【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ -7ページ目

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



スーパーマーケットの話題に特化したWEBマガジン『スーパーマーケットファン』 

私の最新記事がアップされました!

 

 

 

 

 



☝️今回のテーマは【備蓄米フィーバー〜中小スーパーの本音】と題して、2,000円前後で販売されている“備蓄米“について、売りたくても売れない「中小個人スーパー」の思いについて書きました。

👤皆さんはもう、安い備蓄米を買いましたか?お味の方はどうでしたか?

👤いつも行く店では、まだ見たこともないですか?

👤ネットで買おうと思っても、すぐ売り切れますよね?

👤そもそも「備蓄米」を買いたくない人も多いって?


☝️など、皆様の素朴な質問に答えました

おかげさまで過去記事の人気も高く、時間が経った今でもたくさんのPVをいただいています。これもすべて皆さまのおかげです。心より感謝しておりますm(_ 
_)m

(過去記事一覧)

 

 


👤これからも毎月第2・第4金曜日に、現役の社長ではちょっと言いづらい「スーパーの裏側」を紹介していきます。ぜひご覧ください!

 

 

気温35度にも達する日本の夏。この時期、飲食店やスーパーにとって最も怖いのが“食中毒”を発生させることです。

私が不定期に寄稿させて頂いている“小売業に関する様々な情報やノウハウを提供するWebメディア“『ピープルビジネスオンライン』

今回は、これからの時期、スーパーや飲食店が最も気を遣う「食中毒対策マニュアル」について、私の経験から考えを述べました。

☝たった一度の失敗がすべてを奪う!

最近も食中毒のニュースが後を絶ちません。
これだけ暑いと「何かあるのが当たり前」という意識も必要になってきます。

「食中毒対策」は飲食店や食品販売業が顧客の信頼を守り、会社存続していくための“最優先“の危機管理といえるでしよう。

食中毒や食あたりを経験した方は分かると思いますが、“あの”七転八倒の「苦しみ」と、ぶつけようのない「怒り」は、なにものにも代えられません。

家庭における食中毒防止にも参考になる記事です。ぜひご覧になってください。

 

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 近日、WEBマガジン『スーパーマーケットファン』で公開予定の記事。
ごひいきをいただいている皆さまに、一足お先に「ダイジェスト」を公開いたします!

 👤「おたくのスーパーには、あの安い備蓄米は入らないの?」 そう聞かれるたび、中小スーパーは「すみません、うちの規模じゃ扱えなくて…」と返すしかありません。

そこの経営者は口には出さなくても、これほど悔しいことはありません。

メディアでは連日、「2,000円でお米が買える!」「早朝から大行列!」と“備蓄米フィーバー”が取り上げられています。でもその裏側で、多くの中小スーパーは仕入れすらできない仕組みがあるんです。

☝発端は2024年の猛暑と台風。お米の作柄が悪くなり、コシヒカリ5キロが4,000円〜5,000円と値上がり。「米離れ」が進みました。 そこで政府は、非常時用に保管していた“備蓄米”を放出。ただし、当初は「競争入札」でほとんどをJAが落札。価格も高く、小さな店では扱いにくい価格でした。

その後、批判の声が高まり、2025年5月末から誰でも仕入れることが出来る『随意契約方式』に変更。やっとチャンス到来!と思いきや、取引の条件は“年間1万トン以上扱う業者のみ”という厳しいハードルが設けられ、大手スーパーやホームセンター・通販会社しか参加できなくなりました。



売りたくても売れない現実…

いつもそう、大型店ばかり優遇される(><) 
こうして、地元の中小スーパーはまたしても“蚊帳の外”に。

今、SNSでは「もう普通に買える!」「やっと見つけた!」という声もあふれていますが、一方で「備蓄米なんて見たこともない」という人も少なくありません。都市部と地方の“お米格差”が広がっています。

【店には売れ残った高いお米が…】

中小スーパーには、初期に高値で出回った備蓄米や、銘柄米・ブレンド米の在庫が積まれたまま。加えて、3,000円台の「輸入米」を買うほど“飢餓感″は出したくありません。
庶民はやはり“価格最優先“です。味は二の次、三の次。

👤中小スーパーは、今日も店を開けています。 あなたの近所のスーパーには、もう「備蓄米」が並んでいますか?それとも、まだ『幻の米』のままでしょうか?

安さでも、品ぞろえでも、大手には敵わない。それでも「あなたの町に必要な店」であり続けたい…。それが、中小ローカルスーパーの思いです。

#こんな記事が明日公開されます

 

 

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今日(7/8)は講演の仕事で、内外情勢調査会 湘南支部におじゃましました。

“海なし県“の山梨県民にしてみれば、『湘南・茅ヶ崎』などと聞いただけで、「参りましたm(_ _)m」とひれ伏すほどのキラキラした場所でございます。(そんなことはないと言われましても、そうでございますw)

最寄りの「藤沢駅」近くのホテルで、会員の皆さまの前で90分、私のみっともない話を精一杯お話しさせていただきました。

 



「藤沢」はかの“ロピア“が「肉のタカラヤ」として産声を上げた街。

以前私がコラムで商品管理の指摘をしたところ、顧問弁護士から「記事を消せ!」とご指導を賜ったことを紹介しました。

最近も、取引業者に開店の手伝いを{無償で)させていたことで公取委から指摘を受けたことにも触れ、「ご当地から“全国制覇“に名乗りを上げたロピアを応援しています」とエールを送りました。

 


☝️「湘南エリア」と言えば、鎌倉市・藤沢市・茅ヶ崎市•平塚市•逗子市•葉山町。

田舎者の私には、オシャレな別世界のイメージしかありません。

「こんなところに住んでみたい」という一生の片思い=『湘南コンプレックス』です。

👤「江ノ電」に乗って江ノ島に行ってみました。
山梨の小学校の修学旅行の定番は『江ノ島・鎌倉』です。

それ以来の目の前の「江ノ島」

あれから半世紀の時が流れました。

もちろんイヤホンで聴くBGMは、あの時と同じサザンオールスターズです(^_−)−☆

次は、鎌倉の大仏さんに会いに行きます!

 

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夏休みになると各地で「花火大会」が催される。スポンサーが付いたり、テレビ中継される有名な大会とは別に、田舎では「市町村」主催の花火大会が多い。

最近は『有料観覧席』も売り出され、会場整備や警備費用の足しにすることが普通になってきた。それはとても賢明なことだと思う。

 



☝️田舎の花火大会は『寄付金』がすべて!

市町村主催の花火大会と言っても、実際に運営するのは地元の『商工会』である。

予算が厳しい自治体は、花火大会ばかりに多額の予算を振り分けるわけにもいかない。

そこで通例、実行予算の「半分」は、地元商工会が寄付金を集めて充当することになる。

理由は、「花火大会でたくさんの人が街に訪れ、地元商店街にも大きなメリットがある!」というもの。

しかし現実には、売り上げが増えたとか、新規顧客が増えた、店のイメージがアップした!などの効果は“皆無″なのである。

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☝️ではなぜやるのか?

【答え】前からやっているから、そして辞めると市民から文句が出るから。


花火大会にたくさんの人が訪れ、楽しそうにしているあの姿が見たい…。

その思いで、さしたるメリットがない花火大会を続けているのである。

「商店街のための花火大会じゃない!」
とは言っても、その財源を支出しているのもまた「商店街」なのである。


👤私は現役時代、商工会の副会長兼商業部長だったので、花火大会の度に商工会の職員さんと一緒に、市内の商店や工場を回って、花火大会の「寄付」をお願いするのが仕事だった。

行く先々で「まだ花火大会やるの?もう辞めりゃいいのに」とブツブツ言われながら2〜3千円の寄付金を集めて歩くのだ。まあほとんどの人は「大変だねえ、ご苦労さんね!」とねぎらってくれるが、楽しい仕事じゃない。

『芳名帳』の最初には、私の名前と(多額の)寄附金額が書いてある。

それを見て「あんたは儲かってるからいいけどさ〜」などと言われながら頭を下げて領収書を渡してくる。→一番辞めたいのは私なのに(笑)

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すったもんだの「花火大会」は、どうあれ大成功となる。

👥「隣町の花火大会の方が良かったね!こっちの花火はショボかった」

などと言われながら、落ちるお金はほぼ「露店商」の元に流れる。

商店街に花火大会の客は流れることもなく、無断駐車に使われる程度。

おまけに翌朝、(河川敷きなどの)会場の掃除は、地元の出店者と、商工会の役員が手弁当でやるのが決まりだ。なんと大変なイベントか(><)

今年もこれから日本中で「花火大会」が開催される。
その陰で、そんな苦労をしている人たちがいることをちょっとだけ思い出して欲しい。

 

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あなたがスーパーやコンビニで会計を済ませると、レジからレシートが出てきます。

どこもかしこも「セルフレジ」が広まり、担当の方と話をする機会も減ってきました。

たまにコンビニで「お客さん、クーポンが出ています!」と呼び止められたり、スーパーのレシートの下の方に『次回のお買い上げで10円引き』、飲食店なら『一杯ドリンクサービス』などと書いてあるレシートを見ることもあります。

これは業界では「レシートクーポン」とか「レジクーポン」と呼ばれるプロモーションで、『次も来てね〜!』という販促テクニック。何にもないより何かあった方が、その店に行く“動機づけ″になることは確かです。

☝️この販促の起源は、おそらく“クーポン大好き″アメリカのスーパーマーケットです。レシート印刷の技術が進化した1980年代から、購買履歴と連動した「ターゲット型クーポン」が流行りました。

日本に入ってきたのは90年代後半、「ピッ、ピッ」のPOSレジが普及してからです。

気づけばコンビニやファミレスでも、「また来てね!」とばかりにレシートでお客さんにアピールしています。

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ひと昔前はスーパーなど独自のポイントカードがあり、「どのお客さんが何を買っているか?」のデータを蓄積していました。そしてそのデータをメーカーに“売る“こともありました。

その代わりに、(現金はヤバいので)商品現物 を提供してもらったり、「値引き処理」をして、店には費用が発生しないようにします。このように店側に自社の商品を売ってもらうために“持ちつ持たれつ″の関係が続いていました。

しかし今は「店独自のアプリ」や「キャッシュレス決裁アプリ」の進化によって、顧客の細かい購買データまでは管理しきれなくなりました。

そのため現在では、
・ビールを買ってくれた人にはビールの割引を

・タバコを買った人に新発売のタバコのサンプルを

・お弁当を買ってくれた人に、ドリンクの割引クーポン


このように分かりやすい「レシートクーポン」になっています。

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私は個人的に「レシートクーポン」があるからまた買いに行くことはありませんが、(データによると)リピート率が15~20%アップして、客単価も微増する「Win-Win」の結果が出ているそうです。

あの手この手の『誘客作戦』
今日もまんまと“罠“かかりますか(笑)

#購買データの売買は業界の闇
#なぜ私にこんなクーポンが
#お店はお見通し笑

 

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もうこんな記事を見たら、おじさん思わず「頑張ってね〜!」とエールを送りたくなってしまう。

新潟県の片田舎にある個人スーパーの娘さん(店長)が、この3年間でそれまでの売り上げを『3倍』に伸ばしたという話題である。

地域に根ざした独自の商品戦略やサービスで、信頼を得ているのはもちろん、娘さんに権限を与えて任せたお父さん(社長)の決断にも頭が下がる。

👤私なんか偉そうに「地域密着」とか言ってても、最後は店を潰してしまった身である。

私のところにも、同じように息子さんや娘さんに店を継がせたいという相談が来る。

でもほとんどは「継がせない方が本人のためかも…」と諭しているのが現実である。

そんな中、この店の娘さんのように成功するケースは稀であり、まさに“宝物“のような話だ。

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☝️とかくメディアはこんなネタが好きである。

しかしその後も追跡取材して、情報を発信することはまずない。

私も(目立ちたがりの性格もあって)現役時代はよくメディアに取り上げてもらった。

そしてその都度、同業他社に“やきもち“を焼かれて、陰口を叩かれたものだ(笑)

テレビでもよく『人気のご当地スーパー特集』をやっている。コストコやロピア・業務スーパーのステルスPR番組だけでは、バランスが取れないせいかも知れないから。

日本中の中小ローカルスーパーや個人店は、これまで何かしらの「取材」を受けたり、テレビに登場したことがあるはずだ。それほど「スーパーネタ」の敷居は低い。

是非とも、この『スーパー業界の宝』とも言える若い店長を、地域社会全体で見守り、育てていって欲しいと願う。

この報道が、彼女の“商人“としてのピークであってはいけません。



 

 


あくまでも『お願い』ペースであるが、ファミリーマートでの支払いを自社アプリの「ファミペイ」または「現金」でお願いしたい、という張り紙が話題になっている。

これはファミマの社長も公言しているように、「さまざまな決済方法で発生する(抜かれる)手数料が高くて店舗の負担が大きいため、その負担がないファミペイか現金で払ってね」という考えがベースになっている。

これらの“決済手数料(2〜3%)“はオーナーが経営する「フランチャイズ店」の負担になる。



☝️そんなの本部で負担してあげればいいじゃん!


と思っても、中々そうもいかないようだ。ゆえに手数料負担の無い「ファミペイ」を積極的に勧めることになる。

👤店にしてみたら(手間や人手を考慮しなければ)、全てのお客さんが『現金払い』してくれることが望ましいのだ。(私もそう思ってました)

回収した現金は、その瞬間から仕入れや経費の支払いに使うことができ、“資金繰り″が楽になる。

方や、お客さんの方は店が負担する「決済手数料」などお構いなしで、ありとあらゆる支払い方法を期待する。それが当然であり、手数料など店側の問題で、ダメなら他の店に行くだけ。ゆえに店側は決済手段を用意して客離れを防ぐのだ。

コンビニは利益率が高い業種なのだが、フランチャイズオーナーに残る利益は思いの外低いものである。

「コンビニ」なのに支払い方法が「非コンビニ的」なファミマ…。

ロピアやディスカウントドラッグストアのように、「支払いは現金オンリーでお願いします。その分安く販売します!」と言えないファミリーマート。

セブンやローソンも追随するのだろうか…?

・nanaco、または現金でお願いします!

・Ponta、または現金でお願いします!


どのコンビニやスーパーも『自社アプリ』を勧めるのは、こんな背景があるためなんだな。

 

 

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まさか“あの“トライアルが、栄華を極めた『西友』を丸ごと買収して飲み込み、九州から全国制覇に打って出るなんて、思いもしなかった。

トライアルのイメージは「安かろう悪かろう」(失礼🙏🏻)、輸入品が多く、ある意味値段と品質のバランスが取れているスーパー…こんな感じだった。(あとは365日 24時間やってる)

私はこれまでの失礼なイメージを改める時期に来ているのかも知れない。ヨーカドーの凋落さえまだ実感がないのに、『これからのスーパーはトライアルとロピアが牽引する!』とはまだ言えないのに。

トライアルは「デジタル技術」を取り入れ、買い物カートに「セルフレジ」機能を付けたり、「顔認証レジ」での決済、「自動値引きシステム」等を導入して、人手不足やロスの削減にも努めている『最新のAIスーパー』でもあるのだ。

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トライアルの今回のM&Aの目的は、「西友の有料物件の取得〜関東地区への出店〜全国展開」にある。

☝️しかし私が思うもう一つ(いや本当の狙い?)は、トライアルの小型店舗『トライアルGO』の出店加速である。

イメージ的にはイオンが展開するミニスーパー(または生鮮も売るコンビニ)の『まいばすけっと』に対してガチンコで勝負を挑もうということだ。

関東地区の西友店舗(またはトライアルに改修)を軸にして、そこから“衛星″のように「トライアルGO」を配置していく戦略とも言われている。

 

 



👤私もかつてローカルスーパーを何店舗も買収して(14店舗)、既存の大型店舗の“衛星店舗″として経営したことがある。

配送や従業員配置、チラシ効果など効率が良く、とても利益が出たことを思い出す。

しかし、ひとたび近くに新たな競合店(スーパーやコンビニ)が出ると、一気にその勢いが失くなってしまうことも痛感した。

イオンがトライアルの(おそらく今後最も力を入れていくであろう)「まいばすけっと」に喧嘩を売ってきたら…、それも最近売り出し中の“九州の暴れん坊“が相手なら…、このままスムーズに『トライアルGO』が発展していくとは思えない。

ましてや北海道なんか攻めたら、道民の財産『セコマ』が黙っちゃいないw

 

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今年4月に山梨県南アルプス市に開店した「コストコ南アルプス倉庫店」について、開店1カ月、2カ月に続き、3カ月目も地元紙に現状が掲載されました。やはり大型店舗の地域への影響は、継続的な観察が重要になります。

過去記事【コストコ開店1ヵ月】
 

 


【コストコ開店2ヵ月】
 

 

 

地元紙によると、コストコの来店客数は開店から3カ月経過しても減少することなく、むしろ増加傾向にある。これから夏休みシーズンを迎え、静岡県や長野県からの来店客も増加すると予想される。この状況は、コストコにとって“商業的な成功”と言えるだろう。ただし、それが地域全体にとっての成功かどうかは、まだ見極めが必要である。

 


                  山梨日日新聞7.1

気になるのはメディア報道の変化(ユルさ)である。

開店前には地場産業への影響や商店主の懸念を積極的に取り上げていたが、開店後の報道は以下のような内容に言葉を濁している。

・思っていたより「交通渋滞」が起きなかったこと

・隣接する地元テナント棟でのイベントが活発

・地域の観光資源(フルーツ産地)のPRを進める


これらは確かに重要な情報だが、開店前に提起されていた「地域商業への影響」について、その後の検証報道が見られないのは問題だろう。

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☝コストコ進出による地域への影響を整理すると、以下のようになる。

①プラス面:雇用創出(300人超、時給1,500円〜)・固定資産税収入の増加・流入人口の増加・消費者の利便性向上

②懸念される影響:地元小売店への影響・ガソリンスタンドの競争激化・商店街の空洞化


元スーパー経営者の経験から言えば、大型店進出の真の影響は「開店半年後」頃から顕在化することが多い。現在、地元商店やガソリンスタンドの経営者から聞こえてくる声には、売上減少への懸念が含まれている。(私の思い過ごしならそれでいい)

コストコの成功を地域にとってプラスにするためには、単純な「誘客増加」を超えた「持続可能」な戦略が必要だ。コストコと地域商店や観光業が互いの強みを生かしながら、共存可能なビジネスモデルの構築をすることが求められる。コストコがそれに乗って来るかは分からないが。

ともかく地域の未来をコストコに「全ベット」した街である。

周辺開発を加速させることばかりでなく、地域全体にとって最適な発展のあり方を模索することだろう。

4カ月目の状況についても、引き続き報告していきます。

【元記事】有料記事につき写真のみでご容赦を

 

 

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