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映画「ドクター・スリープ」を見て来ました!

 こんばんは米原です。今日は雨が降ったり止んだり晴れたり曇ったりと忙しい天気でした。案の定体調が若干ガタガタしてるのを感じております。既にインフルの気配がしてるので怖い!風邪引きたくないので気を付けなければ。

 

 今年はとにかく見たい映画や有名作品の続編が多く公開された年だったのですが、今年最後…になるかな?映画「シャイニング」の続編である「ドクター・スリープ」を見て来ました!去年の夏にはじめて「シャイニング」を見たばかりだったので、直後くらいに続編公開の予定を知り、かなり新鮮な気持ちのまま続編を見ることになりました。「初見は映画館で見たい!」と決めていたので楽しみにしておりました。ついでに「シャイニング」の感想を書いた記事も貼っておきます。

 

「夏だし熱いしホラー映画見ようぜ!」

https://ameblo.jp/random-walk2010/entry-12390157200.html?frm=theme

 

 ↑の感想記事でも少し書いてある様に、名作ホラー映画として有名な「シャイニング」ですが、「原作小説と内容が違う」という点では原作者や原作ファンからの反応はイマイチだった様子。「映画」や「ホラー」という点に重点を置いて制作されたこともあり、原作であった設定や内容を省き2時間前後でどう収めるかで勝負していた作品だったと思います。私は原作知らない側なので「シャイニング」は普通にホラー映画として楽しめました。

 

 そして、今回の「ドクター・スリープ」では、「シャイニング」では説明がほぼ無かった設定や内容がモリモリ出てくる出てくる。「シャイニング」を見た後に原作の内容についても少しだけ調べたことがあるのですが、今作は全体を通して「原作で描かれていたテーマ」を丁寧に描写されているんだろうなと感じました。今回の「ドクター・スリープ」が生まれたことによって、「シャイニング」の内容を補完すると共に、「映画作品としての完成度が上がった」のでは?と感じました。やぁ~面白かったです。好きでした。「ホラー」というよりは、どちらかというと「ミステリー」に近い雰囲気を感じました。ファンタジーっぽい雰囲気も若干強まり、「ホラーが苦手な人でも見やすいのでは?」と思いました。というのも、「ホラー」ていうと、いつも「理不尽で凄惨で視聴者の精神を如何にして圧し折るか」ということに全力を注いで構成されている物だと思っていたのですが、「物語」としてかなり綺麗にまとまった「ドクター・スリープ」は、ホラー作品の中ではかなり「陽」の分類になるのでは?と感じました。怖いシーンや痛いシーンもあるけど、それよりも登場人物の成長と恐怖に立ち向かう勇気が光って見えたので。途中から「怖い」とか「不気味」というよりも「熱い」という気持ちの方が強かった様に思えます。見終わった後は「ホラー怖かった」より「映画作品を楽しんだ」感が勝ってました。

 

 見終わった後に公式サイトを見に行ったのですが、今作の「ドクター・スリープ」は原作者や、前作監督の遺族にまで称賛されていた様です。原作者が作品に込めたテーマを今作ではしっかり描かれていたんだろうなぁ~ということがなんとな~くではありますが伺えます。数十年後に、映画製作者側が「前作の映画との繋がりをしっかり残しつつも、原作者が描いたテーマに沿って新たな作品が生まれる」という双方の和解(と言うより丁度良い所に収まった)の様子を感じられるは、今でいう「エモさ」を感じております。思わずニッコリ。「映画化された作品」としては、かなりレアケースで、かなり最良に近い形での完結、になったのではないでしょうか。「有名映画の続編」で泣かされ続けて来た側としては、これからはこういった映画作品が増えてくれると嬉しいなぁと思います。まぁこれからも泣きを見ることになるでしょうけど、「続編映画」に対してちょっぴりだけ希望が見えた気が、しなくもない、かな?

 

 蛇足ですが、強いて不満だった点を上げるなら、はじめてホラー映画を劇場で見ようと決心し、途中で逃げ出さない様にポップコーンを買い、「ポップコーンぶちまけたらどうしよう…」とビビりながら鑑賞に挑んだ私は、若干肩透かしを食らった様な気分になった…くらいでしょうか…。いや、「シャイニング」の時もビックリさせる系の脅かしはほぼ無くて「不気味な雰囲気推し」の作品だったことは分かってましたけどもね!「私の鑑賞前の心構え」だけが若干失敗だった気がします。いやだってはじめての劇場ホラー映画鑑賞怖かったんだもの!

 あと気付いたのが、今回は登場人物がかなり冷静だな…と感じたことも要因かな?私は「恐怖体験をしてる人物に同調して怖がる」傾向にあるのか、登場人物が「スン…」てしてるとこっちも「スン…」てなってしまうみたいで…。懐かしい幽霊とかもいっぱい出てくるんだけど、「いや、怖がってあげてよ!」とか「『久しぶり~!』てノリで集まった同窓会かな?」てなってしまい、何故か途中から私が幽霊を庇護する側の視点になってて3回くらい笑ってしまって…。ホラー映画で笑うとか、謎の敗北感があります…。

 

 「有名作品の続編」が多い昨今ですが、どれも「次世代への継承」を物語で描くことが多いように思います。そこに少しの「さみしさ」を感じるこの頃です。今月末にスターウォーズ完結編が公開されるわけですが、見るとしても来年になるかなぁ…。多分スターウォーズも10年後くらいにまだ監督がご存命なら「これこそスターウォーズの正当な続編!!!」と謳って新作発表されてるかもですし。…若干フラグな気がしないでもないですが、とりあえず完結記念に映画館で見たいとは思ってます。はい。それでは今回はこの辺で。また次回。

 

noz

漫画更新したよ!

どうもこんばんは霧島です。

明日から12月……もう年末ですね…

12月頭は色々バタバタしそうで年末の大掃除を慌ててやってドタバタ帰省するの嫌すぎるので、少しずつ普段しないとこの掃除を始めました。あとは窓と換気扇を近々終わらせたい…

 

はい、そういうわけで(?)今日は読み切り漫画をピクシブに更新したのでそのお知らせです。

 

前回の「すす竹のかぐや姫」を描き終えてから、「次は絶対に美少年を主人公にするぞ……」と思ってたので無事描き終えることができて良かったです。

 

欲を言えばもっと色々と詰め込みたいシーンはあったんだけど泣く泣くカットしました…読み切り短い…

 

そして例によって例のごとく今回も気が付いたら作画期間が1ヶ月を切っていて、流石にサークルメンバーに助けを求めようかと思ったんですが、人に渡すことを想定せずにデータを作っていたので結構フォルダが入り乱れてしまい…死ぬ気で終わらせました。(しかも締め切り数日前に締め切り1日目前倒しにせねば間に合わんことに気付くという)

 

次からはもっとシンプルなデータ作成を心がけようと思います。(反省)

 

というわけで新作、「月が出るまで待って」です。是非読んでもらえると嬉しいです。

 

 

さて、現在は次の作品のプロットをあれやこれややっている最中です。しばらくふんわりファンタジーが続いてるので、次は違う感じの作品にチャレンジしてみようと思っています。がんばるぞ〜!

 

したらば今日はこの辺で!

 

rin

【備忘録】日経サイエンス2019/12号

須々木です。

 

科学雑誌「日経サイエンス」2019年12月号が、個人的になかなか興味深かったので、その備忘録として書き残しておこうと思います。

 

なお、11月25日に2020年1月号が発売なので、現時点で最新の一つ前の号です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルのとおり、一冊丸ごと「『真実』とは何か?」という切り口です。

 

題材としては、嘘と真が入り混じる現代においてありふれたものとは思いますが、これを科学雑誌として真正面から切り込んでいくとどうなるのか、というところで、強く興味をひかれました。

 

 

 

以下、目次。

リンク先から、公式サイトの記事紹介ページに飛べます。

 

 

 

 

 

 

 

 

【第1部:真実を問い直す】

 

物理学におけるリアリティー (物理学)

物理学はこの世界についての

真の根本的な理解に至る道といえるのだろうか?

 

数学は発明か発見か (数学)

数学が扱っている対象は実在するのか、それとも純然たる想像の産物なのか?

哲学者は一致した答えを見いだせていない

 

脳が「現実」を作り出す (神経科学)

現実は脳によって作り上げられている

そしてそっくり同じ脳はふたつとない

 

 

【第2部:嘘という行為】

 

嘘をつく動物たち (動物行動学)

嘘をつく動物はホモ・サピエンスだけではない

不正直者は動物界にあふれている

 

デマ拡散のメカニズム (ネットワーク科学)

影響力のある誤情報は真実のタネから生まれる

 

腐敗は伝染する (行動経済学)

不正は不正を生じ、あっという間に社会に広がる

 

選挙を狙うハッキング攻撃 (サイバーセキュリティー)

2020年の米大統領選挙に想定される最悪のサイバー攻撃シナリオ

 

 

【第3部:深まる不確実性】

 

過剰な心配,過小な心配 リスク判断の心理学 (意思決定科学)

情報が不十分で不確実性が伴うなか、私たちはどうやって決定を下すのか

 

エラーバーの読み方 (データ科学)

グラフに表現された不確実性を正しく解釈する方法

 

自己不確実感が社会を脅かす (社会心理学)

不確実性に満ちた世界は自己意識を脅かす

なんとかしようと、人はポピュリズムになびく

 

情報操作社会に生きる (社会学)

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その気持ちが偽情報の拡散に利用されている

 

 

 

 

 

 

全3部構成で、科学の中でも、様々な視点から「真実」を考えています。

 

自然科学、社会科学など、一口に科学と言っても、どこから見るかによって話の広がり方は千差万別。

定義できない概念を前に四苦八苦している様子も込みで、いずれも読みごたえがありました。

 

全然知らなくて「ナルホド」と思うものから、何となく感じていたものをうまく言語化している「痒い所に手が届く」的な記事まで。

 

インターネット、特にSNSがもたらす影響が、世界情勢からクラスの人間関係にまで絡みついている現代において、「真実」というものについて考える機会というのは、極めて大事なことだと思います。

 

ツイッターでも、フォローワーさんがリツイートしているもので、真偽がかなり際どく感じるものが散見されますが、善意の現れとしての行為であっても、その情報が「真」でなければ、害悪となりえます。

 

そういう話にも触れられていますが、科学雑誌の記事だけあって、単純に「ネットリテラシー!」で済ましていないのは印象的でした。

 

敢えて感情を刺激するような仕掛け。

立場の違いを過剰に見せて分断を促すメカニズム。

承認欲求や不安感を煽り利用する手法。

 

「真実」の力をぐらつかせる様々な現象や手口がウイルスのように広がる現代において、科学的な視点から捉え直すというのは、万事解決とはならないまでも、ある程度までは有効な策だと感じます。

 

見せられている大仰なマジックショーに無闇に踊らされないよう、そのタネを知っておくというのは、必要最低限の自衛策のようにも思えます。

 

 

第1部は、自然科学的な切り口なので中立的ですが、第2部、第3部は警鐘を鳴らすような内容が多く、楽観論は皆無。

研究者たちの危機感が滲み出る内容でした。

 

そして、この手の問題意識は、昨今の現代アート界隈でも中心的なテーマとなっているように感じます。

根っこは共有されていて、科学でアプローチするか、アートでアプローチするかという違い。

現代アートは、最新の科学とかなり深く繋がっている気がするので、当然といえば当然なのかもしれませんが、現代という時代を特徴づける命題なんだろうと思いました。

 

 

読んでいて改めて思いましたが、科学の最前線であっても、実社会で起きているダイナミックな変化に追いつけていない気がします。

故に、万能な解決策は、この世のどこにもない。

「これで間違いなし!」というノウハウはどこにもない。

 

ただ、目を閉じて巻き込まれるよりは、目を見開いて巻き込まれる方が、だいぶマシなはず。

「科学」を学ぶというのは、そういうことなんだろうと思います。

自分が目を閉じているのだということに気付かせ、目を開くよう促す。

目を開いただけで、何かが解決したわけではないけれど、目を開かなければ始まらない。

 

というわけで、「科学」が好きとか嫌いとかと無関係に、広く読まれると良いなと思う一冊でした。

 

 

 

 

sho

 

 

11月の活動報告

どうも、まだ生きてます遊木です。

 

最近になってようやく「お、寒いな」と感じる日が増えた気がします。今年は暖冬なんですかね。

私は学生時代、頑としてセーターもマフラーも身に着けない人種だったのですが、今思うと若かった……。

 

さて、今月の活動報告です。

 

 

 

□制作

絶賛制作中です。前進と後退を繰り返しつつも、なんとか進めています。

夏に制作していた漫画は「連載用を読み切りにまとめる」というのが自分なりのテーマでした。今回のは「ニッチな題材をエンターテインメントにする」というのが制作テーマです。

私なりに考えた結果、夏の作品と合わせてこの二つのテーマが自分にとっても二大鬼門かなぁと感じているので、苦手克服のために頑張りたい所存。

とにかくネームを!終わらせたい!

 

 

あと今月から新しいPCと、ようやく、ようやく、液タブを導入しました。

今までのPCは大学卒業からずっと使っていたせいか、気温によっては「む、無念…」といった感じで急に落ちたり、いつクラッシュしてもおかしくない状態だったので、半年ぐらいドキドキして使っていたのですが…。お釈迦になってからでは遅いということで、新PCをお迎えしました。

そして液タブですよ奥さん!今までの断線間近な板タブから抜け出しました!現在動作やら機能やらを覚えている最中です。

とりあえず、らくがきを何枚かした感じだと、制作時間が半分から2/3程度には短縮してるイメージです。

 

 

 

液タブ導入前のアナログのらくがきと、液タブ導入後のらくがきを、久しぶりにまとめて支部に更新したのでよろしかったらどうぞ~。

 

 

□みなとみらい観光

横浜ハンマーヘッドのオープン、臨港パークでのラグビーパブリックビューイング、スマートイルミネーション他が重なっているということで、今月の頭にみなとみらい観光に行ってきました。

そして何故か私は二日連続で同じコースをたどるという…。いや、見に行った人が違うんですけど。この週、出不精を極めている私が数日で軽く50km以上歩きましたからね。

ちなみに須々木氏もこの日の流れをまとめているので、よかったらそちらもどうぞ。

 

〇横浜ハンマーヘッド

かつて新港ピアがあった場所に新しくできた客船ターミナルです。

“食”をテーマにしているだけあって、中には美味しそうな店がたくさんありました。中でも目を引くのは、入場してすぐ横にあるラーメンエリアです。正式にはJAPAN RAMEN FOOD HALLというらしい。

横浜なら家系やろ!という横浜民に喧嘩を売るがごとく、立ち並んでいるラーメン屋はすべて家系以外です。北海道が多かったかな?とりあえず挨拶がてら(?)一杯ラーメンを頂きました。

その外にも、私ではさっぱりわからないお洒落な店や、ピーターラビットカフェがあります。

 

 

 

 

〇「ラグビーワールドカップ2019」パブリックビューイング

この日は3位決定戦だったのですが、それでもお客さんがいっぱいで驚き。

試合開始前にはステージで様々な催しが行われており、会場内には日本酒の試飲コーナーもあってテンション上がりました。

外国の方もかなりいたのですが、日本酒の試飲コーナーに向かいながら、ボソッと「…Delicious SAKE」とつぶやいて私たちの前を通り過ぎたのがツボでした。

しかし、この日はもともとスマートイルミネーションを見に行くのがメインだったので、試合開始前に会場を後にするという我々…マジ蛮行。

ちなみに私は翌日も行ったので、なんと決勝戦をパブリックビューイングで観戦するという!熱い!

めちゃめちゃ人いたけど!

 

 

 

↑決勝戦の立ち見の様子。奥になんとなく見える気がするのがスクリーン。

 

〇NIGHT SYNC YOKOHAMA

今年から新港中央広場で始まった、光×アートの催しです。これは12/27までやっているので、気になる方はぜひ行ってみてください。

同じ「光×アート」というテーマでも、スマートイルミネーションがアナログ的、物質的なものが多いのに比べ、ナイトシンクの方はARを導入したり、よりデジタル的な印象を受けました。まぁ規模が違うというのもありますが。

 

 

 

 

〇スマートイルミネーション横浜

ここ数年は連続でお邪魔してるイベントですが、今年はサークルの正式行事としてみんなで見に行きました。

開催場所がゾウの鼻パークなので、位置的にみなとみらいの夜景と合わせてなかなかどの作品も綺麗です。参加型の作品も多く、子供たちでも楽しいプログラムになっており、横浜の街とアートの繋がりをわかりやすく象徴してるイベントの一つかなと個人的には思っています。

トリエンナーレや黄金町エリアより、もう少し市民に寄り添っているアートイベントなので、気になる方はぜひ来年にでも行ってみてください。

ただ開催日数が短いのが難点。

 

 

 

 

 

〇日本大通りアートコンプレックス

これも、今年初めて行われたイベントです。アート×日本文化という興味深い内容。

首都圏主要公道で初めて流鏑馬をやったり、北斎ワールドをVRで体験してみたり、新しいものにチャレンジしてる雰囲気が良いですね。

ほとんどのプログラムが土日だったので、私たちが見に行った時は、通りの提灯イルミネーションとデジタル浮世絵ぐらいしかありませんでしたが、そもそも日本大通りが歩行者天国になっていたのが面白かったです。

ちなみに私は翌日、北斎のVRだけ体験してきました。

 

 

 

 

こんな感じで一日盛りだくさんの観光をしましたが、驚くなかれ、この日お金を使ったのはハンマーヘッドで食べたラーメンだけです。

その他のイベントはすべて無料で楽しめます。いいだろ!

 

 

□電脳九龍城、東芝未来科学館、ディスプレイミュージアム

電脳九龍城については別記事ですでにあげているので、そちらをどうぞ。

この日は川崎のウェアハウスに行った後、丁度良いので東芝未来科学館も覗きに行きました。

からくり人形の実演や、昔から現在にかけての家電の進化過程を見れたり、軽い気持ちで行った割に濃い内容でなんだか得した気分。子供たちが楽しめるスペースを広めに取ってあるので、科学の楽しみ教えるのには良い場所かと。例によって入場無料です。

その後は、横浜に戻ってディスプレイミュージアムに行きました。ミュージアムといっても普通のお店なのですが、これがめっちゃテンション上がります!気になる人はとにかく行ってくれ!

「うわーサークルの事務所があったらコレ置きたい~」とかずっと言ってましたからね。

 

 

□不思議の国のアリス展

創作をする人間は、人生で一度くらいアリスや、要素を取り入れた作品を制作したいと考えるんじゃないでしょうか。それくらい「不思議の国のアリス」が後世に及ぼした影響は大きい。かくいう私もその一人です。

 

 

 

この展覧会で、大きく記憶に残ったことが二つあります。

一つは、本家アリスの挿絵についてです。

アリスの挿絵は漫画家ジョン・テニエルが手掛けていますが、なんというか、現代の私たちが見てもまったく古さを感じないんですよね。ルイス・キャロルも絵が描ける人だったので、どのくらいテニエルの個性が絵に載っているかは不明ですが、キャラデザから描写の仕方まで、本当に時代に左右されない抜群のセンスがあります。この挿絵が、アリスをここまで影響力のある作品に仕上げたといっても過言ではないと思います。

二つ目は、ルイス・キャロルの思考です。

アリス本編からも、キャロルの思考は非常に興味深いと感じますが、個人的に「おお」と思ったのが、「不思議の国のアリス」の展開の仕方です。キャロルはアリスをグッズのデザインに使って広めていたそうです。今でいうメディアミックスです。150年以上前の時代なのに、すでにその発想があったんですね。

その他にも、文学に言葉遊びやパロディを取り入れたり、印刷する文章の形を作品のエッセンスにしたり、かなり現代的な取り組みをしていたよう。

キャロルはかなり先進的な考えの人物だったみたいです。

個人的に、歴史に名を遺す偉人たちはみんな先進的な価値観を持っている印象です。

 

 

 

こんな感じですかね。

あとは偶然通りかかったときに、日産本社で珍しい(というか昔の?)車が展示されていたので、資料写真を撮りまくりました。。

 

 

 

 

ミーティングでも久しぶりに講義をしたり、課題をしたり、鍋が解禁になったり、結構充実した月だったと思います。

 

 

 

さぁああああああああネームををををををやるぞおおおおおおお!!!!

 

 

aki

「ターミネーター:ニューフェイト」見て来ました!

 どうも、ここ数日寒い雨の日と暖かい秋晴れの日が交互に来て鼻がズルズルな米原です。楽しみにしていた映画「ドクター・スリープ」の公開日にうっかり1日バイトを入れてしまって見に行け無くなり滅茶苦茶凹んだので、未練がましく最寄りの映画館の上映時間を眺めてたら…、RWミーティング後の帰宅途中の丁度良い時間帯に、あったんですよね、上映が。というわけで、勢いに任せて「ターミネーター:ニューフェイト」を見て参りました!正直、勢いがないと怖くて見に行けないと思ってたので、コレはコレで良かったかな…とも思ってます。

 

 「ターミネーター2の正統な続編!」と広告を打ち、他のナンバリングを無かったことにしたことで笑いと期待を生んだね。まぁ、普段の感想文は、「これから見に行く予定の人に楽しんで欲しい」という気持ちがあり、なるべくネタバレ書きたくない派なんだけど、やぁ~今回は滅茶苦茶思い入れが強い作品なのでね!我慢できず滲み出てるというか、漏れ出てるネタバレがあるので、そこはご注意ください。先に謝っておきます。すみません。

 態々「「「正統な続編」」」と出して来たことで、「期待したい」という気持ちがむくっと湧いて来たものの、いかんせん、物心ついた頃から大好きだった「ターミネーター2」の続編と聞くと、正直!不安しか!!ない!!!ので、見に行くのかなり悩んでたんですが、冒頭で書いた様に、その場の勢いで見に行って来ました。はい。

 

 冒頭の開始数分間は、懐かしい前作の後日談からスタート。「すごい!懐かしい!」「今の技術すごい!」と思って見てたわけですが、私、「シリーズ物の続編で前の作品の登場人物をあっさり殺すの大嫌いマン」なんですよね。うん、まぁ、ここまで書いたらもう99%ネタバレですね!はい!ある意味、アレでターミネーターの「3」と「4」を跡形もなく吹き飛ばして葬りたかったのかな?とも思いました。…いや、それにしてもやりすぎじゃないかね???あと、どうでもいい話ですが、自分の退路を断つ意味でポップコーン買ってたんですよね。飲み物だけだったら帰ってたかもしれないので名采配と言わざるおえない。帰りたかった私には申し訳ないが最後まで付き合って貰うぞ…チケット代とポップコーン代もばかにならねぇんだ…。

 

 開始数分で、「あぁ…監督はサラとシュワちゃん以外のキャラにはあまり思い入れはないのかな…。」と悲しくなり、「残りの2時間この精神状態はキチーなぁ~!」と思い、正直帰りたくなってしまったけど、「いやでもこれからポスターから伝わってくる『強い女のアクション映画』が始まるはずだから!久しぶりに戦うシュワちゃんも見られるし!」という想いで最後まで踏み止まった。でもそこはさすがというか、「2」の時の様なすごい目新しい要素や革新的ななにかあるわけではなかったと思いますが、「映画として面白い要素や点」はしっかり抑えてた作品だと思いました。私みたいに拗れた思い入れが無い人なら十分楽しめる作品だったかと思います。盛り込まれた要素や落とし込み方は普通に好きでした。

 

 とにかく女性キャラがみんなカッコイイ。「ターミネーター2」の「サラ・コナー」といえば、「戦う強い女キャラ」の元祖というか、影響受けた人すごい多いだろうなぁ~。さすがサラを生んだ監督なだけあって強い女を描くのが上手いというか、監督の描く女性像はとても肌に馴染む。新キャラ「グレース」も女性の改造強化ソルジャーっていう設定、熱いね。最高にイケメンだった。好き。グレース役の人、ブレードランナーの続編にも出てるんだ…その内見なければ…。ヒロインポジの「ダニー」も可愛いらしい雰囲気を残しつつ精神力が鋼で強い。

 旧型シュワちゃんT‐800は、うん、なんか、あのT‐800の姿は、嬉しい気もするし、見たかった姿でもあるんだけど、でもこの世界線では見たくはなかったというか、公式では見たくなった気もしており、でも好きだから困った、悲しい、なんだか、僕はとても悲しいんだ…(拗らせオタク)。敵の新型ターミネーターも前作の雰囲気を残しつつグレードアップして強く良い敵役でした。新型も旧型も「人間みたいに冗談を飛ばす」ことが地味にすごいなぁ~と思ったりした。この2体の対比という意味でも。

 
 開始数分で「ターミネーター2の続編」という意味ではかなり早めに諦めてたので、意外と残りの2時間楽しく見られて良かったです。2時間が地獄の苦情にならなくて良かった本当に…。序盤であのシーン入れたのも「今作ではその点については早めに諦めとけ」という監督のある種の優しさ(?)だったのかな、とすら思った。タイトルが「ターミネーター3:ニューフェイト」じゃなかったこともね。

 

 「ターミネーター3」が公開された当時、私と私の母は、「あの『ターミネーター2』のストーリーの続編とか!蛇足でしかない!受け入れがたい!」と大変ご立腹だったのです。しかし、目から鱗だったのが、姉と父から言わせれば「『ターミネーター2』は新型のターミネーターに旧型のシュワちゃんが対抗して戦うのを楽しむ映画でしょ?」という答えが返って来たことだった。「あぁ!確かに楽しめる『熱い要素』(所謂萌え要素)が多い『エンタメ作品』として見ればそうか!」と。私は「ターミネーター2」をそういう視点で見る発想すら無かったので新鮮だったし参考になった時の事を思い出したりなどした。

 ジブリ映画「風立ちぬ」の母の感想もそうでしたが、自分にはない視点の感想にハッとする時ってあるなと。母から言わせてみれば、ジブリの「風立ちぬ」は「監督のマスターベーションをひたすら見せられてるだけで、見てるこっちは『なにを楽しめばいいのか』が全然分からなかった。」そう。「お金と時間をかけるのだからしっかり自分を楽しませて欲しい」と思うのが一般的で、「ある作家が作りたいと思って作った作品をお金出してでも見せて貰いたい」と思う、所謂コミケで何時間も並んで一冊の本を買いに行くオタクの感覚の違いに改めて明確に気付かされた瞬間だったというか。「作品」は色んな方向から見る事ができるし、「商業」は特に色んな方向から見られることを常に意識しなければいけないんだな、と改めて考えさせられました。今回もそんな感じでした。はい。

 

 カッコイイアクション映画や女性がカッコイイど派手にアクションしてるのが好きは人はとても楽しめる作品だったし、そういう作品が好きな人には強くオススメできる作品だと思います!でも私みたいな「ターミネーター2に思い入れのあるオタク」はあまり見ない方がいいということも強くオススメするぞ!でも視聴者の悲鳴は健康に良いので見た人の感想とかお酒飲みながら聞きたいから見てくれても一向に構わないけども。

 

 来週は今度こそ「ドクター・スリープ」を見に行くぞ!大画面でホラー見るのははじめてで滅茶苦茶怖いからまたポップコーンを抱いて見ることになる気がする。それではまた来月。

 

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