楽天グループ、金融事業再編で協議開始 その思惑は?
4/1、楽天グループ(楽天G)は金融子会社の再編について協議を始めたと発表した。
楽天銀行、楽天証券ホールディングス(楽天証券HD)、楽天カードなどを、10月を目途に1つのグループにまとめる方針だ。
楽天Gは金融事業の一体化でシナジー効果があり、グループ化することで事業価値を高められると説明しており、既に上場している楽天銀行を軸に再編を進める案が有力である。
楽天銀行の傘下に楽天証券HDや楽天カードを子会社化して置くか、楽天銀行を銀行持株会社化して、その傘下に楽天銀行、楽天証券HD、楽天カードなどを置く案が考えられる。
IPO準備をしていた楽天証券HDはIPO準備を中止するとしている。
◆ 各社の状況及び企業価値は?
楽天銀行は既に上場しているので株式市場で企業価値が付いており、同社の3/1株価の終値ベースでの時価総額は558、344百万円となる。
楽天Gは同社の49.26%の株式を保有している。
楽天証券HDは未上場であるが、証券会社(第一種金融商品取引業)であるため、決算情報を開示しており、2023年12月期決算は以下のとおりとなっている。
売上 110,587百万円
経常利益 28,312百万円
当期純利益 17,585百万円
仮にPER15倍とすると時価総額は263,775百万円となる。
同社の株式は楽天Gが51%、みずほ証券が49%を保有している。
同社の上場が延期となった原因でもあるが、同社は昨年より株式売買の手数料無料化を実施しており、今後の収益がどうなるか不透明な部分があるのだが。
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