次の計算をし、約分できない分数で答えなさい。
  5/(2×3)+11/(3×4)+19/(4×5)+29/(5×6)

 

分母が積の形になっているので、部分分数分解を利用すればよいことがすぐにわかるでしょう(分母が積の形になっていなくても解けるようにしておくべきでしょう(計算の工夫(部分分数分解)の問題を参照))。
また、分子が分母の計算結果より1小さく、分数全体の値はほぼ1であることもすぐにわかりますね。
  与えられた式
 =1-1/(2×3)+1-1/(3×4)+1-1/(4×5)+1-1/(5×6)
 =4-{1/(2×3)+1/(3×4)+1/(4×5)+1/(5×6)}
 =4-(1/2-1/3+1/3-1/4+1/4-1/5+1/5-1/6)
 =4-(1/2-1/6)
 =4-2/6
 =4-1/3
 =3・2/3(表記の都合上、3と2/3をこのように書いています。)
丁寧に書くと、上のようになりますが、実際には暗算で解けるでしょう。

分子が異なるタイプの部分分数分解の問題で、今回取り上げた問題とは少し系統の異なる問題を紹介しておくので、ぜひ解いてみましょう。

 計算の工夫(部分分数分解)の問題

 灘中学校2018年算数1日目第1問

 洛南高等学校附属中学校2025年算数第1問(1)

 

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 海子さんは、ノート5冊とふで箱1個を買いにお店に行きました。定価の合計はちょうど2000円だったのですが、ノートは3割引き、ふで箱は2割引きになっていたので、455円安くなっていました。ノート1冊の定価は[ ]円、ふで箱1個の定価は[ ]円です。

 

割合のつるかめ算の基本問題です。

計算しやすい数値設定なので、暗算で答えが求められるでしょう。

因みに、どちらも2割分の値引きをやめたら、値引きはノートの1割だけになり、値引き額は455-2000×2/10=55円となりますが、このことから解くこともできます。

なお、少し面倒になりますが、消去算で解くこともできます。

ノート5冊の定価を⑩円、ふで箱1個の定価を[10]円とすると、与えられた条件より

  ⑩+[10]=2000

  ③+[2]=455(値引きに着目して式を作るのがポイントです。数が小さくなるからです。)

最初の式の1/5(②+[2]=400)との差を考えると、①=55となるから、⑩=550となります。

したがって、ノート1冊の定価は550/5=110円となり、ふで箱1個の定価は2000-550=1450円となります。

詳しくは、神戸海星女子学院中学校2022年A算数第1問(3)の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の計算をしなさい。
 85/7÷(25/8-31/14)+17/56÷(25/16-31/28)

 

25/16-31/28が25/8-31/14のちょうど半分であることに気付くことがスタートラインです。

そのことに気付けば分配法則を利用すればよいことがすぐにわかるでしょう。

詳しくは、東大寺学園中学校2025年算数第1問(2)の解答・解説で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある整数nを4で割った余りを<n>、7で割った余りを[n]と表すことにします。
 たとえば、6÷4=1余り2なので<6>=2、6÷7=0余り6なので[6]=6です。
①<n>=3である1以上の整数nについて考えます。
 小さい順に並べたとき、2025番目に来る数は[エ]です。また、1番目から2025番目までの数のうち、[n]=5となる数は[オ]個あります。
②1から100までの整数のうち、<n>=[n]となる整数は[カ]個あります。

 

基本的な問題で、桜蔭の受験生なら解けて当たり前です。

いかに短時間で処理できるかがポイントです。

エ以外は具体的な数を求める必要はありません(というより、求めるような無駄なことはしてはいけません)。

詳しくは、下記ページで。

 桜蔭中学校2025年算数第1問(3)(問題)

 桜蔭中学校2025年算数第1問(3)(解答・解説)

 

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 次の計算をしなさい。
 0.125×0.75+0.25÷(0.875-0.375)-0.5×0.625
 

登場する数はすぐに分数に直せないといけない数ばかりですが、いきなり分数に直すのではありません。

計算をする前にまず式全体をよく眺めてみましょう。

そうすれば、0.25÷(0.875-0.375)-0.5×0.625が0.5×0.375となることがほんの数秒でわかるはずです。

詳しくは、南山中学校女子部2020年算数第1問(2)の解答・解説で。