2010年12月27日、第八次三重県探索。この日のネタで記事にしているのは、ふかつろバス停、新八鬼山トンネル、二木島隧道、荒坂隧道、波田須隧道、明神瀧隧道、鳥越隧道。
今宵ご紹介するのは、この日最大のイベント・鳥越隧道へ向かう際に通りすがった橋。もう14年以上も前の記録だが、ストビューで見る限りは今も架け替えられず頑張ってるようだ。
いきなり、ドン。
当時まだ圧倒的に穴指向だったわたくし、この橋も全然ノーマークで通りすがっただけなんだが、この古色蒼然とした佇まいに打たれ、ソッコーで車を停めた。
場所はこちら。西側より。
この時の光線の具合とか、午後も徐々に深まりつつあるという時間帯もよかったのかもだが、
どうすか、この詫び寂び感。わたくしの感性にズドンとはまってしまいましてね。アーチを連ねた欄干意匠も、シンプルながらめっちゃいい。
親柱を見てみたが。
「昭和十年~」と刻まれてるようだが、どうも判然とせず。
欄干はところどころ、
このような痛々しい姿が見られた。
いや~、
好きな感じ。絡まる蔓も大好き。
こちらの親柱は…
うぅーーん。「い志~」とか見える気がしたが、これまた判然とせず。
渡って、東側より正対。
戦前のコンクリ橋、大好物。
こちらはまだ判読しやすくて、
「昭和十年三月竣工」…かな?
そして、お名前!
やはり「石ヶ谷橋」ですな。
念のためQ地図様でも確認したが、お名前は間違いなし。ただ、完成年は「不明」となっていた。このように、現地情報で明らかに完成年がわかるのに「不明」となっている物件はけっこうあるけど、あれなんなのかね?
昭和十年、
ビジュアル的にも納得。
親柱直近のここが破損するっていうのは、
親柱に衝突して後ろに傾いたことにより、欄干の弱い部分に応力がかかってこうなるのかな。
最後に、下流側からのサイドアングル。
冒頭、今も架け替えられずに頑張ってると書いたが、ちゃんとこういう破損個所は修繕してもらっていたのでご安心を(誰に?)。
以上。