中学受験の問題と言えば算数の問題が学校で学んでいる問題とは違い難しいと思われています。
確かにその通りだと思います。
超速でおとずれている少子化
それなのに中学受験は易化するどころか激化しています。
大昔、中学受験が少数派だったときは、中学受験の問題はとても独特で、指導要領など無視して作られていました。そのため専門塾への通塾は必須でした。
その後、文部科学省が中学入試の問題に対して指導要領からの逸脱をチェックするようになりました。良問、悪問というように。
指導要領自体の改定もされてきていて、指導要領(公立小学校の学習)を基準に考えると、昨今の中学受験の問題は超難解とは言えない状態になっています。
しかし、中学受験の激化により、相変わらず受からすための入試ではなく、落とすための入試になっています。地方の高校入試では受からすための入試になっています。
中学受験では落とすための入試に落とされないように必死になる結果、低年齢スタート、カリキュラムのスピード化と講座数の多量化、複数の塾通いや家庭教師といった金銭的負担。
それでも私立中学に通わせたい。
受験勉強で算数がネックになっている人も多いでしょう。
まず、ここで申し上げたいのは、中学受験の塾のカリキュラムは進んでいきますが、各単元を完全にできるようになる必要はありません。5割から6割程度できれば十分です。それ以下でも心配はいりません。
スパイラル(らせん階段型)カリキュラムですから、繰り返し学びます。
例えば、つるかめ算を学んだとして、テキストでは確認、基本、応用、発展、といった問題レベル構成になっているのですが、基本までできれば大丈夫です。もちろんそれよりできればより良いかと思います。
しかし、つるかめ算が良くわからず、苦手だったなぁーという印象だけが残った、という場合でも学んだことになるのです。
よくわからなかった。ということも学ばなければ得られません。わからないことが分かったというのも学んだ価値です。
総合回で再学習したり、夏期講習で復習したりやカリキュラム的にもまた出てきたりします。その時に少しでも克服していけばいいのです。
そもそも、塾のテキストを完璧に理解しなくても合格できます。
塾のテストで50点よりも学校のテストで85点のほうがマズイです。受験をするなら学校のテストは100点は取りましょう。
早いカリキュラムで特別な勉強をしているように思えても、先程も書きましたように、さほど指導要領から逸脱していないのです。学校のテストのほうがかなり易しいので、易しいテストで点が取れなければ意味がありません。
クラス分けテストや偏差値などに振り回されることなく、足元の基本問題をきちんと解けるようにすることが合格への近道です。
簡単過ぎて間違えた
簡単過ぎて解けなかった
なんてことはありません。
算数は下から積み上げて理解していく学習です。
場合の数という分野があります。この分野、小学生に順列や組み合わせの解き方で教える人がいます。まずは、問題に与えられた条件を理解して、樹形図や表に整理して、的確に数え上げるのです。
大事なのは問題文の理解です。何を数えればいいのか、その時に何か規則やパターンがあるのか、数えてはいけないのはどういうものか、そういう理解を踏まえて、順列や組み合わせの考えを使うのであればいいのですが、場合の数の問題も公式で解くのだと勘違いしてすぐに順列や組み合わせで解いて、結果間違える。この分野は確かめはできません。
問題をきちんと理解する学力が大前提なのです。
図形問題でも、すぐに図形だけを見て解く。それではだめです。まずは問題文を読みましょう。
算数は問題文を読むことから解法は始まります。
解けない、分からない、を言う前に問題文を読みましょう。
保護者の方もです。ご自身のお子さんが何が苦手なのか考えてみてください。本当に問題を読んで考えていますか?
文章の中に解法があります。
旅人算、年齢算、流水算、差集め算、など、ラベルで見ていませんか?ラベルではなく、問題文で問題は出来上がっているのです。
私は特殊算もいうものは無いと思っています。
そのことはいずれ書きます。
算数は、まずは足元の基本からしっかり。問題文はしっかり読みましょう、図形問題でも。
問題文の理解から始まります。
1つ1つ理解を積み上げていきましょう。必ずできるようになります。
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