区界トンネル (岩手県盛岡市簗川第1地割~宮古市区界第1地割) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2013年4月19日に敢行した、最初で最後になるであろう岩手県探索。
 
 
 
そして今回は、この日のネタとしては初めて、トンネルをピックアップ。まだ探索序盤、時系列では落合の吊り橋の26分後になる。場所はコチラ
 
 
 
 
国道106号を盛岡市から東進してくると、宮古市との市境に横たわるのが、区界峠である。
 
 
路線改良を経てもなお、うねうねと大きなワインディングを繰り返し、
 
そのピークにあるのが…
 
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区界トンネル。
 
4月も半ばを過ぎてるとは思えない、この寒々しさ。東北クオリティ~。
 
 
 
 
坑門さえ持たない、超シンプルなトンネルだが、
 
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扁額はある。
 
 
 
 
 
そして、なんかへんてこりんな位置に
 
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銘板も。
 
1975年12月とある。見た目の印象よりは古い。延長は271mと、さほど長いわけではない。
 
盛岡市街から来ると、トンネルに突入しても峠下からの登り坂がまだ続いている。
 
 
 
トンネルを抜けたが、
 
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そのままスノーシェッドが接続。上り坂も持続。
 
そしてあの先あたりが、ようやくのサミット。
 
 
 
 
抜けた先の光景が、
 
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なんか意外~。
 
待ち受けていたのは、ごく緩い下り坂のロングストレート。ほんでもって、駅あるよ~?
 
そう、この区界峠は典型的な片勾配で、盛岡市から登り続けて宮古市に入ると、ほとんどそのままの標高を保ったままで進んでいく(体感的には)。
 
ちなみに区界駅はJR山田線の駅。盛岡からこの駅までの間、大志田駅、浅岸駅はいずれもスイッチバック駅で、鉄道も苦労して高度を稼ぎ、この区界駅へと至っている。…いや、いた?これらのスイッチバックってまだ生きてんのかな?
 
 
 
ああそうそう、トンネルの姿は、
 
 
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うーーーん(笑)。
 
要はこのトンネル、「峠のてっぺんのトンネル」って概念に全くそぐわないのである。土かぶりもほとんどなさそうだし、抜けてすぐに駅あるし(笑)。
 
なんか、峠のてっぺんにペタッと貼り付けたようなイメージのトンネル、と言えば伝わるかな?実質的に、スノーシェッドに近い存在なのではないかと。
 
 
 
この宮古側からズームしてみると、けっこう面白いのだ。
 
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うーん、ダイナミック~!
 
勾配の変わるところ、そして緩いカーブの感じがお気に入り。
 
 
 
 
 
以上、ちょっと他で見たことない感じのトンネルをお送りいたしました。