次の□にあてはまる数を求めなさい。
  884:572=□:□(最も簡単な整数の比)

倍数判定法を利用して解きます。
下2桁が4の倍数だから、4で約比できることはすぐにわかりますね。
  884:572
 =221:143
1+3=4となっているから、143が11で割り切れることがすぐにわかりますね(11の倍数判定法の利用)。
221が11で割り切れないことは明らかだから、13で割り切れるかどうか確認すると、221÷13=17となるので、13で約比することができ、17:11となります。
なお、221と143をともに割り切る数がその差の78=2×3×13も割り切ることを利用してもよいでしょう。

このことについては、下の解説を参照しましょう。

 

 

221が2でも3でも割り切れないことは倍数判定法を利用すればすぐにわかるから、13で割り切れるかどうか確認するだけですね。

因みに、884と572の最大公約数は4×13=52となります。

少し大きな数の最大公約数を求める問題を紹介しておくので、ぜひ解いてみましょう。

 

 

順天堂大学医学部の問題は、今回取り上げた問題と実質的には何も変わりません。

今回取り上げた問題の解説と同様にして解くと、下のようになります。

1050と819は各位の和が3の倍数となっているから、ともに3で割り切れます(819は、81と9というように見ると9で割り切れる(当然3で割り切れますね)ことが明らかですが・・・)。
  1050:819

 =350:273

350と273を割り切る数はその差の77=7×11も割り切ります。

3+0と5が等しくないから、350は11で割り切れません(11の倍数判定法の利用)。

350が7で割り切れることは明らかで、350から7の倍数である77を引いた273も当然7で割り切れるから、最大公約数は3×7=21となります。