2023年総括 | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

2022年以前の総括一覧

2022年総括 

2021年総括 


1月
蛭ヶ岳の山頂にて
地味な入道丸の頂
あまりにやる気が起きず、自撮りさえ億劫で撮らなかった心ここに非ずの一日。

 記念すべき今年の初登りは行き先が決まらず消極的選択で丹沢へ。
トレーニング的な感じでサクッと登るつもりが主脈縦断に変更したことで新年一発目に相応しい充実の山行に。
 今年2度目は道志東部の影の薄い山々を縦走。
あまりに地味過ぎて、この記事を書くまで忘却の彼方に追いやられていたほど。
 ブログに書く価値があるのか疑わしい程のやる気のないあまりに酷い山行。
この時期はゲームが忙し過ぎて山行中もそのことばかり考えていた。(そのせいで道を誤り途中下山w)

2月
新規開拓の奥三河の名山、鳳来寺山にて。
焼津アルプス縦走途次の高草山にて。
ここは···どこだ?地味過ぎて記憶から抹消されかかっていた川苔山縦走途次の筑摩山。

 新天地を求めて未訪問の奥三河の山へ。
初訪問というだけでも心躍る楽しい山行だった。
 新天地を求める山旅2日目は帰路の途次にある焼津アルプスへ。
期待していた山頂からの山行はやや曇り気味で生憎の内容だったけど、アクセスは抜群なので何れ再訪したいものだ。
 老後にとっておいている山を除いて殆ど登り尽くしてしまった近場の山々。
そんな中から半ば消去法で選んだのは未踏の尾根から登る川苔山。
地味過ぎて思い出も感想も特になし(笑)

3月
いつもの箱根外輪山の一つ、塔ノ峰にて。
愛鷹山・馬場平の大樹の下で
縦走最後の畦ヶ丸で腰を下ろす
貸し切りの高川山で羽根を伸ばす

 コロナ自粛期間に登りまくった反動か、3月にして今年初めての個人的に大好きな箱根外輪山。
···の筈が期待に反して目的の未踏のコースは面白くなかったし、天気は微妙で何もかも微妙だった。以上!
 3月二発目は久し振りの愛鷹山。
展望以上に古い巨木が多く残るその美しい林相がとても印象的だった。
そして下山時の道迷いも(笑)
 予てから狙っていたミツバ山の三椏と早春の花を求めた西丹沢の縦走山行。
お目当ての花を愛でた充実した山行だった。
 3月最後の山行は未踏のコースで高川山を再訪。
春の花々と屏風岩や山頂からの展望を満喫した良い一日だった。

4月
樹林に囲まれた地味な静かな仏頂山山頂にて
バリエーションで登った二度目の達沢山にて
荒山の見晴しにて
帰りのバスの交通費が高かったのが一番の思い出の赤城山登山(しかも本命は達せられず···)

4月5日八溝・若葉色に萌ゆる雨巻山 

 4月最初の山行は新天地を求めて茨城の雨巻山とその付近の山々を縦走。
若葉が萌える美しい山稜と春の花々、それに馴染みの無い山々の展望を満喫した一日だった。
 未踏の蜂城山を登るついでにバリエーションを組み込むことで嘗て登った達沢山を経由し、笹子へと下った縦走山行。
無事に本懐を遂げられた他、桃の花や残雪の南アルプスの景色が印象的な充実した山行だった。
 新天地を求めた先は上毛の名峰赤城山。
南から一座ずつ縦走して本命の最高峰の黒檜山を目指すつもりが時間的にも体力的にも及ばず断念。
そもそも交通機関日帰りで強行するのが無謀だろ···と今更ながらツッコミたくなる交通費だけが高くついた悔しい山行だった。

5月
パワースポット?日本武尊の足跡より
逆光+地味の合わせ技、コヤシロ山
来たぜ東北、来たぜ岩木山!
阿闍羅山より寧ろメインと化した観光で訪れた鶴の舞橋

5月3日丹沢・GWに賑わう春爛漫の表尾根 

 コスパは正義、いつもの表丹沢へ。
展望の素晴らしさは今更言うまでもなく、運良く今年は当たり年だったというシロヤシオの花が印象的だった。
 未踏のコースを組み込んで北都留の山々を縦走。
権現山周辺のヤマツツジも良かったが、最後に登頂した要害山のパノラマは圧倒的だった。
 あわよくば王林ちゃんに会いに遥々本州最北の青森県へ。
予てからこの目で見たかった王r岩木山は秀麗の一言。
幸運にも早咲きのミチノクコザクラを見ることができた一方で残雪に阻まれ同じコースを往復するだけの味気ない山行に。
 みちのく旅2日目フリーの日は現地の低山の複数の候補から難読な山名が気になる阿闍羅山と一度は行ってみたかった鶴の舞橋へ。
嘗ては信仰の山だったという阿闍羅山はガイド本にある通り既にその面影が消え失せた観光に開拓された情緒も無い不遇の山と化していた。
にっぽん百低山で類さんが登った梵珠山にしておけば良かった···。

6月

やる気が起きず途中断念した高尾縦走。
自撮りも面倒で標柱のみ。
快適な天候と素晴らしい展望に意気揚々

6月6日高尾・夏山に向けて縦走トレーニング!の筈が··· 

 6月一発目は行く宛が無かったので何となく交通費がかからない高尾の山へ。
元々乗らない気持ちに曇天と蒸し暑さが拍車をかけ、士気はマイナス一万。
陣馬まで縦走するつもりが景信山でリタイアという体たらく(笑)
 三連休を使ったテン泊山行は悪天予報に潰え、代案となったのが今回の日帰りで二つの展望の頂を繋ぐ計画だった。
晴天に恵まれたお陰で大展望を満喫したほか、三ッ峠山でのサンショウバラとの思いがけない再会が強く印象に残った山行だった。

7月
登るつもりは無かったのに、つい登ってしまった2度目の燧ヶ岳
6度目の檜洞丸。でも何度登ったってやっぱり良い。

 連休が一つも無い7月に強行軍で行ってきた尾瀬での一日。
当初はアヤメ平を見て回るつもりが燧ヶ岳の山容に惹かれて足は自然とそちらへ。
夏の花々に尾瀬の景観を満喫したものの日帰りとしてはあまりに遠く、疲労困憊の一日だった。
 避暑目的に選んだ盛夏の檜洞丸。
全然涼しくなかったけれど、お目当てのイワタバコの他に希少な花との出会いがあった。

8月
今年の夏の大型山行1座目は大展望の上河内岳
2座目の聖岳。
しかしこの2日目の行程が後に影響を及ぼすことに···
3日目の赤石岳。
心半ばにしてここで敗退・・・
いつものバカ尾根トレ。
塔ノ岳は人がいっぱいなので自撮りは無し。

8月2〜4日南アルプス・ぶっつけ本番!南ア南部テン泊縦走 

 テン泊の予行が出来ずに迎えた一年に一度の恒例イベントがやって来た。
今年は現地に行くことさえ大変な南アルプス南部の山々。
雄大な景色に足元を彩る高山植物···そして雷鳥の親子との出会い。
印象的なシーンが多い一方で2日目のハードな行程でズタボロに疲れてしまい意気消沈。
翌日以降も回復することは無く、途中で下山する憂き目にあうことに。
 いつものバカ尾根トレ。
調子が良ければまた表尾根でも縦走しようと思ったけれど、暑さが堪えて敢え無くピストン。

9月
素晴らしき鳳凰山の日の出
一番好きな山容の甲斐駒と
喧騒の瑞牆山にて
石楠花に囲まれた静寂の小川山

 今年2回目の南アルプス、今回はアクセス良好な北部の早川尾根を縦走。
苦難の1日目から天気が好転した2日目は最高の山行へ。
間近に望む南アルプスの名峰たちと果てまで広がる夜明けの雲海の絶景は言葉では言い表せない素晴らしさだった。
 秋雨で例年思うようにいかない9月だけれど今年は違う。
テントを担いで未踏の山梨百名山2座を縦走した2日間は奥秩父の懐の深さを遺憾無く堪能した充実の山行だった。

10月
念願の再訪となった頸城の山々。
1座目の妙高山にて。
人生で初めて雷鳥と出会った火打山は思い出補正も含めて最も好きな山の一つ。
2016年No.1選出の山。
イマイチ地味な位山と
展望の川上岳にて
唯一無人だった二ノ塔で自撮り
上越のマッターホルン、大源太山にて。
心惜しくも縦走最後の山となった谷川岳

 再訪したい山NO1に毎年挙がっていた火打山を含めた頸城三山を縦走した2日間。
本当は夏が良かったけれど秋に入って漸くその時が訪れた。
不運な出だしから一転、素晴らしい景色や風景に山行は終始意気揚々。
無事に頸城三山縦走を終えて一言、これだけは声を大にして言っておきたい。
頸城の山にハズレ無し!
三山何れも一級品の山と言って差し支えなく、今年一番充実した山行だった。
そんな中で変化に富んだコースは縦走していて楽しく、達成感や感動が一入だった新潟焼山は今年一番の山に決定!
 新天地を求めた先は飛騨高地の位山と川上岳。
想像とはちょっと違ったけど初めての山はやはり良い。
一泊から日帰りに変更したことで危うく行き詰まる羽目に。
 5月に引き継ぎまた丹沢は表尾根。
紅葉には早すぎ、花が疎らに残っている程度。
でも良いの、費用に対しての見返りは余りあるものがあるから。
 10月最後の山行は予てから気になっていた大源太山と谷川連峰の縦走を計画。
過酷な行程に途中ビバークしたり3日目の悪天予報に心半ばの下山を強いられたりと全てが思い通りに行った訳では無いけれど、山麓の燃え上るような紅葉や大展望の稜線はまさに圧巻だった。

11月
能岳の山頂にて
数年ぶりに再訪した標柱も展望もグレードアップした鶴島御前山

 11月最初の山行は北都留の未踏の低山を縦走。
最近はボリュームある充実した山行が続いたので相対的に地味な感じだけれど、余裕をもって日帰り縦走できるのは◎。
随所で景色を楽しんだ有意義な秋の一日。
 行き先が思い浮かばなかったので、2017年春 

に歩いたコースのほぼ完コピという手抜き(笑)
それでも前回とは反対の季節に再訪した秋山の山々の黄葉は素晴らしく、6年の間に色々な変化があったりして面白かった。

12月
早朝の静かな丹沢山頂
人犇めく鍋割山頂の前に
山名とは対照的?地味な龍門岳山頂
湖南アルプスの山上に広がる砂礫の河原
大展望の浜石岳


 本当は未踏の別の山に登るつもりが直前に日和って近場の丹沢へ。
久し振りに近々蛭ヶ岳山荘に泊まろうと思っていたのでまぁ良いだろう。
 かつて怖い思いをして登った寄から雨山峠を経由した丹沢の鍋割山。
最近はついぞ寄起点の登山をしていないことに気付いたため、久し振りに行ってみることに。
以前より断然難易度が低い筈の無雪のコースは今も尚十分にスリリングなコースだった。
 そうだ、近畿の山に行こう。
遠征最初の山は中二心擽る山名が素敵な龍門岳とオマケで音羽三山。
壮大な山名とは対照的に内容は・・・?
 2日目はアクセス・展望共に良いとされる滋賀県の湖南アルプス。
随所に見られる特異な景色、特に鳳凰三山を彷彿とさせる花崗岩の白砂の稜線は正しく“ミニ”アルプスそのもの。
山ごと関東に持って帰って毎週末登りたくなるような非常に満足度の高い山だった。
 最終日、帰路に立ち寄った最後の山は由比の浜石岳。
予てから登る計画は立てていたので何となく知ってはいたけれど、頂へ至る道は何れも面白みは皆無。
ただ、それを以てしても山頂からの大展望を目当てに登る価値は余りあるものだった。

【番外編】

2023年を振り返ってみると、未踏の山を求めて遠征することが多かった一方で、それ以外ではなるべく近場の交通費がかからない山を選ぶような両極端気味な一年だったよう。
万年雨男の私が今年は幸運にも休日と悪天が重なることが少なかったので、山行も多くこなすことができた良い一年だった。
お天道様、どうか来年もこんな感じでオナシャス!