2016年5月1日、石川県シバキまわしツアー初日ももう夕刻。
やってきたのは、失礼ながら馴染みのある方はそう多くないであろう、宝達志水町(ほうだつしみずちょう)は菅原地区。
この菅原地区からさらに奥へと延びるごく短い行き止まり道に隧道があることは、県別マップルにもはっきり描かれている。わかってはいたけど、1年前の能登遠征ではこのエリアまではシバキきれなかった。
気になっていたコイツをようやく確かめに来れた。果たしてどんな物件なのか?
ここは菅原地区内の三叉路。
車は、正面の細道突き当たりの空き地に停めてきた。
集落内の細道、そこまで突っ込むにもけっこう勇気が要った(笑)のだが、結果的に短時間でも車を停めておけそうな場所はそこしかなかったと思う。
で、隧道へは、この三叉路を左折する。
両側に民家の密集するドメスティックな細道を歩くことわずか2分。
集落のどん詰まり。だが、極端に狭くなった道はまだ続いている。
見えるは、わずかばかりの畑のみ。が、地図によれば隧道はこの先に描かれている。この道の感じからして、予想されるのはかなり香ばしい物件。期待が高まる。
畑が途切れた先には、
ささやかな墓地。
もちろん集落内のいくつかの家の家族墓地だろう。ここらは集落のプライベートゾーンとも言うべきエリア。「お騒がせして申し訳ありません、失礼します」と呟きつつ、通り過ぎる。
もうひとつお墓の前を通り過ぎて間もなく。
道がにわかに広くなり…そしてさらにキュッと絞り込まれたその場所に、ごく簡素なバリケードが。つまりここは転換場所ってわけだ。
その奥にはもう「アレ」が見えているのだが、まあ待て(笑)。
バリケードには、すっかりかすれて見えにくくなっているものの
「危険 通行禁止 菅原区」と書かれた札?が付いている。
このかすれ具合、いったいいつ書かれた札なんだ?てか、いつから通行禁止なんだ?
しかも単に「危険」てなんなんだ?
こんなもんに怯んではおれん。わたくしとてそれなりの経験値を積んできておるのだ。
まあ、行けばわかるさ。
素掘りの隧道であることはすでに見えていたけど、
う わ 。
この段階で強烈なオーラが押し寄せてくる。かなり久しぶりなこの感じ…。
いろいろな視覚情報が見えてくるにつれ、
うおおお…なんだよあれ…
あ~、アカン。
怖ぇえ。
アカンやつでした…。
【2】に続く。