999975を素因数分解せよ。

ちまちまと小さい素数で割っていくのは面倒ですね。

そこで、一工夫して解きます。
999975に近い数できれいなものとして、1000000がありますが、これは平方数で、そこから平方数の25を引いたものが999975となっていますね。
  999975
 =1000000-25
 =1000×1000-5×5
 =(1000+5)×(1000-5) (「和と差の積=2乗の差」(南山中学校女子部2024年算数第1問(4)関西学院中学部1996年算数2日目第1問(4)の解答・解説を参照)を利用しました。)
 =1005×995
 =5×201×5×199
 =5×3×67×5×199 (各位の数の和が3の倍数である201が3で割り切れることはすぐにわかりますね。)
 =3×5×5×67×199
67<81(=9×9)で、67は、9未満の素数(2、3、5、7)で割り切れないから、素数となります。
また、199<225(=15×15)で、199は、15未満の素数(2、3、5、7、11、13)で割り切れないから、素数となります。

したがって、3×5×5×67×199が答えとなります。

慶應義塾女子高等学校で、9991を素因数分解する問題が過去に出されているので、ぜひ解いてみましょう(南山中学校男子部2021年算数第1問(3)のところに解答・解説があります)。

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 次の□にあてはまる数を求めなさい。
  884:572=□:□(最も簡単な整数の比)

倍数判定法を利用して解きます。
下2桁が4の倍数だから、4で約比できることはすぐにわかりますね。
  884:572
 =221:143
1+3=4となっているから、143が11で割り切れることがすぐにわかりますね(11の倍数判定法の利用)。
221が11で割り切れないことは明らかだから、13で割り切れるかどうか確認すると、221÷13=17となるので、13で約比することができ、17:11となります。
なお、221と143をともに割り切る数がその差の78=2×3×13も割り切ることを利用してもよいでしょう。

このことについては、下の解説を参照しましょう。

 

 

221が2でも3でも割り切れないことは倍数判定法を利用すればすぐにわかるから、13で割り切れるかどうか確認するだけですね。

因みに、884と572の最大公約数は4×13=52となります。

少し大きな数の最大公約数を求める問題を紹介しておくので、ぜひ解いてみましょう。

 

 

順天堂大学医学部の問題は、今回取り上げた問題と実質的には何も変わりません。

今回取り上げた問題の解説と同様にして解くと、下のようになります。

1050と819は各位の和が3の倍数となっているから、ともに3で割り切れます(819は、81と9というように見ると9で割り切れる(当然3で割り切れますね)ことが明らかですが・・・)。
  1050:819

 =350:273

350と273を割り切る数はその差の77=7×11も割り切ります。

3+0と5が等しくないから、350は11で割り切れません(11の倍数判定法の利用)。

350が7で割り切れることは明らかで、350から7の倍数である77を引いた273も当然7で割り切れるから、最大公約数は3×7=21となります。

 

 

 

 

 

 

 

 次の□に当てはまる数を求めなさい。
  5.6×(0.75-1/3)-(5.19-2.31)÷27/20=□
 

基本的な計算問題です。

東海中の受験生でこの問題が解けない子はいないはずなので、短時間で解けるかどうかが勝負の分かれ目です。

例えば、前半部分の計算で無駄な約分をしてしまうと時間をロスしてしまいます。

前半部分の計算をする際に、後半部分も視野に入れながら処理することが大切です。

詳しくは、東海中学校2018年算数第1問(1)の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の□に当てはまる数を答えなさい。
 (2056+2040+2024+2008+1992)÷1012=□

 

( )内の5つの数の平均が2024であることに着目すれば一瞬で答えが求められます。

詳しくは、愛知中学校2025年算数第1問(2)の解答・解説で。

平均を利用すると簡単に解ける計算問題で、もう少し難しい問題を紹介しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある正の整数Nは正の整数a、b、cを用いて、N=6a+4b+6cともN=5a+6b+5cとも表される。
(ⅰ)Nをbだけを用いて表せ。
(ⅱ)Nが170以上、180以下の整数とするとき、a+b+cの値を求めよ。
(注)
正の→0より大きい
6a→6×a(他も同様)

 

簡単な消去算の問題で、小学生でも普通に解けるでしょう。

6a+4b+6cと5a+6b+5cを見比べれば、(ⅰ)の答えが簡単に求められますね。

(ⅱ)は、整数条件(倍数条件)を利用すればおしまいです。

詳しくは、下記ページで。

 ラ・サール高等学校2010年数学第2問(1)(問題)

 ラ・サール高等学校2010年数学第2問(1)(解答・解説)

 

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