子どもたちの輝く未来&ママを応援する
グローバルキッズ育成アドバイザー
すがゆうこです。
『ハーフはいいね。自然に語学を学べて羨ましい。』というような言葉、よく聞きますよね。
でも、実は彼らも何もしないで言葉を習得しているわけではありません。
日本の英会話教室によくありがちな宣伝文句。
『3ヶ月で英語がペラペラに!』
はっきり言って無理です
どんなに必死で勉強しても難しいと思います。
(すでに他の言語を習得していて、どのように学習すればいいのかがわかっていて、ものすごい努力をすることができる人は除きます。)
私は大人に英語を教える時によくテニスに例えてお話しています。
テニス初心者のあなた、3ヶ月の猛特訓のみでウィンブルドンで優勝することができますか
無理ですよね
それと同じ。
言語の習得には訓練(練習)が必要なんです
でもハーフの子たちは訓練なんてしてないじゃない
自然に楽に習得してるでしょっと思うかもしれません。
しかし彼らも訓練しているんです。しかももの凄い訓練の量で
先ほどのテニスに戻ってお話しします。
私たち国際結婚したカップルの間に生まれた子どもたち。
彼らは生まれた時から、2種類の違ったボールを投げられてきました。
例えばわが家の子どもたち。ドイツ語をテニス、日本語を野球とします。
旦那さまは常にテニスボールを、私は常に野球のボールを投げてきました。
正直ボールにあたると痛いですよね
人間は痛い思いをし続けるとどうするでしょうか?
打ち返そうとしませんか?
バイリンガルの彼らには打ち返すものとして、テニスラケットと野球のバットが用意されています。
しかし最初はとにかく打ち返すことで精一杯。
身近にあるもので打ち返します。
野球のボールが飛んできているのにテニスラケットで打ち返したり、またテニスボールが飛んできているのに野球のバットで打ち返したり。
もしかしたらボールの違いが判断できず、最初はテニスラケットのみ、野球のバットのみと1種類でしか打ち返せなかったり。
それでも私たち親は違ったボールを投げ続けます。
毎日毎日、どんな状況であっても。
すると子どもたちは、だんだんとそのボールにあったラケットやバットで打ち返すことができるようになってくるんです
ここで注意が必要
ボールを投げる私たちも、ただ投げていたらいいわけではありません。
「お友達の〇〇ちゃんはきちんと打ち返せるのに、なんでうちの子は…」なんて他の子と比べながら投げていたら逆効果。
EQ絵本認定講師バイリンガル育児アドバイザー浅野葉子さんのように絵本を使ったり、私のように歌を使ったりしながら、私たちも楽しく野球のボールを投げ続けるんです。
マイノリティーの状況で、正直簡単なことではありません。
お友達を作ることで一緒に野球のボールを投げることができるかもしれません。
補習校などに通って、ともに野球のボールを投げてくれる人を探してもいいかもしれません。
もし子どもが野球のバットで打ち返したくないと思ったとしても、決してバットを取り上げることだけはしないでください。
そっと見守り、必ずどこか手の届くところにバットを置いてあげていてください。
いつの日か、久しぶりにバットを使いたいなと思うかもしれない日のために。
そしてその日が来た時には、バットを使いたくなった子どもの気持ちを全身全霊で受け止め、ママの喜びを正直に伝え、初心に戻って一緒に訓練をやり直してくださいね。
バイリンガルキッズの彼らはその訓練が日常化してしまっているために、何もしないで言語を習得しているようにみえるだけ。
そこには外からは見えない、猛特訓が隠れているだけなんです。
テニスのボールにはテニスのラケットで、野球のボールには野球のバットで、自然に分けて打ち返せるようになるまでに、何万回と打つ練習をしてきています。
辛い思いや痛い思いもしていますし、さまざまな葛藤もあります。
(ウィンブルドンの選手たちだって同じですよね。)
それを努力をし、
乗り越えてきたからこそ、
バイリンガルになることができるんです
訓練なしの言語習得はあり得ない
言語習得は一日にしてならず!② 乳幼児編に続く…(はず)
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