2015年12月27日、南紀徘徊2日目、小匠フィーバー(笑)の翌日。この日も早朝からあちこちシバキ倒してきた。
そして時刻は11時52分。
ここは古座川町一雨(いちぶり)、国道371号線旧道上。
この場所で、久々に出くわした。そう、まさに出くわした、と言いたい。
ここには、ロックシェッドをチェックに来ただけで、特に面白くもなかったので立ち去ろうとしていた、まさにその時。
…あっ。
おいおいおいおい!
アレって、
素掘りの穴!?
コレにはびっくりした。よく路肩にこういうコンクリ擁壁は見られるが、そういうのは大抵山側から流れてくる水を逃がす部分で、天然の沢だったりあるいは小さな滝だったり、そういうものが見られるのだが、こんなポッカリと穴が開いてるのは初めて見た。
しかも…
極めて不安な感じに、階段が刻まれてるんですけど…
つまりコレは、
久々の階段隧道じゃあないか!
そしてその急角度たるや、ダントツで歴代最急。そもそも、どこに続いてるのだアヤツは?
この時点で、周辺の地図などまったく頭には入っていない。もうね、単なる未知の穴への猛烈な興味だけで、発作的に何も考えす入洞(笑)。これを後に悔やむことになる…。
ちょっと登って振り返り…ってか見下ろし(笑)。
足の踏ん張り具合で急角度が伝わるだろうか?
この浅すぎるステップがヤバイ(汗)。しかも少し濡れてるというね。最初の後悔はこれ。グリップの少ない我がスニーカーのままで登り始めてしまった。足滑らせたら…すりおろしりんご確定(瀧汗)。
そして向き直れば、いや、振り仰げば、
うおおお。イカツい!
我が階段隧道歴(謎)においても異色のこの物件。このステップは保守作業のための最低限のものだろう。もちろん道路隧道なんかじゃないと理解はしていたが、じゃあなんなのかということは、不思議と深く考えてはいなかった。とにかく足を滑らせないよう、集中していたのと、無駄にテンションが上がってたから(笑)。
コレが一種の水路隧道であるとは考えなかった、洞内がかなり乾燥していて、通水しているような感じがしなかったから。洞内に通されている正体不明のパイプは真新しく、この隧道がなんらかの現役施設であることを伝えている。
慎重にしばし登ると勾配が少し緩み、
そして、
先の方…いや、上の方がほんのり明るくなってきた!出口だ!
果たして…
一体どこに出るんだ!?
【2】に続く。