高齢者の母が住む
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実家を丸ごとお片付け!① 親が高齢になってから片付けるメリットを体験!
実家を丸ごとお片付け!② 高齢者の母の家が散らかる理由はコレだった!!今ここ
実家を丸ごとお片付け!③ 洋服編 どれを残してどれを処分する?
実家を丸ごとお片付け!④ タオル編 どれを残してどれを処分する?
私の実家は、昔から物が多く
欲しい物がすぐに見つからない家だったのですが
それは、父と母が片付けが苦手だから
家は散らかっているんだろうと思っていたんです。
でも、周りの人に聞いてみると
もともと片付けが苦手な人だけでなく
高齢者になると多くの方が
片付けができなくなっているため
娘さんや息子さんが定期的にご実家へ行って
片付けしている、と聞くことが増えてきましてね
あ~片付けられないのは母だけじゃないのかも
と思ってきました。
昔の母は
「勿体ない」「まだ使える」
「いつかのために」「せっかくだから」
が口癖で、処分することに罪悪感があるから
片付けられない様子でした。
でも、高齢になった母の様子を見ていると
若い頃に片付けられない理由とは
違った片付けられない理由が分かってきたんです。
それは
☑ 以前より目が悪くなって、物が見えにくくなっている
☑ 動くのに時間がかかり、しまうのが面倒になっている
☑ 記憶が短くなり、どこから出したか忘れてしまう
☑ 必要な物か、自分で判断するのが難しくなっている
☑ 使い慣れたものの方が自分の物だと認識しやすい
☑ そもそも片付けるための体力がない
これらの原因が重なって
何か探し物をするたびに
どんどん散らかってしまうんです。
例えば
爪切りが欲しい時
母は「いつもこの辺りにあるハズ」と思う場所を探します。
でも以前よりも目が悪くなっていることもあり
すぐには見つかりません。
身体が思うように動かず、動きがゆっくりな母は
あちこち探しているうちに疲れてしまい
探すのを、あきめるか
誰かに探してもらうか、買ってきてもらうか
他の物で代用するか
爪を切ることを、あきらめるか
どれかで妥協します。
更に、探し物をする経験を積み重ねると
欲しい物があった時に
「すぐには見つからないから、
探すのが面倒で動くのがおっくう」
と覚えていく可能性も大。
そうなると
「爪を切りたいわ。
でも、爪切りが見つからないから、
もう爪を切らなくてもいっか。」
と自分がやりたいことや、やれることを
あきらめていくんだと思うんですよね。
すると
動かなくなるから、運動機能も落ちる。
もし、仮に運よく爪切りが見つかったとしても
「今度はすぐ見つかるところに置いておこう」
「置ける場所があったから置いておこう」
と取り敢えず空いている場所に置くんです。
それは、
食卓だったり、戸棚の隙間だったり、テレビの上だったり
全く関係ない場所だったとしても、空いていれば置きます。
そうか!
だから無秩序に物が置いてあるし
自分で探せないから人に頼るんだ!!
とわかったんです。
という事は…ですよ??
☑ 高齢の母が一目で見えて
☑ 出しやすく、しまいやすい状態で
☑ 今~未来の母にとって必要なものだけを
☑ 管理できる数だけ
☑ 片付ける体力がある人と一緒に行う
ができるなら、
やりたいことをあきらめずにやれるし
自分でやれることを、まだ自分の力でやれるんじゃない?!
と思ったのです。
高齢の母にとっては
日常生活を過ごすための動きが全て運動だし、頭を使うこと。
だとしたら
その母が動きやすくて、欲しい物がすぐに手に入って
やりたいことのために頭を使える環境にしてみたい!
と考えました。
実際、今~未来の母が必要な物を管理できる数だけ残す
という観点で片付けを進めていくと
新しい発見がいくつも出てきたんですよ。
続く。
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