以前にも触れたように目下、新津章夫の未発表音源をまとめたアルバムを制作中です。年内発表を目指していますが日伊に分かれて作業をしておりますので正確な発売日はまだ発表できる段階にありません。
しかし、「I/O」のファンの方々の期待を裏切らない内容にしたいと思っております。新津章夫本人が思い残したひとつである「未来永劫 part2」も収録予定です。かつてmixiの新津章夫のフォーラムで宣言したものの、ずっと放置したままだったため「アンタ、出す出す言うてちーとも出さないやないの??」と突き上げを食らっていた案件でもあります(笑)。ついに、ついに、日の目を見る日が来ます。
とはいえ、段ボール4箱にも及ぶ音源のチェックはなかなか骨の折れる作業で、もっとも大きな問題は再生する機材がないこと。さすがに製造から40年、50年も経過しているオープンリールデッキはモーターのトルクが下がっていて、まともに聞けたもんじゃあない。なのでテープをイタリアに持ち帰り、こちらの友人から借りパクしているTEACで聞いている最中です。
兄はスタジオに籠もると「鶴の恩返し」よろしく、作品が仕上がるまでは外に出てくることはなく、仕上がった新曲は必ず真っ先に私に聞かせてくれました。
なので私自身は彼の作品は制作工程からすべて知っているつもりでしたが、今回こうしてチェックしていると、聞いたこともない曲や発表されているのとは別テイクがあったりして驚きました。
例えば、彼の代表作のひとつである「光のオルゴール」。あの煌めく主旋律は当たり前のように4倍速のギターだと思っていたのが、デモテープの中には2倍速で録音されたものがあったり。また、「未来永劫」の途中のバロック部分は別録りして物理的にテープ編集をしているのですが(オープンリールのテープを切って貼り合わせるのです)、バロック部分のないオリジナルベースは聴いたことがありませんでした。さらに「ブラックホール」のエンディングは徐々に音程が上がってフェイドアウトしていきますが、あれはトラックダウンの時にMTR(マルチトラックレコーダー)の主電源についている電圧のコントローラーを下げていくことでテープの速度が下がり、再生すると逆に音程が上がって聞こえるという効果を使っていますが(超アナログ、超物理的エフェクト!)、デモテープの「ブラックホール」のエンディングは音が上がりません。なんとも不思議な終わり方をします。
そんな音源もいずれ機会があれば公開したいと考えていますが、今回の未発表盤は新津章夫が完バケした曲だけを収録する予定です。必ずや皆さんが納得いただける作品に仕上げますので、とうぞお楽しみに!!













