企業決算分析 GENDA(9166)

 

GENDA(以下「同社」)は東証グロース市場に2023年7月に上場した、アミューズメント事業を展開する企業である。

 

同社社長の申真衣氏は投資銀行のゴールドマンサックス出身であるが、雑誌「VERY」でファッションモデルもしている有名人であることもあり、上場時はかなり注目された会社であった。

 

2018年にプライベートエクイティファンドの株式会社ミダスキャピタルから出資を受けて同社会長の片岡尚氏(片岡氏はイオンの子会社であるイオンファンタジーでゲームセンター事業をしていた同事業のプロフェッショナルである)と株式会社ミダスエンターテイメントを創業、その後セガグループから株式会社セガ エンタテインメントを買収するなど複数のM&Aを実施し、2023年に上場した。

 

現在、同社の事業セグメントはゲームセンター、カラオケ、飲食などの事業を行うエンタメ・プラットフォーム事業と、子会社GAGAによる映画配給やキャラクター商品などの卸事業を行うエンタメ・コンテンツ事業の大きく2つに分かれている。

 

同社の成長戦略の中心はM&Aで買収した会社の経営効率を高めてキャッシュフローを伸ばしていくというものであり、今後も積極的にM&Aによって業績を拡大していうことを打ち出している。

 

◆ 2024年1月期決算について

 

同社が3/11に発表した2024年1月期決算は以下に記載のとおりとなった。

 

売上高 55,697百万円(前年同期比120.8%)

 

EBITDA  8,102百万円(前年同期比129.1%)

 

営業利益 5,370百万円(前年同期比126.5%)

 

経常利益 5,216百万円(前年同期比130.0%)

 

のれん償却前純利益 4, 359百万円(前年同期比121.8%)

 

親会社株主に帰属する当期純利益 4,178百万円(前年同期比119.5%)

 

EBIDAとは営業利益に減価償却費やのれん償却費を足したもので、簡易的なキャッシュフローを表すものである。

 

のれん償却前純利益ののれんについては次項で説明する。

 

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