1ドル=160円から円が一転急騰、為替介入か?  今後のドル/円相場はどう動くかを予想する

 

1ドル=160円から円が一転急騰、為替介入か? 

今後のドル/円相場はどう動くかを予想する

 

4/29、日本は昭和の日で祝日であったが、外国為替相場は激しい動きをする一日となった。

 

日本時間の午前に一時34年ぶりの1ドル=160円を付けた後に、午後に160円台から一気に154円台まで円が急騰した。

 

そもそも4/26の日銀政策決定会合後にドル/円相場で円が急落していた。

 

日銀は3月の会合でマイナス金利の解除、YCC(イールドカーブ・コントロール)の撤廃などを決めていて、4月の会合ではもう一段の利上げと日銀の国債買取り金額を減らすなどが決められるとの期待があったのだが、実際には大きな政策変更はなしという決断がされた。

 

この報道がされると同時に円は売られ、また同日夕方に植田日銀総裁が会見を開き、「今のところ円安が基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない」「基調的な物価上昇率に無視しえない影響が発生すれば、金融政策上の判断材料になると考え、十分に注視していく」との発言を行ったことから、日銀は円安阻止に前向きではないと捉えられ、円が一段と売られる結果となった。

 

そして4/25時点では1ドル売=155円台だったドル/円相場は、わずか2営業日の取引で一気に160円まで円が下落していた。

 

今回の円の急騰は為替介入があったという見方が有力だが、財務省の神田財務官は為替介入の有無については「ノーコメント」と答えており、今のところ為替介入があったのかどうかの真偽は定かではない。

 

◆ 短期的な見通しは円安圧力が強い

 

為替介入があったかどうかは定かではないのだが、為替介入があったと仮定すると、さすがに1ドル=160円まで短期間で円安が進んだのは政府として容認できないということなのだろう。

 

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