名古屋発、御社の立ち位置をデザインする、ブランド・デザイナー ◎商標・ブランド・デザインマネジメント -54ページ目

テレビCMに見る小さな変化

ここ近年、折り込みチラシのレスポンス(反応率)が落ちていると、各方面からよく話題に出ます。
また、テレビCMの効果も疑問視されていて、クリエイティブ的には評価を受けても、
顧客にニーズが生じたとき、頭に浮かび上がらないCMには見直しが図られています。

タレントさんを起用したCMや、キャッチーな歌や踊りは、企業や商品の認知を上げているようにも
見えますが、ニーズが生じたときに商品の良さや共感した企業姿勢・具体的なメッセージが顧客の頭に
立ち上がらなければ、全くとは言いませんが莫大なコストを投じているのにかなりしんどいですよね。

まして、今はWEBのコミュニケーションが一般の消費者に浸透しているため、
裏話や口コミ情報は、ネットですぐに検索されてしまいます。
価格にしても残酷な話ですが、NETで検索すれば全て串刺しにされて横並びに比較できてしまいます。

そんななか、先日テレビを見ていましたら、
業界的にCM戦略を取っている、発毛の悩みを解消してくれるという、
ある企業のCMが流れているのを見て...。

「あれ、リーブ21のCM、うまく改変したなぁ。」
と思わず、つぶやいてしまいました。

「和田アキ子さん」が登場しないCMに差し変わっていたのですが、普段テレビを見ない私でも、
CMの変化に気付いたのは、巧妙な改変の仕掛けがなされていたからでした。

「リーブ21」という商材名だけを聞いても、「リーブ21=和田アキ子さん」とは
私は恐らく結びつかなかったと思うのですが、CMの冒頭に、
「リ~ブ21~♪」というジングル(ブランドを示す短い音楽やフレーズです)が
和田アキ子さんの声で流れたので、頭の中で繋がりました。

次に、知らないおじさま(し、失礼。恐らく社長様でしょうか..)が、
「残念ながら、発毛には時間がかかります。」と伝えます。
すると後は、何日目で発毛を実感したのかという質問に対して
「134日目、85日目~と実感されたという方が答えていきます。」

宜しかったらこちらへどうぞ(発毛日数篇です。)

現実を語って信頼や共感を得たいという意図は非常に良く伝わります。
今の社会の流れに則したカタチで、今後更にこういうCMが増えてくるとは思うのですが、
実はひとつ問題があります。

「企業が自分で自社のことを語っている」ということです。
因みにリーブ21のホームページを見ますと、サイトの構造上目立つ左肩に
「今月の発毛体験者」が掲載されています。

確かに、お客様の声をとって発信することは効果もありますし、非常に大切です。

ただ、自薦よりも他薦の方が勿論ですが、信頼性もありますし影響力も全然違います。

テレビCMの主張を証明する一般の方の口コミ(BLOGなどですね)が巻き起これば、
このCMも大成功となると思うのですが、CMだけを見ると今の社会はシビアですので、
冷静に流されてしまいます。(但し今はWEBでの口コミまで仕掛ける企業が増えました。)

企業姿勢の発信やブランディングコミュニケーションも
長期的な目線を持った設計で考えることが重要です。

また、伝え方も企業の立ち位置を考えて工夫する余地があると言えます。
企業様には辛い時代と捉える方が多いのですが、
私は非常にチャンスだと思っています!

今後も良い出会いを期待しながら、小さいながらも自分なりに社会貢献ができたら
嬉しいなあなどと、あらためて思いました。

私の仕事#02

製品やサービスを提供する側から見たブランドの定義は、
「識別」や「差別化」を意図した要素の集まりです。
ですから、製品やサービスに於いて、競合他社との差別化が大切だとよく言います。

それでは競合他社製品に対して、機能や性能、品質・サービス内容などにおいて
優位性がなく、オンリーワン商材でもない場合に、ブランドは確立できるのでしょうか?

マーケティング的な話から言いますと、強みを掘り下げて磨けとか
差別化を意図して、製品やサービスの見直しを迫る場合があります。

ある意味正しいのですが、場合によってそれをすることによって経営戦略がぶれる場合があります。

デザインにおいては、その製品やサービスの志が本物で、企業理念に則っていいるのならば
製品やサービスに宿る「情緒的価値」を汲み取ります。

そして、クリエイティブによって顧客の頭に
「付加価値」を届けることでブランドを成立させます。

だから、私はデザインが好きです。



創業ビジネスプラン発表会

昨日(12/04)、愛知県産業貿易会館・本館5階にて催された創業ビジネスプラン発表会に
参加させていただき、4番目に+d&cの事業プランをプレゼンさせていただきました。
*-12/04
15分のプレゼンでブランドやデザインを語ることは難しいので、ずいぶんと内容を絞り、
今回は「ブランド・ギャップ」をテーマに、事例紹介も含めて紹介させていただきました。
(財)あいち産業振興機構の皆様、この度は色々とありがとうございました。

また、お忙しい中、足を運んでいただけた皆様、この場をお借りしてお礼申し上げます。
ご清聴いただきまして、ありがとうございました。

個人的には、今日あらためて思ったことがひとつ、ありました。

デザインやブランドづくりの仕事を健全に請け負うことを考えますと、
やはり社会に情報を発信していかなければいけないということを
ひしひしと実感いたしました。

企業の経営戦略にとってデザインの役割やブランドの位置づけを伝えていく場を
今後はより考えていかないといけないのかなあと思いながら、
出会った方々と協業関係を築きながら自分一人ではできないことができたらいいなあと
強く思った一日でした。

無駄ばなしをひとつ。

今日は、朝から出っぱなしで、新しいお仕事の打ち合わせ諸々で
帰ってきましたら23:26でした。私の本業はコンサルティングではなくクリエイティブの構築です。
あくまでもそこに自分の美学を貫こうと一貫して考えるのですが、
今日は今からどうしても作業に入る気になれませんでした。
(ということは、本日の売上0円決定!!)

そこで、今日はごくごくプライベートなお話を...。

実は3日程前の夜、熟睡中に突然激痛が走り、飛び起きました。
左耳に痛みが走り、その後朝まで格闘することに...。
翌朝はどうしても仕事の用事があって妻に貰った痛み止めを飲みながら凌いだのですが、
さすがに翌日は、休日診療所に駆け込みました。ひょっとして、まさかおたふく風邪?!
確か抗体は打ったはずのような。今週は事業プランの発表会出場など、
仕事も予定が詰まっているので不安に駆られていたところ、
医師からあっさり「外耳炎ですね。」と言われました。
恥ずかしい話ですが、耳垢がたまりすぎ!中が見えない!などと、屈辱的な事を連呼され、
おたふく風邪でなかった安堵感と屈辱感の複雑な心境で、痛み止めと引き替えに
高い休日診療代を精算しました。

そして、更に翌日、恥ずかしい気持ちを抑えながら耳鼻科に行くと、
更に恥ずかしい仕打ちが...「こりゃ大量な耳垢のせいじゃね。耳垢が石灰化してるから、このままじゃ
処置できないよ。」などと、さらに笑えない屈辱的な事をしかも大声で言われてしまいました。
なんだか、全然手入れしてないような印象ですが、実はちゃんと毎日耳掃除くらいはしているのに...。

そして病院からの指示は、石灰化している耳垢を溶かす薬を出すので、それを一日3回差して、
翌日来なさいとのことでした。言われたとおりに激痛に耐えながら薬を差しきり翌朝病院に行きました。

そこで、先生が掃除機みたいな器具で耳を吸うと、な、なんと.....。

小さなボールのようなおもちゃの破片が耳から出てきました!
こ、これは..。耳垢じゃなかったね...っっていったいなぜ?

......恐らく寝てる間に、1歳になる娘が僕の耳に手榴弾!?を投げ込んだようです。

昔、知り合いが、Macintoshのフロッピードライブに、親のまねをして、
子どもさんがせんべいをインサートして、壊された!というお話を
笑い話として聞いたことがありましたが、まさか自分の耳に...。

今は異物は取れたモノの、炎症などで左耳が殆ど聞こえない状態です(笑)。
まあ、何とか薬などで治る予定なのですが、笑うに笑えないお話しでした。

子どもさんがいらっしゃる方は、くれぐれもご注意ください(泣)。



企業の立ち位置

先日、我が家に宅配便が届き、中身を妻に聞きますとなんと「Wii_!?」。
あるカードで貯まるポイントで換えた(いったい何年分のポイントなのでしょうか)とのことでした。
ただ、我が家は全くゲームをしない家で、Wiiは未だ段ボールに梱包されたままです。
あ、因みに私はテレビも殆ど見ませんが...。

そこで今日はNintendoをネタに少し書いてみたいと思います。
日本は特にですが、大量に情報やモノが溢れていて、もう家に必要なものは全部揃っちゃってます。
一昔前ですと、ワイド型のテレビ、液晶やプラズマ、またパソコンで言えばCPUが0.0GHzだとか、テレビが何時間録画できるとか....。ゲームのハードでも、昔セガで「メガドライブ」というものがあったのですが、ハードそのものに、誇らしげに金の文字で大きく「16-BIT」と書いてありました!(当時はそれを見て、胸が熱くなりましたが(笑))
そうなんです。あの頃は機能やスペックが最大のウリだったんですね~。私も学生の頃はそこそこゲームが好きで、3Dとか、立体的なカーレースゲームや、リアルな野球のゲームなどに未来や次世代という言葉を連想して、かなり興奮したのを覚えています。

ただ、今は機能の優位性や製品の特徴で、モノは売れなくなってしまいました。
SONYのPSPとNintendoのDSを比べてみますと、製品のスペックをウリにしているか、顧客の目線に立った戦略を取っているかで、大きく立ち位置が違っていることがわかります。

そこで、ビックカメラのゲーム売り場でNITENDOのパンフレットをもらってきました。




あまり、専門用語は好きではないのですが、プロダクトアウトな思考から
顧客目線のツールになっているのですね。
簡単に言いますと、一昔であれば、「Nintendo Wii 2008ラインナップ」とかいってソフトを並べたカタログでよかったのですが、今のNintendoのツールは、顧客の立場に立って欲しい情報をわかりやすく提供しているのです。これは、もちろんマーケティング的にも成功しますが、企業の立ち位置或いは、お客様から見たNintendo像を確立するためにも非常に重要なコミュニケーションを担うツールとなっています。

プロダクト(製品)に対して、顧客目線(顧客にとっての価値)をカスタマーバリューといいますが、かつて大企業にできないことを中小企業がもっと顧客の立場に立って情報を発信しましょうなんて言っていましたが、Nintendoのような大企業はDSを出した後からこの様な方向にマーケティング戦略の舵をきっています。この他Nintendo以外にも気をつけて周りを見回しますと、色々な情報配信の変化に気がつくと思います。
少し繊細な空気が読める人であれば、これはまずいな~っときっと思うでしょう。

社会の変化・人がモノを選ぶ価値基準に敏感な企業とそうでない企業....。

これからは、もっともっと見えない格差が広がってしまうような危機感を個人的に感じています。

今の社会にデザインは大きな責任の一端を担っています。

私もデザインとブランディングを通して、社会的に必要とされている素晴らしい中小企業様や
製品・サービスのお手伝いが少しでもできればと、Nintendoのカタログを眺めながら
あらためて強く思いました。