算数の文章問題では、元の量を1として、問題条件からその1から割合を表していって、その割合と実際の数量から元の1を求めていく問題がよくあります。
例えば、「ある商店では、今日は昨日より25%多く売れて、150個売れました。昨日はいくら売れましたか?」
この問題は、昨日の売上個数を元の1とすると、今日は25%多いわけですから、125%つまり、1.25ということになります。その、1.25が150個ということなので、150÷1.25=120個ということになります。この120個がもとにした昨日の個数になります。
割合に相当する実際の数量がわかっているときは、
実際の数量÷割合
をすると、元の1あたり量が出てきます。この考え方を習慣化すると、割合に関する問題はかなり解けるようになります。
例題1)
ある金額をA、B、Cの3人で分けました。BはAの1.3倍、CはBの1.5倍になるように分けました。その結果、CとAは1900円の違いになりました。Bはいくらもらいましたか?
解説)
A=1 とします
B=1×1.3=1.3
C=1.3×1.5=1.95
となります
AとCの違いは、1.95−1=0.95
となり、この 0.95←1900円
割合の0.95が1900円に相当します。ここで、1900÷0.95の計算を行えば、元の1あたり量つまりAの金額が出てきます。
A=1900÷0.95=2000円
B=2000×1.3=2600円
ということになります。
例題2)
ある小学校の小6生は女子の生徒数は学年全体の44%より6人多く、男子の生徒数は学年全体の32%より12人多くななってるそうです。
学年全体は何人ですか?
解説)
学年全体の生徒数を元の1とします。
女子の数=割合の44%+6人
男子の数=割合の32%+12人
44%=0.44 32%=0.32
0.44+0.32=0.76
学年全体=1なので、
1−0.76=0.24
この0.24は6人+12人=18人
0.24←18人
割合の0.24が18人に相当します、
1あたり量は→18÷0.24=75
学年全体は75人です。
割合に対する実数量が分かれば、割り算をしましょう。
そうすれば、1あたり量の数量が出ます。
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