体内リズムを守ろう!
前回「時計細胞」記事の続きです。
地球上の生き物はその精度の差はあれ、だいたい24時間周期の
リズムをもっていると前回書きました。
では、具体的に人間の「時間細胞=体内時計」の周期はどうなって
いるのでしょう。
地球の自転が24時間なのに対して、ヒトの体内時計の周期は、
実は25時間になっています。
ちなみにマウスは23.5時間、ラットで24.5時間というふうに
種によって微妙に誤差があります。
さて、ここで1日ごとに1時間針が狂う時計をイメージして下さい。
1日のはじめに、必ず針を正しい場所に戻してやらないと、1日中
時間は狂いっぱなしになります。もし12日間調節をしないままだと
昼夜が逆転してしまいますね。
これでは実際の生活と、時計細胞による臓器や生体反応の動きに
不調をきたしてしまうことになるのです。
そこで、ヒトのカラダは1時間のズレを太陽の光で調節しています。
朝起きて、活動開始の時間帯に太陽光を浴びると、中枢にある時計
細胞の司令塔がズレている針を元に戻し、地球のリズムとシンクロ
させるのです。朝起きてもずっと寝床でうずくまっていたり、部屋の
カーテンを閉めたままにすると、時計細胞が鈍くなり、中枢神経が
活発になってきません。どこかしらボ~~っとした感覚が続きます。
ぜひ、起床時はスカッとカーテンを開けて朝日を浴びましょう!
逆に真夜中に強い光を浴び続けると体内時計は乱れ精度が悪くなる
ことが分かっていますので夜遊びはホドホドにしましょうね。
さて、中枢神経が時計細胞の針を調節し、意識が活動し始めると、
次は臓器などの末梢神経にある時計細胞のズレを修正する番です。
臓器などの末梢の体内時計は日光ではリセットできません。
現在、分かっているのは「末梢の時計細胞は食事に反応する」と
いうことです。朝食をしっかり食べることが一番の方法となります。
ジュースやミルクだけで済ますのではなく、固形のものを胃袋に
入れることが大切です。胃袋にしっかりと圧がかかることで、
からだの隅々の体内時計がリセットされます。
ここまで体内時計を正常に働かせるための生活習慣を述べましたが、
ではこの体内時計が乱れるとどのような不調を来たすのかというと、
「睡眠障害」「ストレス」「精神疾患」「肥満」「生活習慣病」などの
リスクが跳ね上がります。
たとえば、睡眠は不眠もそうですが、質の低い(寝ても寝足りない)
ものになったり、うつやイライラにいたらなくても日中ボ~っとしたり、
判断力が鈍ったり。また、カラダの代謝が以上になるのでメタボリックや
高血圧などを誘発します。こうなるといくらカロリーを気にして生活して
も痩せません。
ダイエットを考えたとき、朝食を抜いたり、固形物を食べなかったりすると
カラダの代謝やその他働きの正常なスイッチが入らないまま1日を過ごします。
これではカロリー消費がままなりません。たとえば、体脂肪が多い人が朝食
抜きダイエットをした場合、カロリーは控えても、体脂肪を消費する環境に
無いのです。栄養は摂れずに体脂肪はそのまま・・最悪です。
ですから、どれだけ痩せたくても朝食だけは取るべきだということが理論的に
分かってもらえると思います。
何といってもこの時計細胞の存在が分かってきたのはわずか14年前です。
「朝からドリンクやヨーグルトだけで痩せましょう!」というダイエット
法はもう古いと理解しておいて下さい。
ちなみに・・
体内時計は生命の維持を目的としてリズムを刻んでいます。
シマリスを使った実験というのがありまして、何匹かのシマリスの体内時計を
壊して野外に放った結果、ほとんどが捕食されて生存率が極めて低かったとのこと。
やっぱり、生活のリズムは大切にしたいですね・・・
地球上の生き物はその精度の差はあれ、だいたい24時間周期の
リズムをもっていると前回書きました。
では、具体的に人間の「時間細胞=体内時計」の周期はどうなって
いるのでしょう。
地球の自転が24時間なのに対して、ヒトの体内時計の周期は、
実は25時間になっています。
ちなみにマウスは23.5時間、ラットで24.5時間というふうに
種によって微妙に誤差があります。
さて、ここで1日ごとに1時間針が狂う時計をイメージして下さい。
1日のはじめに、必ず針を正しい場所に戻してやらないと、1日中
時間は狂いっぱなしになります。もし12日間調節をしないままだと
昼夜が逆転してしまいますね。
これでは実際の生活と、時計細胞による臓器や生体反応の動きに
不調をきたしてしまうことになるのです。
そこで、ヒトのカラダは1時間のズレを太陽の光で調節しています。
朝起きて、活動開始の時間帯に太陽光を浴びると、中枢にある時計
細胞の司令塔がズレている針を元に戻し、地球のリズムとシンクロ
させるのです。朝起きてもずっと寝床でうずくまっていたり、部屋の
カーテンを閉めたままにすると、時計細胞が鈍くなり、中枢神経が
活発になってきません。どこかしらボ~~っとした感覚が続きます。
ぜひ、起床時はスカッとカーテンを開けて朝日を浴びましょう!
逆に真夜中に強い光を浴び続けると体内時計は乱れ精度が悪くなる
ことが分かっていますので夜遊びはホドホドにしましょうね。
さて、中枢神経が時計細胞の針を調節し、意識が活動し始めると、
次は臓器などの末梢神経にある時計細胞のズレを修正する番です。
臓器などの末梢の体内時計は日光ではリセットできません。
現在、分かっているのは「末梢の時計細胞は食事に反応する」と
いうことです。朝食をしっかり食べることが一番の方法となります。
ジュースやミルクだけで済ますのではなく、固形のものを胃袋に
入れることが大切です。胃袋にしっかりと圧がかかることで、
からだの隅々の体内時計がリセットされます。
ここまで体内時計を正常に働かせるための生活習慣を述べましたが、
ではこの体内時計が乱れるとどのような不調を来たすのかというと、
「睡眠障害」「ストレス」「精神疾患」「肥満」「生活習慣病」などの
リスクが跳ね上がります。
たとえば、睡眠は不眠もそうですが、質の低い(寝ても寝足りない)
ものになったり、うつやイライラにいたらなくても日中ボ~っとしたり、
判断力が鈍ったり。また、カラダの代謝が以上になるのでメタボリックや
高血圧などを誘発します。こうなるといくらカロリーを気にして生活して
も痩せません。
ダイエットを考えたとき、朝食を抜いたり、固形物を食べなかったりすると
カラダの代謝やその他働きの正常なスイッチが入らないまま1日を過ごします。
これではカロリー消費がままなりません。たとえば、体脂肪が多い人が朝食
抜きダイエットをした場合、カロリーは控えても、体脂肪を消費する環境に
無いのです。栄養は摂れずに体脂肪はそのまま・・最悪です。
ですから、どれだけ痩せたくても朝食だけは取るべきだということが理論的に
分かってもらえると思います。
何といってもこの時計細胞の存在が分かってきたのはわずか14年前です。
「朝からドリンクやヨーグルトだけで痩せましょう!」というダイエット
法はもう古いと理解しておいて下さい。
ちなみに・・
体内時計は生命の維持を目的としてリズムを刻んでいます。
シマリスを使った実験というのがありまして、何匹かのシマリスの体内時計を
壊して野外に放った結果、ほとんどが捕食されて生存率が極めて低かったとのこと。
やっぱり、生活のリズムは大切にしたいですね・・・