2021年9月25日、初の長州遠征初日。この日のネタで記事にしているのは、坂折隧道、夜打原取水堰堤のコンクリート円弧橋、夜打原の吊り橋、尾無隧道、平安橋。
今宵から何回かに分けてご紹介するのは、この日のメインターゲット。地理院地図で見て気になりすぎていた物件である。
まずはその地理院地図からどうぞ。
中央の「蕪坂峠」という文字のところに描かれた、明らかな隧道。どの道路は点線表記である。石見の小京都と呼ばれる観光地・津和野の市街地から至近のこの道、この隧道は、いったいどういうお姿なのか。場所柄、観光客のために整備された歩行者用トンネルなのかもしれないが、あるいは…?
それをこうして現地確認に来たわけである。
つうわけで、まずはこれ。
現在地はこのあたり。もうこの道をズンズンと登っていけばアイツに会える、という至ってシンプルな探索である。道路左側は永明寺という大きなお寺。
車は手前の小さな観光駐車場に停めさせてもらったのだが、そこに至るまでが狭小路で、タイミング悪く離合でわちゃわちゃさせられた。
で実は、上の写真からさらに進んで小さな川を渡ったところにあるのが、昨日記事にしたあの元旅館と思われる廃墟。ちょっとばかり立地が悪すぎたのかな…。
廃墟を過ぎてしばらくのところで、
こんな橋が現れるが、これは永明寺の車両出入り口となる裏口。轍の感じを見ても、ここまでの道はほとんどこのお寺関係の往来で使われているようだ。
ということは…?
やっぱ、こうなった。
轍を覆い隠す落ち葉。もう少し秋が深まった頃ならば、見事な落ち葉の絨毯に覆われそうだ。
道すがらには、
何だかよくわからない新たなる廃墟も。なにこれ?
こんな道の先にある隧道って…どうよ?
どうなのよ?
…って思ってたら、なんか見えてきた。
いやいやいやいや。
これは(笑)。
さすが地理院地図に点線表記される道。
「この先走行注意」のほうが「通行止」より目立ってるのはどうなのか。いやそれもよりも注目すべき(さらに地味な表記だけど)は、
「この先普通車以上の回転場ありません」
「この先普通車以上の通り抜けできません」
なるほど、この先に待ってるのは「そういうやつ」なんだな…。これはアガる。
とか思ってた矢先に、
チョイチョーーイ。マジか。
舗装がいきなり終了、右手前方向にはなんらか史跡?への案内が出ており、左へ曲がってもこれまた何かの史跡があった。
ちなみに左の方は、
こんな感じ。いずれも華麗にスルーした。
なぜなら。
誰が「普通車以上の通り抜けできません」だって?そんなレベルじゃないでしょうよコレ。
地図読みではそんなに距離はなさそうだったのに、
そこそこ歩いたと思ったのにまだ何も現れない。代わりに(?)旧峠道への分岐が現れたが、これまたスルー。もう、この道の変化にくぎ付けで。
いや~。この先のブツ、観光客用の歩行者トンネルなんぞじゃあり得ない。
なんたってもはや、
この惨状である。
もう一度言おう。誰が「普通車以上は通り抜けできません」だって?今やここを抜けられる車は、ピンポイントにジムニーだけじゃないのかねキミぃ。
とかブツブツ独り言を呟きながらも、視線は先を走り…
うわーお。
【2】に続く。