川井橋 (岩手県宮古市川井第1地割~第7地割) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2013年4月19日に敢行した、最初で最後になるであろう岩手県探索。
 
 
 
今回ご紹介するのは、時系列では区界トンネルと桐内橋の間、旧国道の橋であります。正統派の橋レポ?(笑)
 
 
 
車を停めたここの感じも、
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けっこう好き。
 
こっからギギギギと左に90度向きを変えますと…
 
 
 
 
予告篇の、この光景が。
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「33km宮古→ ←盛岡62km」
 
…という山の中なんだけども、不思議と開放的な空気なのよね…。
 
踏切は、もちろん(?)国鉄山田線。その向こうに見えるのが、今宵のお題の橋でございます。
 
 
 
 
橋に正対。
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あ~、個人的弩ストライクですわ~。
 
地図でわかるようにこの橋…じゃなくてこの道、国道340号線の旧道だと思われる。
 
橋のドンツキを横切るのが、この地域の生命線である国道106号線。うーん、確かにcourrier_convoyeurさんにコメントいただいたように、青看の設置位置、明らかにオカシイ罠 おかしいわな(笑)。
 
 
 
では通常手順どおり、親柱チェック。左から。
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「川井橋」。
 
なるほど!な、正統派名称。親柱に直接陽刻されているが、欠けもなく非常にイイ状態。
 
 
 
続いて右側。
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「昭和十年十二月竣成」。
 
うーん、これ、直接陽刻じゃないのかな?貼り付けられてる?なんにせよ、こっちも非常に状態良好。
 
 
 
橋上の様子。
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あ~、シンプルやけど、たまらん好みっすわ~。
 
ちなみに橋上が濡れてるけど、さっきまで猛吹雪やったので…(笑)。
 
 
 
上流側を望む。
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川の名は閉伊(へい)川。
 
うーん、空気の澄み方が違うと感じたけど、やっぱ写真では伝わらんなあ…。
 
 
こちら下流側。
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すぐ下流で、水量豊かな支流・小国川が注ぎ込んでいる。先ほどの情報どおり、30kmチョイ先で、太平洋に至る。
 
 
 
 
そして、この橋のポイントがアレ。
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接近して見よう!
 
 
 
 
この通り。
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国道106号線との右左折、および離合スペース確保のために、国道側の約10mほどが拡幅されている。
 
まあ、こういうパターンはめっちゃ珍しいわけでもない…が、ここのが珍しいのは、欄干がオリジナルのままのように見えること。いや…もしかして、最初からこの構造だった?のか?
 
 
なんでかというと…
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橋脚も、ちゃ~んと幅員増に対応してる。
 
 
 
欄干の造りもナチュラル。
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これやっぱ、オリジナルデザインか?昭和10年で?
 
いや…やっぱ少しだけ新しいかな?拡幅側が?だとしても、かなり早い段階で施された改修だと思える。
 
 
 
国道側から正対。
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残念ながら、こっち側の親柱は失われていた。
 
 
 
左から、サイド気味に。
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欄干のデザイン、典型的な昭和の戦前橋ですなあ…。
 
 
 
 
そして、橋脚に注目していただきたいコチラ。ちょいと木が邪魔だが、
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拡幅分に対応した変則な橋脚が、ハッキリと確認できる。
 
いや~、誰も面白くないかもしれないけど、わたくしは面白いぞ?(笑)
 
 
 
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堪能した~。
 
 
 
 
 
 
最後におまけ。
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この蒸気機関車マークの踏切標識も、今やレアですよね~。
 
 
 
 
以上、完結。