障がい児のママ&パパ専門カウンセラー
山本峰司(たかし)です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)もあります。
そして、妻も口唇口蓋裂です。
ボクが、福祉に興味を持つようになったのは人間関係のつまずきがきっかけです。
いじめられたり、人とうまく関われなくて、いつも孤独を感じていました。
器用だったり、要領のいい人、人が集まり、引きつけらる人、魅力のある人を羨ましく思っていました。
自分の不器用さや生真面目さが許せなくて、その性格や立ち振る舞いに悩んできたのですが、その節々に心があり、愛のある人に助けられてきました。
それで、ボクも「人の役に立ちたい」と思うようになり、自分も人にやさしくなりたい、と思うようになりました。「福祉」や「ボランティア」って、やさしいイメージがありました。
ボランティアに関わると、やさしい人にいっぱい出会いました。
しかし、感じていたもどかしさや、違和感がぬぐえることはありませんでした。
ボランティアサークルに関わる人の動機は人それぞれで、異性の先輩に「ナンパ」されて入る人が多かったためか、そこはやさしい人たちの集まり、という雰囲気はありましたが、ムリして障がいを持つ人と関わっているようにも感じました。
昨日は、「先輩たちが、『ふつう』に接しているのを見て、とても安心した記憶があります。」と書きました。
でも、サークル活動の場を一旦離れると、福祉やボランティア、施設の人や種がいを持つ人のことを館話すことは、皆無といっていいくらいありませんでした。
ボクは、どうして活動やミーティングで真剣に行い、話し合っていることを、活動以外の食事中や車の中や休憩中に自然に話をしないのか不思議でたまりませんでした。
そして、ボクに貼られるレッテルは「まじめだね」
その言葉を聞くたびに傷つきました。
お笑いが茶の間を賑わい、ギャグを言わないとおもしろくないやつと言われ、「やさしい」と思っていた人の中で、また孤立しました。
その時、感じたのは、福祉もボランティアも、障がいを持つ人との関わりも、人間やコミュニケーションに関する問題で一緒であるということ。
ボクにとっては、人とうまく関われない不器用さと、知的障がいを持つ多くの人たちのコミュニケーションの課題は、「同じ」だったのです。
障がいを持つ人にはやさしく、そうでない人にはやさしくない社会が嫌でした。
でも、振り返るとそれは相手のせいにしていたことでもあります。
悩み、もがきながら不器用ながらにもたくさんの愛のある人たちのおかげで、人見知りは克服できたように感じています。
人間は、なりたいと思うようになれるのだ、と実感しています。
ボクは、決して妻や息子たちのように口唇口蓋裂の立場にはなれません。次男のダウン症にもです。
だから、どんな障がいや病気や夫婦関係や悩みを持つ人の「気持ちがわかります」と断言はできません。
同じ障がいであっても、同じ悩みだとしても、置かれている状況はみんなちがいます。
だけど、しっかり耳を傾け、その思いをくみ取るように努め、理解しようとすることはできます。
自分の苦い経験やコンプレックス、その問題とどこに共通点があるのかを見つけることで、寄り添うことに近づけないか、って思います。
Mr.childrenのライブで、桜井さんが、「愛とは想像することだと思う」と言っていましたが、相手のことを想える人間になりたい、です。
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