トヨタを始めとする自動車製造各社が半導体不足で減産に追い込まれている。

 

半導体の需要が急増しており、ファウンドリ(製造請負)会社のキャパが間に合わない状態になっている。

 

ちなみに以下はファウンドリ各社の2020年第3四半期のランキングだ。

 

 

見てのとおり圧倒的に台湾製が強い。

TSMCはぶっちぎりの1位だ。

 

2位には韓国のサムソン、3位はアメリカのGlobal Foundriesが入っている。

 

その他は台湾勢、中国勢、韓国勢である。

 

日本は残念ながらトップ10もは入っていない。

 

一方、以下のとおり半導体製造装置ではベスト15に8社日本企業が入っている。

 

 

半導体製造装置は強いが、半導体製造は弱いというのが今の日本の現状である。

 

それでは日本が半導体製造で技術が劣っているのかというと、それは違う。

 

以前は半導体製造は収益のブレが大きかった。

(一方BtoBである半導体製造装置はブレが少ない)

 

日本の各企業も半導体製造から撤退もしくは縮小したのはブレが大きく、上場企業では手掛けにくかったからである。

 

但し、時代は大きく変わった。

 

半導体の需要は激増し、以前ほどは収益のブレが大きくは無くなっている。

 

半導体は、ほぼすべての製造業で必要になっており、日本でその生産を行うことができるキャパが少ないというのは

リスクが大きい。

 

今回のように半導体製造のキャパが追い付かないという事態になれば、おそらくTSMCなどはアップルなどのアメリカ企業に

優先的に半導体を融通し、日本企業はその次になるだろう。

 

また半導体は軍事的にも重要である、自国で半導体が製造できるのは安全保障的な観点でも重要だ。

 

日本も、自前の半導体製造キャパを持つことは戦略的に必須と考えるがいかがだろうか?

 

トヨタとかソニーのような資本力のある会社が何社か出資して、日本のファウンドリ会社を設立しないだろうか。

 

 

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