたとか。...

 

 

【名曲リレー1919】wind#3

■Fresh Wind / Orleans(‘75)

西海岸という印象ありますがオーリーンズはれっきとした東のバンド。初期にはレゲエに傾倒し、しなやかな演奏を聞かせました。ただこのABC時代はセールス的にイマイチで、LAへやってきてAsylumと契約した頃から一般的にも知られるようになりました。ハーモニーと躍動感ある演奏のが魅力で「Let There Be Music」の1曲目の“Fresh Wind”もよく歌うジョン・ホールのgと重なり合うコーラスが印象的です。

 

 

 

【名曲リレー1911】quarter#3

■Pearl Of The Quarter / Steely Dan(‘73)

スティーリー・ダンの「Countdown To Ecstasy」に入った“Pearl Of Quarter”は、当時“ヴレヴ”という邦題がついていたカントリー・ロック。ジェフ・バクスターの弾くゆるいペダル・スティールが曲によく合っています。このあたりからドナルド・フェイゲンが全曲歌うようになったといいます。

 

 

【名曲リレー1912】pearl#2

■Pearl / Dinsmore Payne(‘73)

たしかムーターさんからおそわったような。

リック・ディンズモアとアーニー・ペインによるスワンプロックなデュオという事しかわかりません。UAに1枚73年に残したアルバムがあるだけ。ナッシュヴィルとLAでレコーディングされています。この“Pearl”はアーニー・ペイン作の哀愁のナンバー。

現物はいまだお目にかかったことないですが…

 

 

【名曲リレー1913】pearl#3

■Black Pearl / Sonny Charles &Checkmates Ltd (’66)

フィル・スペクターのA&Mでの仕事と言えば代表作に上がるのが、このチェックメイツ・リミテッドです。作者にトニ・ワインの名前もある“Black Pearl”は最大のヒットで芳醇なメロディーが素晴らしいです。

 

 

【名曲リレー1914】black#2

■Black Is Beautiful / Marcos Valle(’71)

マルコス・ヴァーレはブラジル音楽門外漢の僕にも素直に聞けるsswなのでサブスクで流したりすることも多いです。71年の「ガハ」(Garra)は、かなり聞きやすいと書かれるブラジル・ファンの方も多く、確かに耳障りよく僕のような門外漢にもぐっと来ます。ただジャケットがなあ… しみじみ歌われる”Black Is Beautiful”はとてもいいです。

 


【名曲リレー1915】black#3

■Black Clouds / Jenni Muldaur(‘93)

ジェニ・マルダーは、ジェフ・マルダーとマリア・マルダーの娘で、マリアのファーストのジャケットにうつってた、あの幼い少女がデビューか!(93年)と思ったものです。ただヴェテランのラス・タイトルマンのprodで当時のシーンに寄り添ったデジタルな音作りはジェニ・マルダーというちょっと変わった声の女性シンガーの持ち味を出したか?と言われると難しい。その後、義妹のクレア・マルダーの方が日本では知られるようになってしまいましたね。

と書きつつそのファーストから“Black Clouds”です。

 

 

【名曲リレー1906】woman#2

■Mean Woman Blues / Barry Goudreau(‘80)

なかなかアルバムが完成しなかったことに業を煮やしたのかボストンのバリー・ゴドリュー(グドロー)の80年のソロ「Barry Goudreau」(邦題は「ボストン・ホライズン」(当初は「スペース・シティ・ボストン」だった記憶でそれはあまりにやり過ぎ)では、ブラッド・デルプ(vo)、シブ・ハシアン(ds)も参加してまんま小型ボストン的なムード。トム・ショルツの夢幻のgがない分小粒感いなめませんが…“Mean Woman Blues”は、ボストンでいえば“Smokin‘”あたりに通じるロックンロールナンバー。ゴドリューはその後、やはり新作が出なかったのでオライオン・ザ・ハンターを結成します。

 

 

【名曲リレー1907】woman#3

■No Woman No Cry / Garland Jeffreys(‘78)

ボブ・マーレイの「Natty Dread」(’74)に入った“No Woman No Cry”はある時期盛んにマーレイの代表曲としてラジオから流れてました。78年のガーランド・ジェフリーズ「One Eyed Jack」からのカヴァーでオリジナルを超えたかどうかはよくわかりませんが気持ちいことは確か。このA&Mから出たアルバムは日本盤もキングから出てました。prodはデイヴィッド・スピノザでアンソニー・ジャクソン(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ドン・グロルニック(kb)、ヒュー・マクラッケン(g)らNYのスタジオメンが参加。

 

 

【名曲リレー1908】no#2

■Hey That's No Way To Say Goodbye / Leonard Cohen & Julie Felix(‘68)

ジュリー・フェリックスはカリフォルニア出身ながらイギリスで活動したフォーク・シンガーで、70年にRAKからサイモン&ガーファンクルの“コンドルは飛んでゆく”をイギリスでヒットさせています。「ジュリー・フェリックス・ショー」というフォーク系の音楽番組を持っていて(ジミー・ペイジが単独で出演し”White Summer”を披露したこともありました)68年のレーナード・コーエン曲を本人とのデュエットで披露。コーエンのデビュー作に入った曲です。

 

 

【名曲リレー1909】no#3

■No Quarter / Led Zeppelin(‘73)

「Houses Of Holy」に入った“No Quarter”は、ヒプノシスによるジャケットをイメージさせる曲です。ピンク・フロイドを思わせる部分もあるのはジョン・ポール・ジョーンズが弾くkbがメインになっているということもあります。すっきりするような曲ではなく、始まりからして陰鬱でゆっくりと盛り上げる感じ。展開がキャプテン・ビヨンドもっぽいなあとも。ゼッペリンマニアのハートが好んでそうな印象(”Mistral Wind”なんてそんな感じじゃない?)、とここまで憶測だけで書いてます。

 

 

【名曲リレー1910】Quarter#2

■Quarter To Three / Gary US Bonds(‘61)

フロリダ出身のロックンローラー、ゲイリー・USボンズの“Quarter To Three”は、ビートルズ以前の古いタイプのロックンロールですが、スプリングスティーンが十代の頃こよなく愛したスタイル。実際スプリングスティーンは80’sに入ってUSボンズのカムバックに大きな力を貸すことになります。しかしこの曲のイントロとカウント(あワンあツー~)はもう不滅ですねえ。61年の#1ヒット。

 

 

【名曲リレー1901】hey#3

■Hey Little Girl / Hunter Muskett('70)

テリー・ヒスクック、ダグ・モーター、クリス・ジョージからなる英フォークのハンター・マスケットの70年のファースト「Every Time You Move」(Decca)から”Hey Little Girl”。このグループはキース・レルフがprodしたセカンドが有名ですが、このファーストも捨てがたい(詳しくないけど)。フォークと言ってもメロディがはっきりしていて聞きやすいです。

 

 

 

【名曲リレー1902】little#2

■Little Girl / John Mayall with Eric Clapton(‘66)

65年にヤードバーズを辞めたエリック・クラプトンが参加したジョン・メイオールのブルーズブレイカーズは最初のピークを迎えます。66年の「Blues Breakers」は正確にはメイオールwithクラプトンというクレジットで全英チャートのトップ10入りするセールスを記録しますが、出た頃にはクラプトンはクリーム結成のために動いていたのだとか。今の耳では相当に白いブルーズです。

 

 

【名曲リレー1903】little girl#3

■You’re Lost Little Girl / The Doors(‘67)

ドアーズのセカンドの「まぼろしの世界」に入ったメロディアスな曲。このアルバムは“People Are Strange”や“When The Music Is Over”のような有名曲があって、その辺に比べると幾分地味な印象を受けます。ウィリアム・ブレイクの詩にインスパイアされたという歌詞とロビー・クリーガーの短いソロが印象的な小品です。邦題は“迷子の少女”。

 

 

【名曲リレー1904】lost#2

■Lost Outside The Tunnel / Aztec Camera(‘83)

アズテック・カメラのファースト「High Land Hard Rain」にも入った“Lost Outside The Tunnel”は、実はRough Trade以前のPostcardレーベル時代のレパートリーで“Mattress Of Wire”のB面曲でした。Rough Tradeヴァージョンの方がやや洗練されてる感じはあります。メロディアスな曲が意外なほど多かったファーストの中でも数少ないそうでない(ファンク的な印象も昔はありましたが今聞くとそうでもない)曲。ここではPostcard時代のレアなヴァージョンを貼ってRough Trade時代と比べてみます。

 

 

【名曲リレー1905】lost#3

■Lost Women / The Yardbirds(‘66)

僕の高校の頃は、今みたいに手軽にヤードバーズの音源を入手できる時代ではなかったのです。3大ギタリストという話ばかりが大きくクローズアップされながら、聞けるのは東宝レコードから出たあやしげなBYG音源ばかりでした。だから「ジェフ・ベック&ヤードバーズ」(その昔は「サイケデリックのエース」という邦題だったらしい)という邦題で「Roger The Engineer」が東芝から再発されたのはうれしかったなあ。大人になった今の耳ではやっぱりビート・バンドなんですけど、当時(70's後半)はモダンハードロックの始祖みたいなとらえ方もあって、それはそれで納得でした。キース・レルフの白いvoやharmonicaも僕には全然OKでした。その冒頭の"Lost Women"は、bassのイントロで始まりタイトにまとまった曲でした。すさまじいジェームズ・ギャングのカヴァーもあります。

 

 

【名曲リレー1896】don't#2

■If You Don’t Know My Love / Ron Wood(’75)

ロン・ウッドのソロ第2作「Now Look」('75)は、ボビー・ウォマックが全面参加したかなりソウル色の濃い1枚となってまして、最初に聞いたときは大いに戸惑ったものでした。今でも好きかというかちょっと考えますが。”If You Don’t Want My My Love"は、ウォマックとゴードン・ドゥィッティの共作。ある意味山下達郎的です。まだストーンズ参加前。ウィークス=ニューマークのリズム隊も全面的に参加。

 

 

【名曲リレー1897】don't#3

■Don't Fallin' Love With A Dreamer / Kenny Rogers & Kim Carnes('80)

"荒野に消えた恋"でしたっけ?邦題。元ファースト・エディションでソロになったケニー・ロジャースは、カントリー・ポップな世界でこの時期ブレイク中でした。ハスキーな歌声のキム・カーンズとのデュエット曲なかなか見せ、聞かせます。カーンズがブレイクするのはもう少し後です。

 

 

【名曲リレー1898】dreamer#2

■The Dreamer / Sherman Hayes('73)

ボー・ブラメルズのロン・エリオットが結成したパンというカントリー・ロック・バンドがありましたがそこのbassのシャーマン・ヘイズのソロ「Catman」に入った名曲。西部劇に出てくる安酒場のpianoのような音がノスタルジックです。Barnabyというレーベルはクロディーヌ・ロンジェとか出してたところでしょうがあまり聞かないレーベルなんで安価で見つけた時はびっくりしました(もうないけど)。

 

 

【名曲リレー1899】dreamer#3

■Hey Mr. Dreamer / Steve Eaton(’74)

柄物のネルシャツに柄物のベストを着てうつむき加減のジャケットがなんとも格好を気にしない米sswらしくておもしろい。スティーヴ・イートンの同名の74年作(Capitol)から。ゆったりとしたsteel-gがそれほどカントリーロックっぽく聞こえないのはポップなメロディーが勝ってるからか。カーペンターズが取り上げた”All You Get From Love Is A Love Song”の作者ヴァージョンも聞けます。

 

 

【名曲リレー1900】hey#2

■Hey Boy / Midnight Flyer('81)

マギー・ベルが80'sに入って組んだ結構アナクロなハードロックがミッドナイト・フライヤー。ストーン・ザ・クロウズ時代のブルージーなムードよりもテンポを速めハードロックに徹した音です。フォガットのトニー・スティーヴンス(b)やホワイトスネイクのデイヴィッド・ダウル(ds)などヴェテランがバックをやってるんでそつない音ですが、パンク的なスピード感もあります。”Hey Boy”は81年のモントルーでのステージから。

 

 

 

【名曲リレー1891】are#3

■Why Are We Sleeping / Soft Machine('68)

ソフトマシーンのデビュー作は、デイヴィッド・アレンが辞めたので残りの3人でレコーディングされています。まだサイケ色がかなり濃い1枚でハイライトともいえる”Why Are We Sleeping?”はケヴィン・エアーズがソロ時代もタイトルを変えて取り上げています。

 

 

 

【名曲リレー1892】why#2

■Why / Lazy Racer('80)

クイヴァーのティム・レンウィック(g)が、クラプトン・バンドのリズム隊らと組んだレイジー・レイサーはA&Mからデビューした塩辛いAORといった感じのバンドですが、セカンドが出てたとは知らんかった。「Formula II」では、ビル・ラム(g,vo)とティム・ゴーマン(kb)、紅一点のケリー・ハーランド(vo)にパット・ドナルドソン(b)にヘンリー・スピネッティ(ds)の6人となってます。前作にあった哀愁味みたいなものは後退しキャッチーなポップロックが前面に出てます。”Why”は1曲目でvoはラム(この人はゲイリー・オーガンとの共作LPがShelterにありました)がとります。

 

 

【名曲リレー1893】why#3

■Why Won't You Talk To Me / Gerry Rafferty('79)

ジェリー・ラファティーの魅力のいくつかはその声になると思います。ある意味パンチに欠ける、引っかかりのない、けどスーッと入ってきて耳障りがいい声(クルーナー・ヴォイスというのはもっと低い声をいうんでしょうが)。スコティッシュらしい発音のキレイさもあるかもしれません。単調ともいえる”Baker Street”がアメリカで#1になったのはあの声に米女性たちが夢中になったのでは?というのは自説です。「City To City」に続く「Night Owl」にも”Days Gone Down”というヒットがありますが、この”Why Won’t You Talk To Me”は、スリム・チャンスにも通じる土くささと洗練さが共存しています。

 

 

【名曲リレー1894】talk#2

■I Talk To The Wind / King Crimson('69)

しかしこの暑さの中、一瞬ですが温度が下がったような錯覚を起こす清涼感(もしくは荒涼感)があるキング・クリムゾンの「宮殿」からの2曲目。前曲の荒々しさから一転して「静」の部分を受け継いだリリカルな曲。イアン・マクドナルドの吹くfluteの軽やかな感じもいいですが、メカニカルな印象もあるマイケル・ジャイルズのdsに耳奪われます。元々はマクドナルドのGFだったジュディ・ダイブル(フェアポート時代の同僚、イアン・マシューズの本名もイアン・マクドナルドと言う話も楽しい)を含んだクリムゾン以前のバンド時代のナンバーでそっちのヴァージョンは解散後のベスト盤「Young Persons Guide」に収録されました。"風に語りて"と言う古語調の邦題もよし。

 

 

【名曲リレー1895】talk#3

■We Don't Talk Anymore / Cliff Richard('79)

英本国では絶大な人気を誇るポップスターのクリフ・リチャードも全米進出はかなり困難を極め、”Devil Woman”('76)が#6で久々チャートイン(その前が68年ですから…)したものの、その後はやはり苦戦。79年の”恋はこれっきり”は#7まで上がっています。欧では各国で#1になった当時最新の音作りでした。そのノウハウを生かしてEMIが送り込んだのがシーナ・イーストンなのですが。

 

 

【名曲リレー1886】more#2

■Give Me More / Steve Harley &Cockney Rebel('76)

僕が初めて聞いたコックニー・レベルはこの「プリマドンナはお好き」という後期のアルバムでした(っていうかこれくらいしか見つからなかった)。キャッチーでそれでいてひねくれたポップがとても心地よかったのです。ロンドンでのみ異常に人気があったスティーヴ・ハーレー率いるこのバンドはデビュー当時新世代グラムとか言われてましたが段々洗練されてきました。ジム・クレガン(g)、ダンカン・マッケイ(kb)、ジョージ・フォード(b)、スチュワート・エリオット(ds)という強力なラインナップによるこのアルバムとても好きです。クレガンがこの後加わるロッド・スチュワートにも少し通じる”Give Me More”もいいメロディーです。

 

 

【名曲リレー1887】more#3

■How Many More Times / Aquila('70)

アクィラは、70年にRCAから1枚出して消えた菅入りジャズ・ロック。中心となってるのはラルフ・デニア(g,vo)。もっといろいろ聞いてみたくなるけど公式には未CD化なのです(多分)。「Aquila」('70)はニルヴァーナ(古い方ね)のパトリック・キャンベル・リオンズのprod。要所要所に入るハモンドもいいアクセントです。

 

 

【名曲リレー1888】how#2

■How Do You Do / Mouth & MacNeal('72)

まさに美女と野獣という風貌のビッグ・マウスとマギー・マクニールのデュオ、マウス&マクニールはオランダの2人組で72年にアメリカでも”How Do You Do”を大ヒット(#8)させています(背景にはショッキング・ブルー、ジョージ・ベイカー・セレクションなどのダッチ・ポップの米チャート侵攻というのがありました)。元々キャラ優先というかTV受けするイメージにキャッチーな曲が重なったというラッキーな部分もあります。

 

 

【名曲リレー1889】how#3

■How Are You? / The Kinks('86)

米Aristaから英Londonに移籍したキンクスの「Think Visual」からのシングル。当時別れたプリテンダーズのクリッシー・ハインドの事を歌ったと言われてました。ちょっぴり哀愁味も感じられるナンバー。

 

 

【名曲リレー1890】are#2

■Are You Ready For The Country? / Neil Young('72)

ニール・ヤングの「Harvest」に入ったルーズなカントリー・ロック。バックはティム・ドラモンド(b)、ベン・キース(steel)、ケネス・バトレー(ds)、ジャック・ニッチェ(p)からなるストレイ・ゲイターズです。タイトルは当然ヴェトナム戦争がらみの話。

 

 

【名曲リレー1881】well#3

■Well I Wonder / The Smiths('84)

「Meat Is Murder」あたりで僕の中でスミスは完結しています。このアルバムは、政治的なものを含めて強烈なメッセージばかりが取り上げられますが、暗めのフォークロックとしてもなかなか素晴らしい”Well I Wonder”です。ちなみにこのアルバム日本盤LPのオビに「肉喰うな!」とあったのは同じ徳間JAPANのINUの「メシ喰うな!」に引っ掛けたものだったのだったとずいぶん後になって気づきました。

 

 

【名曲リレー1882】wonder#2

■Seven Wonders / Fleetwood Mac('87)

5年ぶりの新作「Tango In The Night」が出た頃マックへの興味はほとんどなくなってました。同時代のバンドへの興味が急速に薄れた80's後半は、メインストリームの、特に米アーティストのファッション、ヘアスタイルなどに違和感を感じまくってたこともありました。成功したソロ活動を挟んでのこの時期のマックは、スティーヴィー・ニックスのファッションの歴史でもありましたね。このPVではそうでもないですがリンジー脱退後の新メンバーでのツアーでのスティーヴィーはかなりイタイ髪型とメイクでした。オゾン層もずいぶん破壊されたことでしょう(^^)

 

 

【名曲リレー1883】wonder#3

■Is It Any Wonder / The Grass Roots(’67)

65年にPF・スローンとスティーヴ・バリの覆面ユニットとしてスタートしたグラスルーツはその後、グラス・ルーツと2語になり、リアルのメンバーを募集して活動を開始します。日本ではテンプターズがカヴァーしたヒット曲"Let's Live For Today"を含むセカンドに入ったスローン&バリ作の”Is It Any Wonder”は明朗なフォークロックです。

 

 

【名曲リレー1884】any#2

■It Wouldn't Made Any Difference / Nicole Wills('83)

ジョン・ホールやカーラ・ボノフ、ローレン・ウッドやウォーレン・ジヴォンまでそこそこ有名曲を並べたニコル・ウィルスのソロデビュー作「Tell Me」は選曲面での攻める感じがもっと欲しかった気がしますがBearsville産のAORとしては結構な出来。トッドのこの有名曲のカヴァーもまあ及第点。

 

 

【名曲リレー1885】any#3

■Any More Than I Do / The Attack(’67)

ロジャー・バンに代わって加わったロキシーの2代目gtrは、ナイス(初期にはオリストを加えた4人組でした)にもいたこの人。その後ジェットやソロで活動する人ですが、僕にはナイス以前のアタックと言うビートバンドが忘れられません。ジェフ・ベックがカヴァーした"Hi Ho Silver Linining"のオリジネーターはこのアタックです。

 

 

 

 

【名曲リレー1876】mother#2

■Ooh Mother / Unicorn('74)

Transatlanticからデビューしたユニコーンが74年にCharismaに残したセカンド(このあとHarvestへ移籍)「Blue Pine Trees」のラストにはいった”Ooh Mother”はメロディアスなポップロックで繰り返される部分とてもメロウです。prodはフロイドのデイヴ・ギルモア。

 

 

【名曲リレー1877】mother#3

■I Wish I Was Your Mother / Maria McKee(’93)

モット・ザ・フープルはCBS期に入るとグラムロックとして紹介されることが多かったのですが、哀愁味たっぷりのこういう曲も魅力でした。それをシングル”I Can’t”Make It Alone”のB面にそっとカヴァーしたマリア・マッキーはすごい。ローン・ジャスティス出身の美少女シンガーが一皮むけた「You Gotta Sin To Get Saved」はいいアルバムでした。

 

 

【名曲リレー1878】wish#2

■If I Had My Wish Tonight / David Lasley('82)

昨年惜しくも亡くなってしまったデイヴィッド・ラズレーは、ロージーというヴォーカル・グループ出身でジェームズ・テイラーのコーラス隊(僕が見たときはヴァレリー・カーターもいました)での仕事が有名な人。ソロでは”風のファルセット”という邦題だったこの曲を小ヒットさせてました。いかにも80’sのAOR~ブルー・アイド・ソウルですねえ。ランディ・グッドラムとデイヴ・ロギンズの共作とは知りませんでした。

 

 

【名曲リレー1879】wish#3

■I Wish You Well / Radiator('77)

レイディエイター(わかりやすく言うとラジエーターです)は、再結成リンディスファーンの合間を縫ってアラン・ハルとレイ・レイドロウが地元ニューカッスル周辺の北イングランドのミュージシャンと組んだユニット。元々この地は、地元のミュージシャンの交流が60'sから活発で、グリフィン、ハッピー・マガジン、スキップ・ビファティ、アークなどメンツやバンド名を変え活動。一番の出世はイエスへ行ったアラン・ホワイトですが、その初ソロには昔からのメンツが集合してました。コリン・ギブソン(b~元マーク&アーモンド)とテリー・ポップル(ds)のスナフー組、元ベル+アークのケン・クラドック(kb、g)、元リフ・ラフのピート・カークリー(b)にハルとレイドロウ6人組でRocketから77年に「Isn’t It Strange」というLPを出してます。ただ79年のハルのソロ「Phantoms」にも何曲かそのまま再録されるなどもしてます。”I Wish You Well”はこれぞアラン・ハルと言ったメロディアスなナンバーで途中入るハーモニカを含めもう完結しております。

 

 

【名曲リレー1880】well#2

■Oh Well / Haim(’14)

たまには新しいのを、と言ってもさっき見つけたので知識は後付けも後付けです。シスコで結成されたハイムというバンドで、エスティー(b)、ダニエル(vo,ds)、アラーナ(g,kb)の3姉妹を中心としたバンドとのこと。初期のフリートウッド・マックのレパートリー”Oh Well”は最近ではパープル、古くはロケッツがカヴァーしてたロック・クラシックですがこの14年の野外ライヴは結構爽快です。若いおねーさんのバンドはいいなあ、と改めて思った次第(^^)

 

 

【名曲リレー1871】world#3

■World Anthem / Frank Marino &Mahoganyrush(’77)

ジミヘンの熱心なフリークとして日本でも注目を浴びていたマホガニーラッシュのフランク・マリノが77年にリリースした「World Anthem」のタイトル曲。大陸的な広がりをもったインストで、高揚感+ヒロイックな気分になれます。

 

 

【名曲リレー1872】anthem#2

■Anthem / Deep Purple('68)

1期パープルの曲の中ではかなり好きなものの一つの”Anthem”は、セカンドの「Book Of Taliesyn」から。昔話をすると78年ごろNHK-FMの朝8時ころに「朝のポップス」という番組があって、解説とか一切なしでランダムで曲を駆ける方式。1週間パープルの曲を60分かけ続ける特集があって、フルでエアチェック。そうそうLPが買えなかった時代、しかも1期などなかなか手が出なかった頃、ずいぶん重宝しました。これもその番組で知った曲。ロッド・エヴァンスのvoは基本的にこういう曲によく似あいます。ジョン・ロードのクラシック趣味がよく出ていて途中のパートは室内弦楽四重奏が挿入されます。

 

 

【名曲リレー1873】anthem#3

■Child's Anthem / Toto('79)

トトのデビュー作に入ったバンドの序章的な壮大なインスト。つい忘れてしまうことですが、デビュー当時はボズ・スキャッグスなどのバックをやってた有能なスタジオ・ミュージシャン集団が独立してデビューという触れ込みで、ポップなメロディーとガッツのあるロック、派手なgソロやメロウな旋律などメリハリの利いた構成故、シンフォニックな味わいもあって、ジャーニーやボストン、スティックスなどの並びに加えられることとなりました。

 


【名曲リレー1874】child#2
■Space Child / UFO(’74)

僕にとってUFOを意識したのは「Obsessions」あたりでしたけど遡って聞いた「Phenomenon」はこの”Space Child”気に入りました。ちょうどChrysalisがキングから東芝に移った頃でどっと再発されてました。ヒプノシスの不安にさせるジャケットも印象的でした。マイケル・シェンカーのgはよく泣いていますね。

 

 

【名曲リレー1875】child#3

■Mother And Child Reunion / Paul Simon('71)

71年にこんなストレートなレゲエっぽいテイストを入れてたとは、ポール・サイモンかなり先見の明あります。 ”Mother & Child Reunion”は、ちゃんとジャマイカで録音されています。このタイトルについていろんな説があるらしいんですが、NYのチャイニーズ・レストランで気にいったメニューから取られた説、また実はこれは親子丼だったのでは?という説もあるそうです。