2016年5月1日、石川県シバキまわしツアー初日の午後も深い時間になってきた頃、以前記事にした菅原隧道(仮)の1時間40分前。
地味に気になっていた(理由は予告篇参照)ポイントへとやってきた。
これは西を向いております。
なお、本記事を書くに当たって、記憶がよみがえった。今からご紹介するのは、どっかのサイトで見たものでなく、単純にわたくしが電子地図を見ていて「何じゃこりゃ?」となったから、だった。
つまりは、いわゆる「オリジナル物件」であります。どうすか、この片側だけの穴表記。
2015年のGWに敢行した第一次能登遠征の際に訪ねるべく貼付したものだと思うが、前回はこのエリアまで手が(いや、足が)まわらなかったもので…。
が、当日はもちろんそんなん忘れていて、手がかりは「ナゾ穴」の付箋のみ。のと里山海道の上棚矢駄ICから付箋の示すあたりを往復してみたが、怪しげなものはなにもない。コレはどうやら道路上じゃなくって、道の下じゃねぇか…?
と考えて再度見直した結果、駐車したのが最初の写真の場所。
路肩から、草に覆われた謎のスペースがひっそりと別れて行く。
ココしか考えられない。何かあるとすれば。
早速行ってみる。ちなみに右端に写ってる門柱みたいなやつ、コレも謎。右側は山林しかなく、住宅があった感じでもない。こういうの、地味に気持ち悪い…(笑)。
いわゆる旧道かと思われた分岐。しかし
違うな、コレは。
写真だと伝わりにくいが、猛烈な下り勾配。まさに転がるように下っていく。今の車道ができてから付けられた、なんらかの作業道だろう、多分。そうならば、先にあるものもあまり期待しない方がいいんだろうな…
左手上方には車道が走っているが、
その高低差はズンドコ広がっていく。こっちの方が、斜度が伝わるかなあ。
ご覧のように草は生い茂っているものの、確実に刈り払われていて、いわゆる廃道ではない。実に正体不明な道だ。一体この先に何が…?
そして、谷底へ到着。
振り返り。
一直線に降りてきたのが伝わるだろうか。
ここで、ふっ、と空気が変わった。
そしてその一瞬、
ぞくっ。見えてる。穴が、見えてる。
あったよ、マジであったよナゾ穴!この時は興奮したなあ…この時はね(笑)。
空気が変わった気がしたのは、穴のせいじゃない。
道のたたずまいが、なんというか…
なんだか神秘的な感じに。コレは振り返っての撮影。
改めて思うに、谷底へと下り切ってからのパートは、現車道開通前の古い道へと踏み入れたのではないかと。
さあ、「ナゾ穴」よ…
その姿を見せるがいい!(←馬鹿)
【後篇】に続く。