大混乱の戦国の世をまとめ上げ、260年の泰平を築いた

徳川家康と三河武士団を描く小説ですが、

ほぼ司馬遼太郎氏の俯瞰・解説の作品。

 

三河に住み始めた時最初に読んだ本でした。

以来7年、岡崎を始めとする三河各地、浜松駿府などなど

ゆかりの地を巡り、

超大作の山岡荘八「徳川家康」を読破し、

そしてもう2ヶ月後には大河ドラマが始まるという巡り合わせ

となりました。

 

そんなタイミングで岡崎・菅生神社、ホント行けて

良かった。

 

さて、本作書き出しから巡り合わせにいきなりニヤリニヤリ

司馬氏が松平氏発祥の地、奥三河の松平郷を訪れた夏の日

の描写から始まりました。

 

結局私はそこまで行くことはできませんでしたが、

一番近くまで行ったのが豊田市美術館

行った2回ともたまたま夏の暑い日だったので、

奥三河=夏の印象が強いのでした。

 

家康さんと三河武士団は、天下への野望などなく、

農本主義で、なんなら父祖以来の三河で収まって良い

ぐらいの後進的な気風で描かれます。

 

また、家康さんはハッキリした指示は出さず細かい所は

家臣に考えさせた、とのこと。

ある意味、現在のリーダー像の1つとしてはあり

だと思いました。

来年の大河はこんな感じに描かれるのかなうーん

 

対照的に描かれるのが、信長・秀吉の尾張。

商業主義で先進的。

 

家臣では、酒井忠次(信康事件の決定打を打ちます)、

本多忠勝石川数正(出奔は秀吉の工作と先進的な

考えがあったため浮いていた説)が特に取り上げられ

ます。

来年の大河でも主軸となりそうな3人、楽しみです音譜

 

お話は、家康・秀吉の直接対決の小牧長久手

メインにし、朝日姫を人質に出す事を思い付いた

所でほぼ終了。

関ヶ原、大坂の陣はすっ飛ばして、家康さん最期の

手を打って大往生。

 

そして、この記事を書こうと管理トップを開くと、

 

ちょうど1年前でした爆笑

最後も良い巡り合わせになったということで、

近い内にお好み焼きも食べに行きます音譜