今回は前回に引き続き、「Payscale College Salary Report 2018-2019」を参照し、ビジネス以外で本ブログ的に興味がある専攻を幾つか調べてみようと思います。
1.経済学
今回は経済学関係の分類がいくつか増えましたので、まとめて検索して見ました。
最上位は相変わらず評価の高い「Economics and Mathematics」。Mid Career Pay(卒業後10年後以降の年収中央値)にしてUSD126.9K!!続く2位、3位には前回にはなかった「Managerial Economics」「Accounting & Economics」が入っており、Mid Career PayもそれぞれUSD117.8K、USD110.1Kとかなり高くなっています。続く「Business & Economics」も去年から年収を伸ばしており、ビジネスと経済学は年収の観点からも価値が出る組み合わせになっているようです。
全体的にもMid Career Payで相変わらずほぼUSD100Kを超える高年収専攻となっており、また前回、ご紹介したファイナンスがやや伸び悩んでいるのとは対照的に、昨年から順調に年収を伸ばしています。この辺は時代の変化もあるのでしょうか?
2.国際関係・国際経営
昨年も少し言及した通り、個人的な経験からは必ずしもピンとこないものの、国際経営関係の専攻の年収の水準がかなり高いように思いましたので、今回は「International」が専攻名に入る専攻をまとめて検索し、横串を通してみました。
トップは「International Business Management」、続いて「International Economics」「Finance」「Marketing」と続いています。「International Business Management」「International Management」「International Business」の違いは必ずしも判りませんが、全体としてかなり水準は高いですね。リベラルアーツの「International Relations」も、ビジネス・経済学関係と比べれば高くないものの、Mid Career PayがUSD92.9Kと、かなり健闘しています。
3.計算機科学・工学
今が旬のコンピュータ関係。Computer EngineeringはMid Career PayでUSD120K超、Computer ScienceもUSD110K超。昨年からも順調に伸ばしており、相変わらず前回ご紹介した情報システム・情報技術と比べても高くなっています。
4.その他
ワードサーチで拾ってくるのが難しい分野もありますが、幾つかメモしておきます。
- 工学係:相変わらず猛威を振るっています。昨年と同じく、Engineeringの専攻であればMid Career PayほぼUSD90K以上、多くはUSD100Kを超える高年収を達成しています。
- 数物系:こちらも昨年と同じく、USD100K超を達成しています。
数学関係の専攻の検索結果は上表の通り。(数学教育専攻を除いて)いずれもUSD100Kを超えてきますが、上位には「Actuarial」「Economics」「Computational」といった分野が並んでくるのはやはりというか。上表にはありませんが、「Statistics」もUSD111.3Kと、かなりの高年収です。
- その他のリベラルアーツ分野(自然科学・人文社会科学等):こちらも昨年から大きな変化はないように見えます。少しずつインフレが進み、昨年はごく少なかった、USD90Kを超える専攻も増えてきました。
- 特に自然科学(化学)ではUSD100Kを超える専攻も出てきています。
- しかし、特に文系分野では、依然として多くの専攻がUSD90Kを下回っています。
歴史関係の専攻の検索結果。「European History」が健闘していますが、大半がUSD80Kを割り込んでいます。文系分野では前回から引き続き「Government(USD109.9K)」「Japanese Language(USD106.4K)」がUSD100Kを超え、さらに「Politics(USD93.6K)」「French Literature(USD92.6K)」等もUSD90Kを上回っています。
化学関係の専攻の検索結果。昨年はなかった「Organic Chemistry」「Biochemistry & Molecular Biology」がUSD100Kを超え、他分野もUSD90K超を達成しました。一方、これまではあまり見てこなかった数字ですがEarly Career Pay(卒業後5年までの年収中央値)はやや低く、他のリベラルアーツ専攻(数物系・経済学を除く)と同程度の水準となっています。
全体の傾向は昨年と大きく変わりはなく、数物系・専門職分野の優位は相変わらずです。一方で全体的に少しずつインフレが進み、前回の「USD90Kを超えれば専門職学位としてプレミアムがついている」というハードルは少し上がったかもしれません。






