2009年10月3日・・・そう、ミイラ級古ネタでございます。
この、何の変哲もないトンネル。
その名は
裏白(うらじろ)トンネル。
国道307号線の滋賀県・京都府界近くにある近代トンネルであります。コレは東側坑口、場所はコチラ→http://www.its-mo.com/z-125473287-489444234-12.htm
ちなみにこのトンネルを抜けて京都府へと入っていくと、先日記事にした
奥山田の旧隧道群が眠るエリアもほど近い。
【予告篇】で出題(笑)した問題、
もう半分がた正解は出てるんだけども、そう、ポイントはトンネル延長。
トンネル青看に書かれた延長「518m」に対し、銘板には「275m」と。全然一致しないぞ??
でも正直、この日はなんにも気づかなかったのよね~。つうか、気づかんよね普通(笑)。
そもそも、こんな近代トンネルの文字情報とか、
現場でしげしげ見ないしね~。
はい、抜けてコチラ、
西側坑口。
で、銘板は
延長は「224.0m」。
これまた全然違う数字。でももちろん当日は気づいていない。
それに気づいたのは、家で写真を見返していた時。あれ?長さが全然違う?両側銘板の延長を足しても、499m。まだ足りない?なんなのコレ?
ほどなく謎が解けた。今もしょっちゅうお世話になっている通称「トンネルリスト」(平成16年度道路施設現況調査/国道交通省)を初めて見て、色々調べている時に、そういえば、と裏白トンネルをチェックしてみたら…
「ウラジロトンネル1ゴウ」 275m。
「ウラジロトンネル2ゴウ」 224m。
そう、この裏白トンネルは「ニコイチ」だったのであります!
つまりは、2本のトンネルをまとめて「裏白トンネル」と呼んでいる、ということ。そういえば、思い当った。走って抜けた時に写真は撮らなかったのだが、
なんとかストリートビューで…
わかりにく!(笑)
コレは東側から西側へと抜けている時のものだが、わかるかなぁ…対向車線のトラックが射しかかっているところ、洞内内壁の感じに一部変化があるのが…わかるかなぁ(笑)。
うん、なんかちょっと様子の違う区間が、真ん中へんにちょっとあったのだった。こここそが、「継ぎ目」に違いない。つまり…例の青看、
275+19+224=518m。
この「継ぎ目」の延長が19mあって、1号2号の延長に加えたものが518m、ってことに違いない!
実際、このトンネルを航空写真で見てみたらですね・・・
写ってんすよ、
「継ぎ目」が。
こういうトンネルは珍しい。
拙ブログ界隈ではご存じの方も多い(笑)、岐阜県の上石津トンネルが「ニコイチ」ならぬ「サンコイチ」であることは世界的に有名だが(ウソ)、アレは実際に1号~3号トンネルと名付けられ、それぞれの銘板と扁額も備えている(知られてないだけで)。
対してこチラは、銘板や扁額はあくまで「一本のトンネルですよ?イヤだなぁ…何にもないですよ?」的にシレっと「ただの裏白トンネル」を主張。ぬぅ…クセモノめ…(笑)。
他にもこういうトンネルをご存じだったら、教えてちょんまげ(死語)。
以上、小ネタ完結。正解できましたか(笑)?