【1】より続く。
アレは、もしかして!?
急いで接近してみると…
やはりそうだった、
小さいながらも明確な切り通し!
この方向は、峠でもなんでもなく、
太田川だ。
切り通しを抜けると、
ちゃんと川まで降りるスロープ的部分も造られていた。
太田川から振り返ると、この感じ。
ボンクラなわたくし、ここに至ってやっと気づいた。こここそが、本来の渡渉点となるべき、橋の流失した道だってことに。
再度、地理院地図で確認を。
獺越からの点線道が太田川を渡った、あそこですな。
それにしても、この切り通し。
どうせ人道だったであろうに、わざわざこういう土工を施すというのは、荷車なんかも通す必要があったから、なのだろうか。スロープ部を含め、ここはやたらとしっかり造られてるな、という印象。
いや、いいもの見た。
では、進軍再開。
ちなみに、
点線道が中野川を渡るポイントにも、橋の痕跡はなかったと思うが、
その点線道と思しき道には
このような石積み土留めが。
この写真あたりがたぶん渡河位置だったはずなので、橋に続く部分だったのかも。やはりしっかりと造られてる感があった。
さて、ここからは、しばし遡上の光景を写真のみで。
ここの一画、恐ろしくきれいだったなあ。
この陽光の射し具合と水面への写り込み具合とか、
写真はヘボいが、なんとか伝わるだろうか?
進軍再開して15分。
右岸側に流入する支流(谷)が登場。そこには滝があるようだ。
その滝を正面から。
小ぶりながらもしっかりと滝壺もある、けっこう立派な滝だが、名無しなんだろうか。
上段の滝との間に岩穴があるようで、下段の滝はその岩穴から流れ落ちているようだ。興味を惹かれたので高巻いて見に行こうかと一瞬思ったが、さすがにそこまではやめておいた。
さて、その先の中野川、
ここで、初めてのコンクリ製護岸が登場。そして、アレは…。
肉眼では視認できていたが、さらに接近。
目前のこれって、コンクリ護岸が倒壊した状態…よね?
全面的に深くなった中野川。その先に現れたのは
コンクリ製の堰堤。
【3】に続く。
※ちなみに、テーマ分けで分類不可なので、連載全体を「河川/水路/疎水トンネル・隧道」にしております。