大混乱の戦国の世をまとめ上げ、260年の泰平を築いた
徳川家康と三河武士団を描く小説ですが、
ほぼ司馬遼太郎氏の俯瞰・解説の作品。
三河に住み始めた時最初に読んだ本でした。
ゆかりの地を巡り、
超大作の山岡荘八「徳川家康」を読破し、
そしてもう2ヶ月後には大河ドラマが始まるという巡り合わせ
となりました。
そんなタイミングで岡崎・菅生神社、ホント行けて
良かった。
さて、本作書き出しから巡り合わせにいきなりニヤリ
司馬氏が松平氏発祥の地、奥三河の松平郷を訪れた夏の日
の描写から始まりました。
結局私はそこまで行くことはできませんでしたが、
一番近くまで行ったのが豊田市美術館。
行った2回ともたまたま夏の暑い日だったので、
奥三河=夏の印象が強いのでした。
家康さんと三河武士団は、天下への野望などなく、
農本主義で、なんなら父祖以来の三河で収まって良い
ぐらいの後進的な気風で描かれます。
また、家康さんはハッキリした指示は出さず細かい所は
家臣に考えさせた、とのこと。
ある意味、現在のリーダー像の1つとしてはあり
だと思いました。
来年の大河はこんな感じに描かれるのかな
対照的に描かれるのが、信長・秀吉の尾張。
商業主義で先進的。
家臣では、酒井忠次(信康事件の決定打を打ちます)、
考えがあったため浮いていた説)が特に取り上げられ
ます。
来年の大河でも主軸となりそうな3人、楽しみです
メインにし、朝日姫を人質に出す事を思い付いた
所でほぼ終了。
関ヶ原、大坂の陣はすっ飛ばして、家康さん最期の
手を打って大往生。
そして、この記事を書こうと管理トップを開くと、
ちょうど1年前でした
最後も良い巡り合わせになったということで、
近い内にお好み焼きも食べに行きます