捉え後の世界(捉え暦):4ヵ月24日

原始体操開始から:5ヵ月12日

検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)

 

最近の身体感覚をメモする。

 

1年5ヵ月19日【背骨の湾曲カーブの軽減】にある「背骨連動体操」で腹圧を軽くかけて背骨を伸ばして、身体内部に下から上に力を流して、軸というか棒のようなものを徹す

 

ざっくり言うと、下っ腹→鳩尾内部→頭(後頭部寄り)

 

②すると、その棒にぶら下がるように、手・腕、足・脚の力が抜けるようで、手と足は指先まで抜けて、ジワ―と手のひら・足裏が温かくなり、指先がモゾモゾする。おそらく血が末端まで行き渡った結果ではないかと思う。それから、足はペラペラする感じなり、足裏はフワフワと厚みを増すような感覚になる。

 

これで、身体の力はだいぶ抜けている状態だが、重心の位置が曖昧のままである。

 

そこで、

 

③①で作ったルートの鳩尾内部を「抜く」。そうすると、鳩尾と骨盤を繋ぐようにサランラップの芯のような中が空洞の棒が出来上がる。鳩尾内部の風通しを良くする感じ。

 

④そして、その空洞の中を徹して、重心を骨盤内(股関節の上)に収める

⑤結果、鳩尾は空骨盤は重みという関係が出来上がる。鳩尾は風通しがよく、骨盤にしっかりと重みを感じる。両者の間には軽い・重いの関係と、空洞の棒がある種のつっかえ棒になっているので、鳩尾(胸郭)と骨盤は離れた状態が維持される。

 

⑥⑤で出来上がった感覚とその姿勢を保ちながら、歩くわけだが、地面に着く足脚の股関節の上にしっかりと重心を乗せて、それを感じながら歩く。両方交互に一回一回感じながら歩く。

 

難しいのは、骨盤の重心を気にしていると、今度は鳩尾の風通しが悪くなる。逆に、鳩尾を気にしすぎると、骨盤の重みがないがしろになる。さらに、この両者に気を取られていると、②の手足の感覚を忘れてしまう。骨盤の重みを感じて、足に流すわけだが、これも決して何か踏ん張るとか足に負担をかけるとか、重みを無理やりかけるものでは無い。むしろ重みがしっかり伝わると逆に軽く・フワフワになるのでここが難しい。手足の感覚が薄れると力みが生じ、足裏ペラペラフワフワ感が薄くなる。

 

つまり、「②⑤⑥同時」にどれも感覚・意識がきれないようにするのがなかなかハードである。

 

何故難しいのか?矛盾が有り過ぎるからである。

 

鳩尾は空っぽにして浮かせて起きなさい。

骨盤には重みを感じ、骨盤に重みを股関節を徹して足へ伝えて、地球から離れないようにしなさい。

・しかし、その骨盤の重みを足に負担ならないように伝えなさい。

掌・足裏はいつも温かく、力が抜けてリラックスさせておきなさい。

 

と、こんな感じで上虚下実は読んで字のごとし、矛盾の極みなのだが、それはこちら側の常識では矛盾というだけで、上虚下実の世界でそうでないんだなと思う。また、上虚下実が理想ならこの矛盾を統合して、これは常識であるという回路を構築しなければならない。

 

そんなこんなで、「②⑤⑥同時」で歩いていると、だんだんいわゆる内側のラインというのを左右に感じ始める。このラインは、おおまかに内踝・膝の内側・内腿・腸腰筋のラインである。

 

歩いていると、骨盤内の重心が左右に動くたびに、それにつられて中心軸が左右の軸と振り子のように一回一回重なるように感じる。あくまで、上半身ファーストでは無く骨盤の重心ファーストで左右にゆらゆら動く。しかし、一回一回しっかりと骨盤の重みを地面に徹しているので足取りはしっかりする。繰り返すが、だからといって、足脚には力みは無いので、踏み込んだり踏ん張っていることはない。少なくともその感覚はない。証拠に足裏はペラペラフワフワ指も自在に動く

 

【追記】

大事な反応を忘れてた。しっかりと骨盤・股関節の上に重心が乗り、重みがかかると、股関節が緩まる。これは不安定ということではなく、安定していてさらに柔らかい。普通重みがかかれば締まると思いがちだが、少なくともそうは感じない。この事から察するに、「股関節の捉え」が正確にできれば、股関節は重心の重みでどんどん緩み、柔らかくなっていくのだと思う。そして、股関節とはそういうものかもしれない。そして、こうなって初めて股関節が使えていると言える可能性はある。使ってないから、緩まない・柔らかくならないという論理かな。

 

緩まるという表現がいけないのかもしれない。

 

股関節に重心がしっかり乗ると(股関節で捉えると)、股関節が活性化する」がいいかもしれん。

 

★【参考動画】(NOV11th2018)

・【矛盾状態の歩行(実際の歩行)】

 

(骨盤の重心(移動)に関して:1年6ヵ月8日【腑に落ちた重心】1年6ヵ月16日【重心の集約力】1年6ヵ月18日【重心移動について】)

 

 

色々思うことがある。

 

①足裏のペラペラフワフワ感覚

これは、おそらく人間本来持っているべき感覚だと思う。なぜなら、靴を履かない民族は固い地面でどうやって長い時間歩いたり走ったりできるのか。足裏自体が靴でいうところのソールの役割をしていて、胴体深部が動いて身体が機能すると、こうなる。現段階の感覚では固い床でも足裏はフワフワしている感じである。

 

②骨盤と肋骨の距離と細分化

これは、今回書いた内容の現象が起こるものとして、必ず達成されなければならないことだと思われる。何故なら、上記で書いたように、

 

鳩尾は空っぽにして浮かせて起きなさい。

骨盤には重みを感じ、骨盤に重みを股関節を徹して足へ伝えて、地球から離れないようにしなさい。

 

と、肋骨(胸郭)に要求されるものと、骨盤にされるものが相反するものだからである。これは単に上半身を伸ばして、肋骨と骨盤を引き離すだけではなかなか難しい

 

水面で優雅に浮いて移動している鳥のように、浮いている部分(鳩尾より上の肋骨)は、すずしい顔して風通しがよく、水面下(骨盤(内))は重心ボールが行ったり来たりして、バタバタ足を動かして漕いでいる。さらに水(地面)をしっかり捉えているので、方向転換がスムーズで安定する。

 

最低限できなければいけないと思われる体操が次の「最大限反った状態で丸める」である。

 

最大限反った状態で、骨盤内の重心ボールを後ろ向きに転がして、丸める

 

さらに言えば、最大限反ったままで、「伸ばす・縮める」の動きができないと、左右の重心移動は効率良くはできない。これは重心ボールを左右に転がすことである。

 

以下に、動画を含めて、詳しい説明を追記する(NOV11th2018)

 

①丸める・反るの基本情報:「深層筋による丸める・反る

 

②「最大限反ったまま丸める反る・最大限反ったままで伸ばす縮める

 

(もし実践される場合は十分気を付けて自己責任で行ってください。反ると反り返るの区別がついていない状態で行うと、腰を壊す確率が増します。正確にできれば、腰が痛くなることはありません。)

 

(映像提供:本のセンセさん)

 

最後になるが、今回書いた一連の身体操作というものが、人間であれば本来できるごくごく一般的で普通のことだと考えると(何故なら、日常的な立位・歩きで体現されるため)、自分はその当たり前の能力を勝手に封印していたことになる。いや~、もったいない!

 

嘘か本当か、身体内部から思うことでした。

 

始まりはいつも北京原人から。