47人で動物園に行く計画を立てました。45人以上だと団体料金で入園することができ、全員の入園料が2割引きになります。当日に欠席者が出て、団体料金で入園することができなかったため、予定より全体で672円多くかかりました。欠席者は何人でしたか。また、割引き前の1人あたりの入園料は何円ですか。ただし、この入園料は300円以上1000円以下です。

(式と計算と答え)

 

条件が足りなさそうな文章題だから、整数条件を利用することを考えるとよいでしょう。

整数条件を利用した後すぐに7パターンを調べつくしてもよかったのですが、少し楽をしようとして、上限と下限をチェックしたら、見事に空振りさせられました。

何も考えずに調べつくせばよかったですね。

因みに、求めた答えの人数では、45人の団体として料金を支払ったほうが得(神戸女学院中学部2008年算数第2問を参照)で、微妙な感じでした。

詳しくは、下記ページで。

 雙葉中学校2025年算数第4問(問題)

 雙葉中学校2025年算数第4問(解答・解説)

 

 

 

 

 あるお店は商品Aを販売(はんばい)しています。商品Aの定価から仕入れ値と経費を差し引いた金額が利益です。以下では定価、仕入れ値、経費、利益はすべて1個あたりのものを考えます。
 2022年の商品Aの定価は1000円で、利益は[ ]円でした。2023年も定価は1000円でしたが、仕入れ値が2022年より2割高くなり、経費は変わらなかったため、利益が2022年の68%になりました。2024年は仕入れ値は2023年と変わりませんでしたが、経費が2023年より4割高くなったので、利益を2022年と同じにするために商品Aの定価を220円高くしました。

 

経費という小学生になじみのない言葉があったり、年によって利益などに変化があったりして、一見すると難しそうな問題ですが、実際のところ、大したことはありません。

定価、仕入れ値、経費、利益の変化に着目して消去算に持ち込めば簡単に解けます。

詳しくは、下記ページで。

 灘中学校2025年算数1日目第3問(問題)

 灘中学校2025年算数1日目第3問(解答・解説)

 

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 999975を素因数分解せよ。

ちまちまと小さい素数で割っていくのは面倒ですね。

そこで、一工夫して解きます。
999975に近い数できれいなものとして、1000000がありますが、これは平方数で、そこから平方数の25を引いたものが999975となっていますね。
  999975
 =1000000-25
 =1000×1000-5×5
 =(1000+5)×(1000-5) (「和と差の積=2乗の差」(南山中学校女子部2024年算数第1問(4)関西学院中学部1996年算数2日目第1問(4)の解答・解説を参照)を利用しました。)
 =1005×995
 =5×201×5×199
 =5×3×67×5×199 (各位の数の和が3の倍数である201が3で割り切れることはすぐにわかりますね。)
 =3×5×5×67×199
67<81(=9×9)で、67は、9未満の素数(2、3、5、7)で割り切れないから、素数となります。
また、199<225(=15×15)で、199は、15未満の素数(2、3、5、7、11、13)で割り切れないから、素数となります。

したがって、3×5×5×67×199が答えとなります。

慶應義塾女子高等学校で、9991を素因数分解する問題が過去に出されているので、ぜひ解いてみましょう(南山中学校男子部2021年算数第1問(3)のところに解答・解説があります)。

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 次の□にあてはまる数を求めなさい。
  884:572=□:□(最も簡単な整数の比)

倍数判定法を利用して解きます。
下2桁が4の倍数だから、4で約比できることはすぐにわかりますね。
  884:572
 =221:143
1+3=4となっているから、143が11で割り切れることがすぐにわかりますね(11の倍数判定法の利用)。
221が11で割り切れないことは明らかだから、13で割り切れるかどうか確認すると、221÷13=17となるので、13で約比することができ、17:11となります。
なお、221と143をともに割り切る数がその差の78=2×3×13も割り切ることを利用してもよいでしょう。

このことについては、下の解説を参照しましょう。

 

 

221が2でも3でも割り切れないことは倍数判定法を利用すればすぐにわかるから、13で割り切れるかどうか確認するだけですね。

因みに、884と572の最大公約数は4×13=52となります。

少し大きな数の最大公約数を求める問題を紹介しておくので、ぜひ解いてみましょう。

 

 

順天堂大学医学部の問題は、今回取り上げた問題と実質的には何も変わりません。

今回取り上げた問題の解説と同様にして解くと、下のようになります。

1050と819は各位の和が3の倍数となっているから、ともに3で割り切れます(819は、81と9というように見ると9で割り切れる(当然3で割り切れますね)ことが明らかですが・・・)。
  1050:819

 =350:273

350と273を割り切る数はその差の77=7×11も割り切ります。

3+0と5が等しくないから、350は11で割り切れません(11の倍数判定法の利用)。

350が7で割り切れることは明らかで、350から7の倍数である77を引いた273も当然7で割り切れるから、最大公約数は3×7=21となります。

 

 

 

 

 

 

 

 次の□に当てはまる数を求めなさい。
  5.6×(0.75-1/3)-(5.19-2.31)÷27/20=□
 

基本的な計算問題です。

東海中の受験生でこの問題が解けない子はいないはずなので、短時間で解けるかどうかが勝負の分かれ目です。

例えば、前半部分の計算で無駄な約分をしてしまうと時間をロスしてしまいます。

前半部分の計算をする際に、後半部分も視野に入れながら処理することが大切です。

詳しくは、東海中学校2018年算数第1問(1)の解答・解説で。