穴と橋とあれやらこれやら -243ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【5】より続く。

今回は連載の中休み…

 

 

 

 

望んでいた形ではなく、

失意の、二度目の休憩。ここでは隧道発見後、歓喜の昼休憩となるはずだったのだが…。

 

正直、1時間20分にわたる危険な斜面の登り降りに、ちょっとばかり消耗し、かつ心が折れていた。やはり、いきなり当てずっぽうで見つけられるほど甘くはなかったか…。まあ今回は下見なんだから…と自分に言い聞かせるも、やはり消化不良は否めない。

 

 

 

美しい池郷川を眺めながら、もうひと踏ん張りするか、と気持ちを入れ替えた。なにしろ、不動滝はまだ見えてさえいない。冷静に考えれば、もっと滝の近くにある可能性の方が高いかも。まずは道の続きを探しつつ、滝へと接近していくことだ。

 

 

 

時刻は9時15分。ここからが第四のフェーズ。これで何もなければ、下見と割り切って今日は諦める。探索開始からは3時間20分が経過していた。

 

 

 

 

 

 

上流側を再度よく見れば…

正面の赤マルのところに…何か見える。

 

 

 

 

 

おそろしいほどの巨岩がうずたかく積もってるのは、滝壷?

非常に水が少ないが、あれ滝だよな?凄い眺め…。


でも確か、不動滝ってあんな滝じゃなかった。あのもうちょい奥かな…。そんなことを考えながら進んでいくにつれ、

 

 

 

 

 

 

白矢印のところ、つまり自分が今いるほうの山側にも

何かが見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

これまた、

立派な滝の滝壷だ。でも、これも記憶にある不動滝の姿ではなさそう。

 

まったく水は流れていないが、雨の後なんかはドドドっと見応えある滝が現れるんだろうな~。

 

 

 

 

 

 

そう思い、どこから水が落ちてくるんだろう…と何気なく視線を上げ…

呼吸が止まった、まさに。

 

 

 

【7】に続く。

 

 

 

 

【4】より続く。

 

 

 

 

7時42分。試行錯誤の第二フェーズを経て、いよいよ

「あの暗がりの真実」に迫る第三のフェーズに突入。当時の自分の心境としてはまさに大詰め、いざ勝負!って感じだった。

 

 

 

 

 

上の写真で左に視線を移すと、

さっき確認した覚えのあるものが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

これ。

道を支えていた土留め工?のなれの果て。

 

 

 

 

 

 

 

そして正面に向き直れば、

前々回、はるか上の高巻きから見下ろした、あのコンクリ擁壁?のなれの果てが見えた。もう「あの暗がり」に近づきつつある。

 

 

 

 

 

コンクリ擁壁?の残骸を越えて見上げると、

山抜けは見えないほど上まで続いていて、あとわかりにくいが小さな滝があった。中央ちょい左、わかるかな?

 

 

 

 

 

 

 

こんな滝だ。

もちろんこれ、不動滝ではない。おそらくは無名の滝と思われる。

 

 

 

 

 

 

 

で、この無名滝から山抜けを挟んで反対側、

ここが、「あの暗がり」の場所のよう…なんだが、絶妙に見えない。

 

写真だと簡単に登っていけそうに見えるかもしれないが、少なくとも我が貧弱な身体能力ではとても自信がなかった。

 

 

 

 

 

直下から見上げて、

もちろん、さらに見えない(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

仕方ないので、

高巻きからの降下による接近を試みようと、さらに登る。

 

ここで、山抜けの一番先にあるものが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

コンクリ擁壁と、真新しそうに見えるガードレール。

あれはこの上を走る、白谷池郷林道に違いない。

 

まあ上に林道が見えたからって、あそこからアプローチできるってわけではない。基本的にゲートで閉じられてるし。

 

 

 

 

 

 

 

さて、「暗がり」と同レベルくらいまで登ってきたが、

まだ行けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに登り…

見下ろすと、こんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

「暗がり」はここらへん。

左斜面をトラバースして行ける…と登りながらの見立てでは感じていたのだが…

 

いざこの場に立つと、怖いんだなこれが(苦笑)。

 

進むほどにどんどんと断崖の中に身を置くことになるし、肝心の足元の岩がどうもさほど堅固でないようで…。

探索の初っ端、入口で見た「滑落の危険性」の文字が、ひらひらと頭の中で踊りやがる。これ以上高巻いてもさらに状況は悪くなるばかりだ。

 

 

 

 

くっそう、近づけない。すぐそこにあるのに。

 

 

 

 

 

みじめな気持になりながら、とぼとぼと降りる。

 

この頃には、たぶんこれ、違うんじゃないか?と感じてはいた。もっと不動滝の近くをあたるべきなんだろうと。しかし、それならそれで「ここはハズレでした」という確証が欲しい。

 

 

 

 

 

無名滝近くによじ登ってみると…おおっ、見える!

 

ズームで撮ったのがこれなんだが…

ぬおおおお悩ましい!

 

 

なんかもう、腹立ってきた(笑)。

 

 

 

 

 

こっからはもう、思い出しても笑えるやら情けないやらで、なんとしてでも確認しないと気が済まん!といろんなポイントから勇気をふるって登りかけては止め…を何度も繰り返したっけ。

 

 

 

 

で、これが

最終的に登ったポイント。登りやすさというよりも、万一落ちた時のダメージがもっとも軽そう、という理由で選んだ(笑)。

 

 

 

 

 

木の根や草を掴んでよじ登り、ようやく…!

ハイ!大外れ~!(笑)

 

「暗がり」の正体は、単なる木の洞の痕跡。隧道とは似ても似つかないものだった。残念~!しかし、ハズレと確認できたかできなかったかでは、全然気持ちが違う。まあとりあえずはスッキリした。

 

 

 

 

 

まずは慎重に…

ケガなく降りることに集中。

 

 

 

 

 

さて、「暗がり」がハズレだったということは、新たな手掛かりを見つけなくてはいけない。手っ取り早いのはやはり、連続する二本の山抜けによって寸断された道の続きを発見することだ。

 

 

そう考え、下巻きから再度登り返して道の痕跡を探したものの…

ダメだ~。

 

おおむね途切れた場所から類推しての延長線上あたりを探ってみたが、探している高さを間違えているのか、それらしい平場は見つけられなかった。

 

 

 

 

あたりはこんな感じで(これは振り返った景)、

登ったり下ったりもままならないヤバい地形になってきたので、やむなく撤収。

 

 

 

 

 

時刻は9時3分。

結果的に、ハズレだとの確証を得るために1時間21分を要した。

 

ここで二度目の、傷心の休憩。美しすぎる池郷川が恨めしい(笑)。

 

 

 

 

【6】に続く。

 

 

【3】より続く。

 

 

 

道のぶった切れ地点から、少し川側に降りての景。

写真左端と右端に、それぞれ石積みが見えているのがわかるかと思う。その真ん中が、ゴッソリと逝かれてるという状況。

 

 

 

 

 

 

上の写真でわかるように、偶然なのか意図的なのか蛇籠で固められて降りやすくなっていたのでこれを利用し、

下巻きで山抜けを横断する。これは道のぶった切れ地点を振り仰いだ景。

 

 

 

 

 

 

 

ここから見下ろすと、

川までは残りこのくらい。

 

ちなみに下に見える二本の木は、あそこに生えているのじゃなく、あの根付き状態で上からスライディングしてきたもののようだ。怖ァァ。

 

 

 

 

 

 

 

ところで、

これ、なんだろね?

 

 

 

 

 

 

 

…みたいなものも見つけつつ、

対岸の石積みに辿りついた。

 

前回終わりに「これを見落とすなんてド素人か」と書いたが、いや~、これだけでも残っててくれてよかった。この先にもほぼ残ってなさそうな感じだし。

 

まあ実は、せっかく復帰したこの路盤もすぐに終わりそうなことは、もうすでに見えていた。しかし、さらなるステップへの手がかりを得るため、ここも行けるとこまで行ってみる。

 

 

 

 

 

 

 

途中には、

何が書かれていたのかもはやわからない、朽ちまくった看板?が。

 

 

 

 

 

 

 

 

その先で路盤はドバっと抜けて、

後付けの土留め工?が宙に浮いている。終わりが近い。

 

 

 

 

 

 

 

そしてドンツキ。

ここもまた、わずか数十mで壮絶な山抜けによって寸断されていた。

 

写真ではわかりにくいだろうが、数m以上の断崖となっていて、まったくもって進むことも降りることもできない。

 

 

 

 

 

 

 

この先どうなっていたのか、なにかめぼしい情報が得られないものか。

目を凝らしてみた。…んん?

 

 

 

 

 

 

 

なんか…見える?

見えるんじゃあないですか!?

 

危ない態勢でプルプルしながらズームしたので、いまいち鮮明ではないが、なんか穴っぽい暗がりがあるような?これはいきなり引き当てたか?半信半疑ながらテンション上がった。

 

 

だが、いずれここは進めない。

 

 

 

 

結局のところ、

こうして川べりまで降りてきた。

 

時刻は7時28分。ぶった切れ地点到着から次の目標を見つけるまで、1時間を要した。

 

 

 

 

 

つまりは、こういうことだ。

赤線のように道が通っており、真ん中の切れてるところが先ほどいたところ。山抜けの先、あのあたりに意味ありげな暗がりが見えたと。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、次の目標が明確になったところで、

進軍開始から1時間34分、ここで腰を下ろして水分補給、初めての休憩を取った。足を投げ出して、しばし浸る。

 

下手にアクセスのいい立地ならBBQ目的のDQN(笑)がやってきそうなものだが、さすがにここには痕跡も含めてそんなのはなかった。しばし心の洗濯…。

 

 

 

 

 

 

こういう、

思わせぶりなものはあったけどな。なんだねこれは?

 

 

 

 

 

 

休憩しながら、上流側を見つめた。

まだ見えないが、あの奥に不動滝という滝があるはずだ。

 

記事タイトルになっているのをお気づきであろうこの滝、事前にいくつか拝見した沢屋さんたちのサイトで見たそれは、雄大というよりは豪壮な滝だった。

 

これまで書いてこなかったが、問題のブツは、その不動滝にほど近い位置にあるということだけわかっていた。それがどの程度のスケールで見て「近い」のかが不明であり、大きめのスケールで考えれば、そろそろこのあたりも「近く」にはなる。滝との距離、直線距離ではたかだか200m弱ほど。

 

自分の中では、比較的順調に接近してきたという印象。あとは「あの暗がり」が正解なのか否か…。気が逸る。

 

 

 

 

 

さて、10分ほどの休憩で英気を養った。

いよいよ、「あの暗がりの真実」に迫ってみよう!

 

つうかこの先、ヤバそう…?

 

 

 

 

 

【5】に続く。

 

 

 

 

【2】より続く。

 

 

 

時刻は6時27分、探索開始から32分。

ここまで辿ってきた道が、突如消えうせた。目前の景を見るに、山抜けでごっそりと持って行かれたようで、跡形もない。さて…考えどころだ。

 

 

 

 

 

 

右下を見下ろせば、川べりまでは降りて行けそうだったが、

 

かたや左上を見上げれば、

道の跡っぽい丸太が突き出しており、向こうの木にはピンクテープも見える。これはどういうことだ?高巻きの目印なのか?

 

とりあえず、様子を見てみるか…。

 

 

 

 

 

登ったはいいがその後はなんの目印もなく、

これ以上登っても仕方ない、ってとこまできた。

 

 

 

 

 

なんにせよ、山抜けの跡を横断して、

向こう側へと行かなくては。

 

 

 

 

 

 

横断中に見上げた景。


おっそろしい眺めだ。

 

 

 

 

 

 

対して、こちら見下ろした景。

ここが抜けた時は凄まじかっただろうな…。

 

 

 

 

 

 

さて、何とか横断して対岸に取り付くも、

全然踏跡なんてない。

 

上の写真はなんとなく道っぽく見えるかもしれないが、気のせいだ。あるいは獣道か?

 

 

 

 

 

 

振り返れば、

けっこうヤバいところにハマり込んでしまってる。

 

充分にマージンを持っての行動ではあったつもりだが、さりとて心安らかではない。ここは間違いだな、恐らく。だが、次の一手を探るためにも、一旦行けるところまで行ってみた。どうせすぐに尽きそうだったし。

 

 

 

 

 

 

さて、予想通りにほどなく断崖に突き当たって戻るしかなくなったが、そこから見えるものを探ってみると…

下の方になにか…?

 

 

 

 

 

 

目を凝らして見ると、

コンクリ擁壁…のなれの果て、か?

 

 

 

 

 

 

少し視線を左へと移していくと…

む、あれは?

 

 

 

 

 

 

もしかして…

例の桟橋の支柱じゃないのか?違うか?

 

いずれにせよ、道はもっと下だ。やはり辿ってきた道がぶった切れた対岸あたりに続いていたのだろう。つうか、当然そう考えるべきだったのだが、上に向かう方向にピンクテープなどを見つけてしまったために、ここまで引っ張られてきてしまった。

 

 

うむ、まずはぶった切れ地点へ戻ろう。

 

 

 

 

 

最後に、このドンツキからの景をもうひとつ。

なんか…見える?気が…して撮ったが、見間違いだった(笑)。

 

 

 

 

 

慎重に山抜け跡まで復帰。

そのまま降りて行けなかったのでまた横断して、

 

 

 

 

 

来たルートでぶった切れ地点まで戻った。

 

で、驚くべきことに対岸を見ると…

あら?あらららら!?

 

 

 

 

 

 

普通に見えてるやん!

道の続きとおぼしき石積み土留めが!

 

あれを見落とすとはド素人か?見つけてりゃ普通にあれを目指して渡ってそれでOKだったんだが。

 

いやいやお恥ずかしい限りだが、対岸をよく見る前に上に向かう道跡(フェイク?)とピンクテープを見つけちゃったのと、恐らくだが先ほどの時間、あそこは朝陽の射し具合の関係でちょっと見にくかったんじゃないか、とか(見苦しい…)。

 

 

 

未だ正解かもわからないこの道だが、まだ先を見つけたからには辿り続けよう。探索の、次なるフェーズへ。

 

この時7時3分。36分の道草だった。まあそれはいいじゃない。

 

 

 

 

【4】に続く。

 

 

 

 

 

【1】より続く。

 

 

 

流れに沿ってまだ辿って行けそうだったが、

この見事な石積みに支えられた平場…先ほどから何かありげな雰囲気を感じていたので、とりあえずこれを確かめに登った。

 

 

 

 

 

 

 

すると…

そこには、川べりの上へと向かう新たな道が現われた。

 

 

 

 

 

 

 

で、その道の逆方向が、

例の平場へと続いているという位置関係。

 

 

 

 

 

 

 

 

平場をぶち抜く道は、

もしかしたら、さっきまで歩いてきた川べりの道の続きなのかもしれなかった…が誰ぞ知る(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、この平場に建造物は一切残っていなかったのだが、

さらなる意味ありげな石積みや、あと…わかるかなあ。この謎の白い筒状のもの。

 

 

 

 

 

 

 

アップで撮ったのがこれだが、

この材質を何て呼べばいいのか…古めの蛍光灯カバーを薄くしたような、プラスチックともウレタンともつかないやつ。

 

こういうのが、この平場の上や下、周辺に多数散乱していた。二枚上の写真を見ると、木に巻かれたものもあるので、本来こういう使われ方(目的は不明だが)をしていたのかも?いずれにせよその目的は不明であり、現在は壊滅状態になっているようだった。謎~。

 

 

 

 

 

はたまた別の一画には、

何らかのコンクリ基礎(わかるかな?)が見られたりと、この平場、かつては何らかの目的があって使われていたものと思われる。

 

ひととおり平場を観察したものの、なんの洞察も得られなかったため、さくっと進軍再開(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

川べりの道も頭にはあったが、

平場から延びるこの道が気になったので、これを辿ってみることに。くどいようだが全く正解もわからずに来ているので、とりあえずそれらしい方へ方へと進むのみ。

 

それにしてもこの道、階段を組んである木(擬木?)は決して古くはなさそう。先ほどの心細い桟橋も、造り自体は決して古くない…というか、いわゆる古道の遺構っぽさは皆無だ。桟橋や階段、誰が整備して誰が管理している道なんだろうか?いや、謎だ。

 

 

 

 

 

階段を登りきると、

打って変わって古道的な佇まいに変わった。この感じは…今目指している物件との関連があるとしたら…筏道?

 

 

 

 

 

 

 

一ヶ所、こういうのが目を引いた。

空積みでなくて、モルタル?で固められた石垣。ここは…もしかして上からの水を流す流水工の跡だったりする?

 

 

 

 

 

 

ここでの池郷川との比高は、

こんな感じ。けっこう高いとこまで来てる。

 

 

 

 

 

 

 

…といった立地で、

ニワカに道が怪しくなってきた。そして向こうに見えているのは…

 

 

 

 

 

 

 

改めましての 

アレじゃないかよ~。

 

幸いさほど長くはないものの、手すりはベッコリと逝っていて落石も多数堆積しており、足の置き場に気を遣う。いやもう、ヤバいって。

 

にしても、やはりそこまで古そうでもない桟橋。この道…生きてるのか?あるいは死んでるのか?

 

 

 

 

 

 

そんな事を思った矢先の、桟橋の先。

道、消えうせた。

 

やっぱり、死んでる…?

 

 

時刻は6時27分。探索開始から32分。最初のフェーズが終わった。

 

 

 

 

【3】に続く。