【予告篇】からの本篇なのだが、先に紹介しておきたい物件から始める。
2015年12月27日、南紀徘徊2日目。この日のネタで記事にしているのは、出雲隧道、宇津木隧道旧道、一雨の水路隧道、中村の吊り橋、南平橋、和深の名称不明橋(Q地図様で「丸ノ元橋」と判明しているが)。
で、いきなりこれなんだが、
味わい深い素掘り隧道~。
現在地はここ。和歌山県道43号那智勝浦古座川線の隧道…だったが、この訪問の4ヶ月ほど前に中崎トンネルが開通し、旧道の隧道となっていた。本来なら前日に訪ねていたはずだが、日没時間切れで2日目のこの日に改めてやってきた、と。
現地には扁額も銘板もないが、お名前は同じ中崎隧道。1918(大正7)年製の古洞である。
隧道東側から覗き込む、断崖絶壁。
眼下には小川(大きな川だがそういう名前なので・笑)の流れ。
切り立ち具合に思わず撮ったものだったと思うが、後にこの写真を見返すことになるとは、その時は知る由もなし。
洞内は、
しっかりとモルタルで固められていてきれいなもの。
振り返りの、鉄板の構図。
延長22mと短い隧道なので、ここで中央くらいかな?
そして西側へ。
法面たけぇ~。
隧道も切り立った法面も、
ガッチリと固めてある。さすが(元)主要地方道の隧道。
西側より正対。
どっちから見ても、好ましいな~。うん、「好ましい」という表現がしっくりきた。
…てな感じの初訪問。まあいわゆる通常進行で特筆すべきこともなく。
そして時は流れて2020年の夏、驚きの情報をゲット。ここにはもう一つ、「あるもの」が存在しているという。
マジか。戻らねばならない、この場所に。
【次回】に続く。