あるクラスの生徒40人に鉛(えん)筆を配ることにしました。男子に5本ずつ、女子に3本ずつ配ると6本余ることが分かりました。そこで、新たに20本を追加して、男子に4本ずつ、女子に5本ずつ配ると、過不足はありませんでした。はじめに用意していた鉛筆は全部で[ ]本です。

 

様々な解法が考えられる特殊算の問題です。

解説では、過不足算、(減点の)つるかめ算、消去算の3つの解法を紹介していますが、過不足算として処理するのが一番楽でしょう。

詳しくは、下記ページで。

 灘中学校2017年算数1日目第2問(問題)

 灘中学校2017年算数1日目第2問(解答・解説)

 

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 図のように立方体の3つの面ABCD、面BEFC、面CFGD上に等間隔(とうかんかく)の線がかかれています。図に見えている線の上を通ってAからFまで行きます。次のそれぞれの場合について、何通りの行き方があるか答えなさい。
(1)Cを通ってAからFまで最短距離(きょり)で行く場合
(2)AからFまで最短距離で行く場合

  

 

南山女子頻出の最短経路の場合の数の問題です。

 

今回取り上げる問題は、京都大学1992年後期理系数学第2問・文系数学第3問をアレンジした問題です。

因みに、南女では、東大や京大の問題をアレンジした問題がたまに出されます。

 

 

 

 

さて、話を元に戻します。

メインの(2)の問題ですが、AからFまで最短距離で行くためには、辺BCと辺CDの少なくとも一方を通る必要があることに着目して解きます。

その際、ダブルカウントが生じますが、それが(1)の場合で、誘導の(1)が使えるわけです。

詳しくは、下記ページで。

 南山中学校女子部2014年算数第11問(問題)

 南山中学校女子部2014年算数第11問(解答・解説)

因みに、京大の問題は、立方体の6面すべてがn×nの格子状になっていましたが、解き方のベースはこの南女の問題と何も変わりません。
南女の図を使って説明すると次のようになります。
立方体の残りの頂点をHとします。
AからFまで最短距離で行くためには、辺BC、辺CD、辺DG、辺GH、辺HE、辺EBの少なくとも1つの辺(要するに、頂点Aと頂点Fが絡まない辺ですね)を通ることになります。
まず、Aから辺BCを通ってFに行く場合について考えます。
AからFまで行くのに右に2n(n×2のことです(以下同様))回、上にn回(合計3n回)移動することになります。
3n回のうちどのn回上に行くかを考えればよく、この場合は3nn通りあります。
他の5つの辺についても同様に3nn通りあります。
上記6つの場合には、辺BCと辺EBをともに通る場合、つまり点Bを通る場合(2nn通り))がダブルカウントされているので、取り除く必要があります。
点C、点D、点G、点H、点Eを通る場合も同様にダブルカウントされていますね。

(立方体の辺上のみ通る場合(例えば、点Bも点Cも通る場合など)が適切にカウントされているか一応心配になりますが、カウント回数をチェックすると適切にカウントされています(詳細は省略)。)
結局、求める場合は全部で6(3nn2nn)通りとなります。
nという文字が入っているので、小学生にとっては難しく感じるかもしれませんが、例えば、n=4としてみれば、南女の問題と同じような問題であることがわかるはずです。

 

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 同じ種類の21個のあめをA、B、Cの3人に分けます。あめはひとりに1個以上あげるものとし、また、Aに1個、Bに3個、Cに17個のように、3人に分ける数はすべて奇数とします。このとき、あめの分け方は何通りですか。

 

まず、下の問題を解いてみましょう。

 

今回取り上げた問題は、この問題を少しだけひねった問題になります。

分ける個数が奇数というのをうまく処理すれば計算で簡単に答えを求めることができます。

まず、3人にあめを1個ずつ配ります。
残り18個のあめを3人に偶数個ずつ配ることになりますが、2個のあめをセットにし、9セットのあめを3人に配ると考えます。
ここで、合計9個の〇をA、B、Cの3人のところに配置すると考えます。
その際、〇9個と/2個を配置し、左側の/の左側がAの取り分で、左側の/と右側の/の間がBの取り分で、右側の/の右側がCの取り分と考えます。
例えば、〇//〇〇〇〇〇〇〇〇であれば、Aが1個、Bが0個、Cが8個となります(実際には、最初に配った1個がそれぞれ足され、この例であれば、Aは1+1×2=3個、Bは1個、Cは1+2×8=17個となります)。
結局〇9個と仕切り(/)2個の配置の仕方を考えればよいから、分け方は、全部で
  (11×10)/(2×1)
 =55通り
あります。

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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 次の各問いに答えなさい。
(1)[図1]のように、辺ABと辺ACの長さが等しい直角二等辺三角形ABCがあり、その内側に正方形と直角二等辺三角形がすき間なく敷きつめられています。点Dが[図1]の位置にあるとき、(BDの長さ):(DCの長さ)を、最も簡単な整数の比で答えなさい。

    
(2)[図2]のように、長方形PQRSがあり、その内側に正方形と直角二等辺三角形がすき間なく敷きつめられています。(PQの長さ):(QRの長さ)を、最も簡単な整数の比で答えなさい。

    

 

(2)だけが出されたら難しかったかもしれませんが、(1)があるから比較的簡単に簡単に解ける問題になっています。

(1)は、辺の比を底辺(辺BC)のところと高さ(頂点Aから辺BCに引いた垂線)のところに集めて消去算を解けばよいでしょう。

3つの正方形の一辺の長さの比も求めておくとよいでしょう。

(2)は、(1)の図(の一部)があることに着目して、3つの正方形の一辺の長さの比を利用して解くだけです。

詳しくは、下記ページで。

 渋谷教育学園幕張中学校2025年1次算数第4問(問題)

 渋谷教育学園幕張中学校2025年1次算数第4問(解答・解説)

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

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 2つの整数A、Bに対して、A÷Bの値(あたい)を小数で表したときの小数第2020位の数を<A÷B>で表すことにします。例えば、2÷3=0.666・・・なので、<2÷3>=6です。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)<1÷101>、<40÷2020>をそれぞれ求めなさい。
(2)<N÷2020>=3をみたす整数Nを1つ求めなさい。

割り算することなく簡単に解ける問題です。
(1)
1/101=99/9999=0099/9999=0.00990099・・・(□/9=0.□□・・・、□△/99=0.□△□△・・・、□△〇/999=0.□△〇□△〇・・・、(以下同様)を利用しました。)
小数部分は0、0、9、9の4つの数の繰り返しとなるから、小数第2020(4の倍数ですね)位の数は9となります。
40/2020=2/101=(200-2)/9999=198/9999=0198/9999=0.01980198・・・
小数部分は0、1、9、8の4つの数の繰り返しとなるから、小数第2020(4の倍数ですね)位の数は8となります。
(2)
(1)のヒントを利用します。
(1)でわかったことは、
 <1÷101>=9
 <2÷101>=8
ですね。
この流れからすると、
 <3÷101>=7
 ・・・・・・・・・
 <7÷101>=3(1+9=2+8=3+7(和一定)に着目すればすぐにわかりますね。)
となりますが、実際、
7/101=(700-7)/9999=693/9999=0693/9999=0.06930693・・・となり、確かに小数第2020位の数が3となりますね。
7/101=140/2020だから、整数N(の1つ)は140となります。

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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