【名曲リレー1906】woman#2

■Mean Woman Blues / Barry Goudreau(‘80)

なかなかアルバムが完成しなかったことに業を煮やしたのかボストンのバリー・ゴドリュー(グドロー)の80年のソロ「Barry Goudreau」(邦題は「ボストン・ホライズン」(当初は「スペース・シティ・ボストン」だった記憶でそれはあまりにやり過ぎ)では、ブラッド・デルプ(vo)、シブ・ハシアン(ds)も参加してまんま小型ボストン的なムード。トム・ショルツの夢幻のgがない分小粒感いなめませんが…“Mean Woman Blues”は、ボストンでいえば“Smokin‘”あたりに通じるロックンロールナンバー。ゴドリューはその後、やはり新作が出なかったのでオライオン・ザ・ハンターを結成します。

 

 

【名曲リレー1907】woman#3

■No Woman No Cry / Garland Jeffreys(‘78)

ボブ・マーレイの「Natty Dread」(’74)に入った“No Woman No Cry”はある時期盛んにマーレイの代表曲としてラジオから流れてました。78年のガーランド・ジェフリーズ「One Eyed Jack」からのカヴァーでオリジナルを超えたかどうかはよくわかりませんが気持ちいことは確か。このA&Mから出たアルバムは日本盤もキングから出てました。prodはデイヴィッド・スピノザでアンソニー・ジャクソン(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ドン・グロルニック(kb)、ヒュー・マクラッケン(g)らNYのスタジオメンが参加。

 

 

【名曲リレー1908】no#2

■Hey That's No Way To Say Goodbye / Leonard Cohen & Julie Felix(‘68)

ジュリー・フェリックスはカリフォルニア出身ながらイギリスで活動したフォーク・シンガーで、70年にRAKからサイモン&ガーファンクルの“コンドルは飛んでゆく”をイギリスでヒットさせています。「ジュリー・フェリックス・ショー」というフォーク系の音楽番組を持っていて(ジミー・ペイジが単独で出演し”White Summer”を披露したこともありました)68年のレーナード・コーエン曲を本人とのデュエットで披露。コーエンのデビュー作に入った曲です。

 

 

【名曲リレー1909】no#3

■No Quarter / Led Zeppelin(‘73)

「Houses Of Holy」に入った“No Quarter”は、ヒプノシスによるジャケットをイメージさせる曲です。ピンク・フロイドを思わせる部分もあるのはジョン・ポール・ジョーンズが弾くkbがメインになっているということもあります。すっきりするような曲ではなく、始まりからして陰鬱でゆっくりと盛り上げる感じ。展開がキャプテン・ビヨンドもっぽいなあとも。ゼッペリンマニアのハートが好んでそうな印象(”Mistral Wind”なんてそんな感じじゃない?)、とここまで憶測だけで書いてます。

 

 

【名曲リレー1910】Quarter#2

■Quarter To Three / Gary US Bonds(‘61)

フロリダ出身のロックンローラー、ゲイリー・USボンズの“Quarter To Three”は、ビートルズ以前の古いタイプのロックンロールですが、スプリングスティーンが十代の頃こよなく愛したスタイル。実際スプリングスティーンは80’sに入ってUSボンズのカムバックに大きな力を貸すことになります。しかしこの曲のイントロとカウント(あワンあツー~)はもう不滅ですねえ。61年の#1ヒット。