【名曲リレー1891】are#3
■Why Are We Sleeping / Soft Machine('68)
ソフトマシーンのデビュー作は、デイヴィッド・アレンが辞めたので残りの3人でレコーディングされています。まだサイケ色がかなり濃い1枚でハイライトともいえる”Why Are We Sleeping?”はケヴィン・エアーズがソロ時代もタイトルを変えて取り上げています。
【名曲リレー1892】why#2
■Why / Lazy Racer('80)
クイヴァーのティム・レンウィック(g)が、クラプトン・バンドのリズム隊らと組んだレイジー・レイサーはA&Mからデビューした塩辛いAORといった感じのバンドですが、セカンドが出てたとは知らんかった。「Formula II」では、ビル・ラム(g,vo)とティム・ゴーマン(kb)、紅一点のケリー・ハーランド(vo)にパット・ドナルドソン(b)にヘンリー・スピネッティ(ds)の6人となってます。前作にあった哀愁味みたいなものは後退しキャッチーなポップロックが前面に出てます。”Why”は1曲目でvoはラム(この人はゲイリー・オーガンとの共作LPがShelterにありました)がとります。
【名曲リレー1893】why#3
■Why Won't You Talk To Me / Gerry Rafferty('79)
ジェリー・ラファティーの魅力のいくつかはその声になると思います。ある意味パンチに欠ける、引っかかりのない、けどスーッと入ってきて耳障りがいい声(クルーナー・ヴォイスというのはもっと低い声をいうんでしょうが)。スコティッシュらしい発音のキレイさもあるかもしれません。単調ともいえる”Baker Street”がアメリカで#1になったのはあの声に米女性たちが夢中になったのでは?というのは自説です。「City To City」に続く「Night Owl」にも”Days Gone Down”というヒットがありますが、この”Why Won’t You Talk To Me”は、スリム・チャンスにも通じる土くささと洗練さが共存しています。
【名曲リレー1894】talk#2
■I Talk To The Wind / King Crimson('69)
しかしこの暑さの中、一瞬ですが温度が下がったような錯覚を起こす清涼感(もしくは荒涼感)があるキング・クリムゾンの「宮殿」からの2曲目。前曲の荒々しさから一転して「静」の部分を受け継いだリリカルな曲。イアン・マクドナルドの吹くfluteの軽やかな感じもいいですが、メカニカルな印象もあるマイケル・ジャイルズのdsに耳奪われます。元々はマクドナルドのGFだったジュディ・ダイブル(フェアポート時代の同僚、イアン・マシューズの本名もイアン・マクドナルドと言う話も楽しい)を含んだクリムゾン以前のバンド時代のナンバーでそっちのヴァージョンは解散後のベスト盤「Young Persons Guide」に収録されました。"風に語りて"と言う古語調の邦題もよし。
【名曲リレー1895】talk#3
■We Don't Talk Anymore / Cliff Richard('79)
英本国では絶大な人気を誇るポップスターのクリフ・リチャードも全米進出はかなり困難を極め、”Devil Woman”('76)が#6で久々チャートイン(その前が68年ですから…)したものの、その後はやはり苦戦。79年の”恋はこれっきり”は#7まで上がっています。欧では各国で#1になった当時最新の音作りでした。そのノウハウを生かしてEMIが送り込んだのがシーナ・イーストンなのですが。