名古屋発、御社の立ち位置をデザインする、ブランド・デザイナー ◎商標・ブランド・デザインマネジメント -53ページ目

デザイナーの仕事を問う #02

本日は、久々に誰とも会わずに仕事ができると思って
少したまった見積の資料づくりをしていましたが、先程最近の見積データを誤って消去....。
久々にやってしまいました。

さてさて、それはそうと今日はプチ・デザインのお話です。

一般の人にデザイナーってどんな職業だと思う?って聞きますと
大抵は、車や携帯電話、格好いい家電などのプロダクトデザイナーをイメージするようです。
(私のリサーチですので、人数は知れています。12人に聞いた中での印象です。)

で、私は元々ポスターやカタログ、チラシ・ロゴなど主に紙媒体をフィールドにした
グラフィックデザイナーでした。
そして、一般企業のインハウスデザイナーになりますとプロジェクト単位で仕事を受けますので
紙媒体にとどまらず、箱物やノベルティーの選定、社内報の編集なんてこともしました。

デザインの定義を考えますと、
情報や事、コミュニケーションをコントロールする仕事はすべてデザインとも
言えるかもしれません。

因みに私の今の名刺の肩書きは、
「ソーシャル・ブランディングデザイナーです(笑)」

私の場合、見積も一種のプレゼンで、今日はデータが消えたお陰で
今も四苦八苦しているのですが、

午前中に提案したお仕事のお話しをいたします。

現在ブランド構築支援の契約をしている企業様なのですが、
社長の志や理念と社員の皆様のモチベーションに非常にギャップが生じてしまっている
という問題について....。

結局モチベーションを上げる方法は簡単に言いますと、ちょっと乱暴なんですが2つ考えられます。

1.企業の業績を伸ばす。

2.みんなで共有できるゴールが見えている上で、
 社員が労われるシステムがしっかりと構築されている。(但しお金以外で)

今日私が提案したのは、上司が部下を労うカードで、
ポイントがたまったら社長宛てにメッセージを添えて提出し、
今度は、社長からメッセージカードと記念品が貰える仕組みです。
(因みにデザイン画は制作していません。)

社内のモチベーションは立派なブランド要素なのですね。

そして、以前読んだ本に書かれたていた、ピータードラッカーの言葉を思い出しました。
以下抜粋です。

成功する企業は、有能な社員を数多く有している企業ではない。
一致団結している有能な社員が数多くいる企業である。

デザインのお仕事に境界線はないのです。

グラフィックデザイナーの仕事を問う #01

今日は久々に午前中スロースタートでデスクワークをすすめて
家族会議をひとつこなし、午後からデザイン作業に集中....。

夕方2件ほど電話でバタバタと打ち合わせをした後、
藤ヶ丘のスタジオへ置きっぱなしにしていた撮影商品を回収しまして
先程帰ってきました。

自分事で非常に恐縮なのですが、私は自分を語ったりすることが非常に苦手で
今日のブログもどうしようかと悩んでいたところ、コンビニで手に取ったモノを
ネタに書くことにしました。

普段甘いモノは自分で買わないので、一番買わなさそうなもの(笑)を物色し、買ったお菓子がこれです。

デザイン&ブランディングコミュニケーション-choco

さて、今日は気まぐれな話なのですが、気が向いたので
「グラフィックデザイナーの仕事を問う」という話題でお話ししようと思います。

まず始めに、上の写真のチョコのパッケージです。

一見何の変哲もないチョコフレーク姉妹商品なのですが、
ここ近年の流れであります、マーケティング戦略に則ったアプローチの商品です。

まず王道なのですが、長寿商品のヨコ展開の手堅い企画で、一定の売上を計算できるモノ。
パッケージのデザインには何のサプライズもないのですが、
コピー(文章や製品情報)の工夫が随所に見られます。

まず、「森永チョコフレーク史上最高!」というコピーです。
よくよく考えると、そんなに商品バリエーションってあったっけと思うのですが、
何となく最強イメージを醸し出していますね(笑)。

商品名には特ににひねりはない(ご、ごめんなさいっ)のですが、定番のテクニックは、
下のチョコ比率66%です。

この数値がたいしたことあるのかさっぱり分からないモノの、何だか説得力があります。

これは、良く広告で、「顧客満足度100%」と「顧客満足度90%以上!」というのと
「顧客満足度91.5% ※当社アンケートリサーチによる」というキャッチフレーズの
どれが信用性が高く、目について印象に残るかというお話を良く私自身もクライアントさんにします。

また、上の写真では分からないのですが、袋の裏には、
目立つデザインで、「お待たせしました。」と書いてあるので思わず苦笑してしまいました。

私も先日ある事業の起ち上げのパンフレットのコピーに、「お待たせしました。」という
コピーからはじめる文章を書きました。

誰も要望を出してないとしても、「お待たせしました。」と一言入れることで、
あたかも顧客の声に応えました。という印象になる「魔法の一言!」と私は勝手に呼んでいますべーっだ!

以前、店舗のお話になったとき、売りたい商品があったら是非レジの所に平積みをして、
USP(強み)や売りの文句を入れるぐらいだったら、手書きのPOPに一言「お待たせしました!」と
入れてみてください。是非実験しましょう。なんて事を話したことがありました。

因みにこれもコミュニケーションを考える、立派な「デザイン」です!

そこで今日の本題なのですが、
これらのマーケティングテクニックは「グラフィックデザイナーの役務」なのでしょうか?


私の知る範囲では、多くのデザイナーさんはデザインの洗練さをポリシーとしていて
マーケティングに対する意識が高い人ばかりではありません。

一方、最近特に関東などで個人的には良く見掛けるのですが、販促や広告のレスポンスを売りに
コンサルティング業務を加えたデザイン会社さんがあります。

こういったデザイン会社さんは、すみません。必ずしもすべてではないのですが、
決してデザインクオリティーが高いとは言えません。
(デザイナーが社会へ情報配信しないために、異業種参入が最近多いからという事情もあります。)

いわゆる「クリエイティブ・マジック」の要素が、アウトプットしたデザインにないということです。

但し顧客が求めているのは、当然明日の若しくは今日の売上ですよね。
ブランディング的には非常に疑問なのですが、後者の方がレスポンス結果は残せているのが現実です。

私は偶々運がいいことに、デザイン制作会社といわゆるメーカー企業のインハウスデザイナーを
経験しているので、先のゴール(ブランディング)を見据えたデザインをする機会に
恵まれたのですが、お会いするデザイナーさんで、立ち位置に悩まれている方のお話を
時々伺うことがあります。

デザイナーの立ち位置が問われている時代だとつくづく思う今日この頃です。

そして、今日はもう一つお話しを。

デザイン&ブランディングコミュニケーション-ny01

私が尊敬するデザイナーの一人、ミルトン・グレイザーさんの誰もが知る代表作です。
1970年当時、犯罪率が高く破綻寸前だったニューヨークをサポートしようと、
ボランティアで作ったニューヨークの観光キャンペーンロゴです。

このデザインにマーケティングテクニックはどこにもありません。

しかし、38年経っても多くの方に愛され、そして引用される素晴らしいクリエイティブ・マジックです。
(※クリエイティブ・マジックは私が勝手に作ったデザイナーの美学を表す言葉です(笑)。)

このデザインは、言語を超えた普遍性の高いコミュニケーションを創出しているのです。

で、このロゴにはもう一つ続編とも言えるコミュニケーション・マジックがあります。

デザイン&ブランディングコミュニケーション-ny02

ちょっと見にくいのですが、解りますでしょうか?

そうなんです。ご存知の方も多いかと思いますが、ミルトン・グレイザーさんが9.11の事件に心を痛めて
例のロゴをリメイクした作品です。

ハートの左下部分が焦げているだけのコミュニケーションで、
MORE THAN EVER (今まで以上に) という言葉が加えられているメッセージです。

当時私はこれを見て、まさしくクリエイティブ・マジックの神髄だと思いました。

私は、自分がLOGOなどのプレゼンテーションをする際
インハウスデザイナーだったときは必ず主旨文を添えていたのですが、
(決裁者にプレゼンするとは限らなかった事情もあります)
究極のデザインには主旨文は不要だと7~8年前に考えるようになり、
それを自分のゴールとしています。

今後の自分自身の立ち位置も含め、直接作品を作ることが減ったとしても
デザイナーのプライドを「クリエイティブ・マジック」として
胸に秘めてがんばりたいと、柄にもなくこのブログを書きながら思っちゃいましたドキドキ

世界の山ちゃんに会う。

今日は朝からクライアントさんのデザイン構築作業をし、夕方から名駅に外出。

経営者限定会員制交流会「RAISON D'ETRE」主宰の服部憲和社長からのご招待を受けて
オブザーバーとして、定例会に参加させていただきました。

RAISON D'ETREのサイトはこちら!

多くの経営者の要望に応える素晴らしいコンテンツを提供されている
服部社長は、とてもご人脈が広く、今回の講演ゲストは
あの「世界の山ちゃん」こと、山本重雄社長でした。

デザイン&ブランディングコミュニケーション-yamachan_01
↑本当にこのお顔でした! またオブザーバーにも関わらず
この本をいただいてしまいました。有り難うございました!


一貫した戦略で成功されていることと名古屋発の全国区ブランドということで
前から気にしていたこともあり、とてもラッキーなタイミングでした。
服部社長、本当に有り難うございました。

さてさて、ここからが今日の本題です。

「幻の手羽先・世界の山ちゃん」を語る山本社長のお話ですが
まさに経営理念とブランディングのお話しでした。

ご本人からはブランドや経営戦略という言葉は一言も出ていないのですが、
山本社長が一貫した哲学で行っていることは非常に興味深いものでした。

山本社長のお言葉からは、たまたまとか結果的に後から考えてみると~みたいなお話が
多かったのですが、とにかく様々なアイデアを具現化されていらっしゃるところが素晴らしいです。

山本社長曰く「アイデアのデパート」とのことでしたが、
人に投げるのではなく、自らアイデアを出してを実践されているため、
経営戦略とブランドやマーケティングの打ち手にギャップがないんですね。

明るく元気にちょっと変「立派な変人たれ」という理念のもと、
どうやったらお客様を楽しませることができるのか、
どうやったら社員のモチベーションを上げられるのか、
という課題に一貫した哲学で望んでいらっしゃいました。

そこで、数ある事例から一部だけ紹介させていただきます。

他社と同じように山ちゃんも採用には非常に苦しんでいたそうです。
多くの予算を割き、人をとるということに疑問を感じた山本社長は、
(私はこの発想に目から鱗だったのですが)
「人が採れないのは、自社に魅力がないから」という発想で、
バッサリ新卒採用などをやめられ、社内の魅力を増すことに予算を割かれたそうです。

す、素晴らしい。

社内報(世界変聞)の作成や、お店にあるメニューをもじって
社員向けの「会社メニュー」。
極めつけは.......。

デザイン&ブランディングコミュニケーション-yamachan_02

これ何か分かりますか?
「世界の山ちゃん・ヒューマンストーリー」という、お店で配布するマンガで
何と社員さんが主人公のマンガだそうです。
モデルになった社員様にとっては、究極のモチベーションツールですね。

また、講演後お名刺をいただいた際に、世界の山ちゃんの「クレド」について
お話を伺いました。

ちょっと山本社長が全部作られたのかな?といった印象だったので伺ってみたのですが、
一部は、「社員合宿」の際に社員で出し合った部分もあるとのこと。

また、社員が社員を労うツールなんかもあって素晴らしいなあと思いました。

今日は伺えなかったのですが、あとはお客様から社員様が労われる仕組みで
誰宛の労いかわかるようなアンケートの仕組みができていたらもう、完璧だと思っちゃいました。

さすが、「幻の手羽先・世界の山ちゃん」でした。
久々に私も鮮度の高い「生きたお話」で、学ばせていただきました。

私のクライアントさんにもフィードバックしてあげたいと思います。

本当にありがとうございました!

大ナゴヤ大学 追記

昨日ご紹介させていただきました、ビジネス・シナジー・オーケストラの加藤慎康さんも
アメブロをされていましたので、ご案内します。

加藤慎康さんのブログはこちら!

加藤慎康さんは、「情報発信能力」が、ずば抜けて高い方です。
情報を発信している方には、人や事がどうも舞い込んでくるようで
これは、企業や製品・サービスにおきましても同じ事が言えます。

但し、一方通行の情報配信ではなかなか立ち行きません。

ブログのように、WEB2.0の世界では一般の人がメディアに影響を与えてしまうような
情報を簡単に発信したりすることができてしまいます。

口コミは企業側ではコントロールできないというリスクはありますが、
味方につけてしまうと、市場にとても大きな影響を与えてくれます。

強みやこだわり、企業美学みたいなものは、その企業の立ち位置に合わせたトーンで
伝えていかなければならないと、加藤慎康さんとお話しをしていてあらためて感じました。

大ナゴヤ大学

突然ですが、私は高校卒業後デザインの専門学校(日本デザイナー学院名古屋校(現:日本デザイナー芸術学院)別名:虎の穴)を出て就職していますので大学生を経験したことがありません。

ですが、前職は教育総合企業に縁あってお世話になり
自分なりに日本の教育についてよく考えたものでした。

いつかは前職にも恩返しできたらという思いもあり、
現在試行錯誤しているのですが最近よく思うことがあります。

なぜだかよく分からないんですが、会いたいと思う人に出会えたり
欲しいと思う情報を偶然提供していただいたり...。
これはいったい何なんだろうと考えていましたら、
今日、もっともっとスケールの大きい方とお話しする機会に恵まれました。
(その方にはもっと凄いことが起こっていて、こんな事を言うと誤解を招きそうなのですが(笑)、
自分が思い描いた人や情報にピンポイントに行き当たっているそうです。)

その方は、ビジネス・シナジー・オーケストラの加藤慎康さん。
元々は、大手企業のブランドマネージャー的なポジションで様々なお仕事をされていた方なのですが、
昨年、独立されたとのことで、縁あって2人きりでお話をさせていただきました。

お話しを伺いますと、来年「大ナゴヤ大学(仮?)」という大学を旗揚げされるとのこと。
以前も少しだけお話しを伺ったのですが、大学とは言いましても、
学校教育法上で定められた正規の大学ではありません。生涯学習を推進する特定非営利活動法人です。
ただ、コンセプトが非常に素晴らしいのです。

実は既に、東京で2006年から運営されている「シブヤ大学」がモデルになっているのですが、
この「シブヤ大学」、2007年度グッドデザイン賞も受賞しているのです。

サイトはこちらです。宜しければどうぞ!

細かいお話しはまた次の機会にと思うのですが、ここでは、受賞について語られている
審査委員による評価コメントと評価ポイントをご紹介します。


【審査委員による評価コメント】
地域密着型の新しい教育学習システムのモデルとして、他地域へと波及する可能性を感じる。
犯罪などの抑止力にもなる社会システムの提案である。

【評価ポイント】
・デザインコンセプトが優れている
・人と人との新しいコミュニケーションを提案している
・生活者の創造性を誘発している
などの点で評価され、新領域デザイン部門で受賞に至りました。



サイトをご覧いただくと分かるのですが、コンセプトが素晴らしいことはもちろん、
コミュニケーションを創出しているデザインクオリティが素晴らしいのです。
(実は、デザインクオリティがコンセプトに負けてないところが非常にポイントだったりします。)

そんな、「シブヤ大学」の姉妹校が、来年ナゴヤにもできるということで
久々にわくわくした気分になりました!

加藤慎康さんには是非一緒にとお声をかけていただいたのですが、
本当の意味で生涯学習を推進するというコンセプト。
「大ナゴヤ大学」では、子どもからお年寄りまで誰もが先生になり得ます。
きっと楽しい職業体験や様々なコミュニティも生まれることと思います。
私自身も昨年、デザインを通して子どもたちに職業意識を高める何かができないかと、
本を書いたりしてみたのですが、加藤慎康さんのお話のお陰で、夢が広がった気がいたしました。

また、社会に必要とされている中小企業さまに対して是非ブランド構築の支援を
一緒にしましょうというお話もさせていただきました。

私のできることは、デザインとブランドづくりのお手伝いですが、
最終的なゴールは、子どもが希望の持てる社会づくりに役立つことです。

是非、がんばってください! 加藤慎康さん!!