穴と橋とあれやらこれやら -207ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【3】より続く。

 

 

 

んんん~?おおっ、あれは!

左岸でわたくしの目を捉えたのは、ほぼ完全な形で残った炭焼き窯(…だと思うけど、そうですよね?)
 

かつて、ここからそう遠くない林道樫山小匠線にて、同じようなものの完全体(屋根もあり)を見つけたことがあった(この記事参照)。地域や年代により炭焼き窯って少し見た目が違うようだが、どうなんだろう。わたくしはこれを炭焼き窯と判断した。根拠は後ほど。

 

 

 

 

 

 

開口部は

野趣あふれる造りになっていて、

 

 

 

 

 

 

非常に粗いけど、

石を組み合わせて固めた、これも一種の石アーチ。

 

 

 

 

 

 

深緑の内壁が美しいが、

石組みの上からなにかで覆われていたような印象。

 

これが、わたくしが炭焼き窯と判断した理由。窯とするにあたって内壁を何だかの土で覆う…とどこかで見たか聞いたか、そんな気がしたので。うぅ~ん、根拠薄弱(笑)。

 

 

 

 

 

 

でもこういう部分を見ると、

赤土のようなもので固められていたらしいことが、よくわかった。

 

 

 

 

 

 

いや~、

屋根をつければ住めますな(笑)。

 

脱線してたのはたかだか1~2分ほどだったが、いいアクセントになった。遡上再開。

 

 

 

 

 

炭焼き窯のすぐ上流で

川床を進むのが厳しそうだったので、左岸にエスケープ。

 

 

 

 

 

するとそこには

ちょっと広く拓かれた平場があり、

 

 

 

 

 

このような

ちょっとした生活の痕跡があった。

 

先ほどの炭焼き窯とも至近の位置だし。かつてここに簡易な作業小屋でも掛けられていた時期があるのじゃないだろうか。建物の基礎などはなかったので、極めて簡素な小屋だっただろうが。まああくまでも推測に過ぎない。

 

 

 

 

 

 

この平場を過ぎると、

こういう感じのへつり道でクリアする。まあ、注意は要するが、大したことはない。

 

いろんな難関を予想してきたが、ここまでそれっぽいのはここだけ。もしかして、案外さくっと到達しちゃったり?

 

 

 

 

 

で、このへつり道の対岸にも…

明確に見えてるんですな、「例の平場」が。

 

もしかして、わたくしが「業界的な病」(笑)で勝手にアレを道認定してしまってるだけなのかもしれない。けど、常にあのあたりの極めて「ええ感じ」の位置で続いてるんだもんな~。

 

ここまであの道を全然辿らずに来たことでもわかるように、普通に考えればあんな危険そうなところを通らなくても、両岸の木立の中にたやすく道をつけられそうなもの。しかし、かつての中野川の様子は今とは違っただろうし、一概にそうとも言い切れない。

あるいは、材木を流す筏師たちが、材木から目を離すことがないように一貫して流れに沿って道をつける必要があった、なんて可能性もあるのかも。

 

少なくとも現在ではまったく用無しの道だが、かつては筏師たちが軽々と行き交ったのか?なんかいろいろ、浪漫ですなあ。知らんけど。

 

 

 

 

 

さて、

こんな可愛らしいミニ滝?に出会ったあたりで、「プチ難所パート」は終了。

 

 

 

 

 

 

そしてー

行く手がパーッと広がっているのが見えた。おおっと、これは…到着したか?

 

 

 

 

 

…の前に、上の写真の左側をチェック。

あの暗がり…中野川に流入してくる枯れ谷である。

 

 

 

 

 

これが道ならば、

なんとなく隧道に向かいそうな感じだが(笑)、まあここは目指すブツには関係ないだろう、とパスした。

 

 

 

 

 

 

さてさて。

あれが「千人場」か?

 

 

 

 

【5】に続く。

 

 

【2】より続く。

 

 

 

 

進軍開始から30分(寄り道コミ)、コンクリ製の堰堤が現れた。

 

もちろん右岸に上がってこれをかわせばいいのだが、わたくしとしては堰堤の建造年代が知りたかった。今目指しているブツと無縁ではないと思ったので。

 

 

なので、

右岸の崖(大したことないけど)をへつって、堰堤へアプローチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

したものの…

ないなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ないよ。

この規模の堰堤や砂防ダムならたいていあるはずの、工事銘板がなーい。

 

 

 

 

 

 

堰堤より振り返った景。

奥の右手に前回紹介した滝がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

右岸側によじ登り…

 

 

 

上流側からも見たけど、なーし。

このあと左岸側にも渡り、けっこうしっかり探したけど…やっぱり銘板見つからず。…チッ、なんだよ(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

まあ仕方ない。

おもむろに遡上再開。

 

 

 

 

 

 

 

そのわずか2分後。

非常に謎な遺構が現れた。なんだあれ?

 

 

 

 

 

 

左岸側から突堤のように突き出した、コンクリ構造物。

その先端には切り欠き?的なものがある。真ん中あたりに勾配がつけられているのも見逃せない。これはやっぱり、かつての材木流しに関連した遺構なんだろうか。使途がさっぱり見当もつかないけども。

 

チラッと見えているが、左岸には「例の平場」が走っていて、この構造物の上は少し広くなっているようだった。うーむ。

 

 

 

考えても解決しないので、先へ進むとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

その少し先での、

「例の平場」の見え方。絶対自然地形ではありえないよなあやっぱ。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、なんともまあ、

穏やかな水の景って、心癒されるなあ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

とか浸っていたその時、左岸側に何かを感じ…

んんん~?

 

 

 

 

 

【4】に続く。

 

 

 

【1】より続く。

 

 

 

アレは、もしかして!?

急いで接近してみると…

 

 

 

 

 

 

やはりそうだった、

小さいながらも明確な切り通し!

 

 

 

 

 

 

この方向は、峠でもなんでもなく、

太田川だ。

 

 

 

 

 

 

切り通しを抜けると、

ちゃんと川まで降りるスロープ的部分も造られていた。

 

 

 

 

 

 

太田川から振り返ると、この感じ。

ボンクラなわたくし、ここに至ってやっと気づいた。こここそが、本来の渡渉点となるべき、橋の流失した道だってことに。

 

 

 

 

 

 

再度、地理院地図で確認を。

獺越からの点線道が太田川を渡った、あそこですな。

 

 

 

 

 

 

それにしても、この切り通し。

どうせ人道だったであろうに、わざわざこういう土工を施すというのは、荷車なんかも通す必要があったから、なのだろうか。スロープ部を含め、ここはやたらとしっかり造られてるな、という印象。

 

いや、いいもの見た。

 

 

 

では、進軍再開。

 

 

 

 

ちなみに、

点線道が中野川を渡るポイントにも、橋の痕跡はなかったと思うが、

 

 

 

 

 

 

その点線道と思しき道には

このような石積み土留めが。

 

この写真あたりがたぶん渡河位置だったはずなので、橋に続く部分だったのかも。やはりしっかりと造られてる感があった。

 

 

 

 

 

 

さて、ここからは、しばし遡上の光景を写真のみで。

 

 

 

 

 

 

 

ここの一画、恐ろしくきれいだったなあ。

 

この陽光の射し具合と水面への写り込み具合とか、

写真はヘボいが、なんとか伝わるだろうか?

 

 

 

 

 

 

進軍再開して15分。

右岸側に流入する支流(谷)が登場。そこには滝があるようだ。

 

 

 

 

 

 

その滝を正面から。

小ぶりながらもしっかりと滝壺もある、けっこう立派な滝だが、名無しなんだろうか。

 

上段の滝との間に岩穴があるようで、下段の滝はその岩穴から流れ落ちているようだ。興味を惹かれたので高巻いて見に行こうかと一瞬思ったが、さすがにそこまではやめておいた。

 

 

 

 

 

 

さて、その先の中野川、

ここで、初めてのコンクリ製護岸が登場。そして、アレは…。

 

 

 

 

 

 

肉眼では視認できていたが、さらに接近。

目前のこれって、コンクリ護岸が倒壊した状態…よね?


 

 

 

 

 

全面的に深くなった中野川。その先に現れたのは

コンクリ製の堰堤。

 

 

 

 

【3】に続く。

 

※ちなみに、テーマ分けで分類不可なので、連載全体を「河川/水路/疎水トンネル・隧道」にしております。

 

やはりまずは、メインターゲットのひとつからはじめようか。…つうわけで2021年11月13日、南紀周回宿題回収ツアーの初日、お昼前。

 

 

 

最初のメインターゲット…が翌日に回ったため、

道々でいくつかシバキながら、もうひとつのメインターゲットにやってきた。現在地コチラ

 

 

今宵から何回かに分けてその訪問記をお送りする物件は、池郷川不動滝の隧道訪問記連載でのコメント内で、(予告篇で書いたとおり)滝の専門家・瀑やんさんに「こういう滝の近くにある水路隧道を他にご存じないか?」と質問したところ、ここを教えていただいたもの。以来、次の紀伊半島行きでは必ず訪ねようと決めていたところなのだった。

 

 

なお、この訪問に際しての「予習」は最小限に留めて、アプローチのことだけを頭に入れてやってきた。まずはそのあたりのことを。

蛇行しながら南北に流れるのは二級河川・太田川、そして「現在地」の少し上流側(北側)で右岸に流入するのが、支流の中野川。

 

地図には描かれていないが、この中野川を遡上していくと「千人場の滝」なる滝があり、その付近に件の隧道があるという。その訪問のためにはまず、太田川を渡渉する必要がある。

 

本来は「獺越」から描かれている点線道で渡渉するようだったが、どうやらここの橋は流されて存在しないらしく、わたくしの見た先人の記録では下流側の浅いところで渡渉しておられた。わたくしもそれに倣おうと思う。

 

 

その河原への降り口が「現在地」、すなわち冒頭の写真のところ。

 

 

 

 

 

 

県道から太田川の河原へ。

パッと見流木で塞がれたようなあれが、中野川である。そして太田川本流、確かに浅そう。

 

 

 

 

 

 

なんとか長靴で行けるだろう、と踏んでいたが、

案外ギリギリ。けっこうルートをしっかり見つけないと水没してしまう。慎重に渡渉。


 

 

 

 

 

しかし、きれいだな~。

これは渡渉し終えたあたりで撮ったと思うが、このキラキラした水にテンションが上がっちゃって(笑)。

 

だいたい普段は隧道内に溜まった水とかぬかるみとか、長靴の活躍ってそんなんばかりなので、陽光のもと、きれいな流水をバシャバシャやるのは無性に楽しかった。この部分については最後まで飽きませんでしたな(笑)。

 

 

 

 

 

 

右岸より振り返り。

帰りに備えて、どのへんで渡ったかポイントを覚えておいた。にもかかわらず…

 

 

 

 

 

 

さて、最初の関門である太田川渡渉を終え(さらに関門があるに違いないと構えていた)

いよいよ中野川遡上を開始。

 

しっかし…水が少ないなあ。目指す隧道はきっと池郷川と同じく木材流しのためのものだろうと見当をつけてきているが、とてもそんな感じの川の相ではないけどなあ。大丈夫か?

 

 

 

 

 

 


こっからは早くも未知のパートに。つうか、ひたすら遡上していけばそのうち行き当たるだろうってだけなので、シンプルに川の中を歩いていく。

浅瀬を選び、倒木などでふさがっていれば一時的に岸に上がって、って感じで、進める方向を目指していけば案外スイスイと進めた。

 

いや、楽しい~(笑)。

案外これまでやったことがないタイプの探索だ。

 

 

 

 

 

 

遡上開始から5分。わたくしふと気づいてしまった。あれって…

っすよね?

 

この後も随所で見つけることになる、河岸をガッツリ掘りこんでつけられた平場、あれは間違いなく人為的に拓かれた道にしか見えない。隧道の出自が木材流し用だとするなら、あれは木材流しを終えた筏師が辿った筏道の痕跡なんじゃないだろうか?やはり昔、林業華やかなりし頃には、この中野川の流れはもっと水量豊かだったのではないかと思われる。

 

 

 

このすぐ後。進めなくなって、いったん左岸へとエスケープした際にふと気づいた。

 

進行方向でなく振り向いた方向に…

アレはもしかして!?

 

 

 

 

【2】に続く。

 

 

水と戯れた、2時間半。

 

 

今回も執拗な感じで行くか、それともさらっと流すか…。いや、流すのは無理か。

 

 

取り急ぎ、ここを教えてくださった瀑やんさん、ありがとうございます。行って参りました!

 

 

 

 

 

【1】に続く。

 

記事を書く時間がなかなか取りづらく、少し間を空けることもあるかも…。