茶のしずく石鹸のアレルギーに想う | 薬剤師発!健康へのブログ

茶のしずく石鹸のアレルギーに想う

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


通販で石鹸売り上げんNO1だった「茶のしずく石鹸」が

自主回収となりました。


成分の小麦加水分解物が戦犯で、

かぶれやかゆみが主な訴えですが、なかには使用者が

小麦アレルギーになり、その後小麦を含む食品を口にしたときショック症状

を起こすこともあったようです。

この事例が、他とは違って重く受け止めなければならないのは

治療期間1ヶ月以上が25%、救急へ緊急搬送された例もあるという

重篤さです。


なぜ僕がこの件をアメブロに取り上げるのかといいますと、

この事例を通じてお伝えしたいことがあるからです。

決してこの石鹸を批判するためではありません。



僕がお伝えしたいのは

「植物成分」の怖さです。

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化粧品において植物由来モノは人気です。


自然派志向の強い方、敏感肌の方は「植物由来成分だから安心」と

こういったものを選ぶ傾向にあります。

しかし、植物成分はけっして安心・安全ではありません。

植物由来成分は化学成分と比較して相対的に肌に優しいという一面が

あります。しかし、成分に含まれるアルカロイドなどは過敏症や

アレルギーを起こしやすいのも事実です。

今回の茶のしずく石鹸もそうでした。


よく公園に生えている草に触れてかゆくなったりしませんか?

あれも植物による即時性アレルギーです。



一般的に専門家の見解では

本当に肌に優しいのは植物成分よりも「シンプル処方の化学成分」

といわれています。

植物成分は、予測できないトラブルが起こりうるので、ならば

全てデータが手の内にある化学成分のほうが安心できると言う訳です。


「植物だから安心」「自然が一番」とは一概には言えません。

これはスキンケアだけではなく、食事にも当てはまります。

偏ったグリーン信仰は危険です。



もちろん、植物成分化粧品で素晴らしいものもあるんですよ。

でも植物性だから信頼できるというわけではないんです。


出来るだけ肌に優しいスキンケアを求めるのは当然です。

ですが、これからは「肌に優しい=植物性なら何でもOK」という図式を

少し考え直してみてはいかがでしょうか?



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