はたご隧道&生神隧道 (石川県羽咋郡志賀町富来七海) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2016年5月1日、石川県シバキまわしツアー初日。この日のネタで記事にしているのは、最序盤の若山町出田の謎の穴午後になってからの神川橋上棚の謎の穴菅原隧道(仮)
 
今宵ご紹介するのは、神川橋から遡ること1時間40分の絶景ポイント(?)。
 
 
まずはコチラ。
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国道249号とその旧道が寄り添うポイント。
 
 
写真奥が輪島方面、手前が羽咋・金沢方面になる。
 
 
一番近い所で、新旧の間隔わずか1.5m。同一の地平でここまで接近しつつも決して接続しないというこの切なさが、もう、萌える(病
 
 
これだけでなく、この場所のロケーション、なかなかに素敵。順に見て参ろう。
 
 
まずはこの輪島側、
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ベルギーワッフルでガチガチに固められた隧道。
 
 
 
お名前は
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「はたご隧道」。
 
いささか変わった名前だが、その由来は後ほどお見せする。
 
 
 
ポータル向かって左には、
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珍しいくらいにシンプルでプレーンな(笑)銘板。
 
 
 
…と思ったら、なんと!?
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洞内側壁にももう一枚あるし!
 
しかも、洞内のほうは「完成 昭和49年11月」と「施工 石田工業株式会社」という情報もあり、より通常バージョンの銘板に近い。けど、オモテのほうにはあった幅員はなし。
 
どういう棲み分け・使い分けでこの二種類の銘板を設置したんだか?これは地味に面白いポイント。
 
 
さて~。ここからの振り返りで、この場所の全景をお見せするとする。
 
 
はいっ。
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寄り添う二本の道、羽咋側にも隧道、そしてすぐそばの日本海には、巨岩が。
 
二本の隧道と海に囲まれた、でも極めて開放的なこの場所。道路好きには非常に訴求する眺めではございませんか。
 
 
 
続いて、羽咋側にあるもう一本。
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お名前は「生神隧道」。これで「ウルガミ」と読む。
 
「隧道」と名乗ってはいるものの、そのビジュアルは現代的。
 
 
 
洞内向かって右側の内壁には銘板が。
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昭和52年5月完成となっている。
 
が、ここで大きな疑問。これは帰ってから気づいたんだけども。
 
 
 
これは、隧道を抜けた反対側・南側坑口の銘板。よく見比べてほしい。
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完成年はおろか、延長も全く違のでありまするよ!
 
これは一体どういうこと?実際の延長は、これらを足したくらいはありそうな気がするんだけども。もしかして気づかなかったけど、まさかのアレか?ニコイチトンネルか?
 
まあ、掘り下げるのはヤメる(爆)。
 
 
はい、元に戻りまして。
 
 
二車線を挟んだ反対側、左側内壁にも、
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なんと銘板が四枚も!
 
なんなんだね、キミタチィ!
 
これら四枚は、平成8年夏の「災害復旧工事」関連の銘板だった。しかし、こんだけの銘板を備えた隧道・トンネルって、他にあったかなあ。ちょっと記憶にない。
 
 
 
 
さて、最後にやっぱりコレ。
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この巨岩。
 
実際、これは一見の価値あり。サイズ感は5枚上の写真で想像していただきたいが、とにかく圧巻の存在感だった。
 
 
 
実は、この巨岩の名前が、
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「機具(はたご)岩」。
 
はたご隧道の名称は、もちろんこれに由来すると思われる。違ったらビックリするわ(笑)。
 
ちなみに、注連縄奉納者の名前が気になって、思わず調べてみたら…期待した「コージーコーナー」じゃなかった(笑)。いずれ非常に意外な奉納者だったが、どういう関係があったんだろうか。生まれ故郷とか?
 
 
 
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ヘンなパノラマを撮ってたので、たわむれに。
 
 
 
隧道の掘り下げが不十分?それは当然。
 
 
なぜかと言えば…。
 
 
 
 
【次回】に続く。