●概要
鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律に基づき、新たに狩猟免許を取得しようとする方には、狩猟免許試験が実施されます。 各都道府県では、一人でも多くの方を合格に導くために、毎年、事前講習会を開催しております。今回私は神奈川県猟友会で「第一種銃猟・網猟・わな猟」の3種目を受講してきました。狩猟免許を受験するにあたって、事前講習会の受講は任意です。
受講費用:1科目10,000 円、2 科目13,000 円、3 科目16,000 円 (狩猟読本・例題集各1冊を含む料金です)
受講資格:神奈川県内に住所を有する方に限ります
受講種目:・第1種(第2種を含む) ・わな ・あみ
講習時間:9:30~17:00
申込方法:お近くの鉄砲屋にてお申し込み下さい。(狩猟会からはお申込できません。)
場所はみなとみらい駅より徒歩5分 横浜ワールドポーターズ イベントホールAで受講しました。㊨受講費用に含まれる狩猟読本1,650円(税込) ・狩猟免許試験例題集1,650円 (税込)
●狩猟をするには
◆日本国内で狩猟を行なうには、
・狩猟免許
・銃砲所持許可証 (銃を使用して猟を行なう場合)
・狩猟者登録証 が必要です。
◆狩猟免許は鳥獣保護管理法により規定されており、以下の4種類があります。
・網猟免許 網猟による狩猟の免許
・わな猟免許 わな猟による狩猟の免許
・第1種銃猟免許 装薬銃(火薬をを使用する銃)による狩猟の免許
・第2種銃猟免許 空気銃による狩猟の免許
※第1種銃猟免許を取得すると空気銃(第2種)も使用できます。
●カリキュラム
学科講習
・法令説明 AM9:30~AM10:40
・猟具の説明 AM10:50~AM11:30
・判別1回目講義 AM11:40~PM12:20
・1時間昼食
・判別2回目講義 PM13:20~PM14:00
実技講習
・実技(第1種と網・わなエリアを分けて同時に行う) PM14:10~(各自解散)
狩猟免許試験は各都道府県で実施されていますが、試験を受ける新人のために各都道府県猟友会などが主催する「予備講習会」というのが開催されています。午前中の講義では、狩猟読本・例題集を使って具体的に試験に必要なポイントを教えてくれます。午後からは「猟銃・網・わな猟」に各自別れての実習です。「猟銃免許」の実習では銃器の点検、分解、組み立て。銃口内に異常がないか、実包がないか声出し確認を行います。納得いくまで何回も組み立てて練習することができます。「網猟免許」「わな猟免許」の実習では、実際に網やわなの組み立てる練習を行います。他にも使用可能な網・わなの判別、距離の目測などを行いました。
●感想
狩猟とは、一般的には野生の鳥獣を銃やわな・網などを使って捕獲することをいい、かつては狩猟は趣味・娯楽の一環として理解されていました。 しかし、近年では、ニホンジカ、イノシシなどの生息数の増加による様々な被害(生態系への被害、農作物への被害、人の生活環境への被害)を抑制するために、絶滅のおそれのある鳥獣は積極的に保護し、逆に、シカのように自然環境や人間生活に被害をもたらすほど数が増えた鳥獣は、被害防除を行うとともに、必要に応じてその数を抑制する等の対策が必要です。山、森、川、海、湖といった自然を体感しながら野生鳥獣と出会うという楽しみがあるハンター。あなたも一般的な趣味の一つとして狩猟を楽しんでみてはいかがでしょうか。