仕込期、発酵期、収穫期のみなさま、こんにちは。
ぱよこです。あざます。

これを書き残さないと、気持ちよく前へ進めないということで
10月11月と急ピッチで進めている、かく語りきシリーズも
ようやく核心部に突入です。 

※あ、じぶん的にという意味で。

★★★★★★

↓以下はかく語りきシリーズの過去記事です(ご参考までに)↓

【QHHTセッションレポ】潜在意識くん、かく語りきシリーズ

【QHHTセッション後】ガイドくん、かく語りきシリーズ

生まれて初めての熊野大社参拝
QHHTヒーリング催眠療法を受ける2日前のこと。
 


守屋山・守屋神社富士山・北口本宮浅間神社
9月は一霊四魂・無料一斉共振ワークというのを旅先で開催していて、熊野大社は4つめ、最終回の地でした。

スケジュールの都合でお詣りできたのは本宮のみ。
雨がしとしと降る中の参拝です。
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今回の奈良巡礼、わたしの目的は
最終日の三輪山登拝にありました。
途中立ち寄る熊野と天川も、一度ご挨拶できたらうれしい
と思いつつ、正直わりとノーマーク。

杉木立の間の石段(参道)を登り、重要文化財の檜皮葺きの社殿が広い敷地に建ち並び、なんとも言えずホンワカン

※ホンワカンとは?
神社のご神気の一種。
和やかでほんわかした気持ちになるためという、
ぱよ語
国津神系に親和性がある人が感じ取りやすい。


拝殿に向かうと、太鼓の音とともに祝詞が聞こえてきました。
祝詞のリズムに合わせて鳴る太鼓、珍しいです。
内容も初めて耳にするような…
そんなことを思いながら手を合わせていると、突然。

その瞬間が訪れました。

まず全身が小刻みに震え始め、次いで、どうしてだか
立っていられなくなったわたしはまるで頽(くずお)れるように、
その場に座り込んでしまったのです。

そして両手は前方の地面へ。 
気がつけば、土下座スタイルになっているではないですか。
地面は雨で濡れているのにです!びっくりです。

祝詞がいつ終わるかも判らない中
雨の拝殿で平身低頭してしまっているシュールなこの場面。
心底驚いているその一方で、なぜだか、
どうしてもそうしなくちゃ。
そう強く思っているじぶんも確かに存在していることに
2度びっくり。

祝詞の文言が、だんだんべつの言葉に聴こえてきます。
親と子の別れ、親や子の気持ちのことがものがたりのように
語られています。
 
ふと見えてきたもの。

ちいさいちいさい女の子、2歳くらいかなぁ。
かおを真っ赤にしてギャン泣きしているの。
切なくて寂しくて苦しい…のを全身でうったえるように
なみだも鼻水もよだれもあふれるまま、流すまま
なりふりかまわず、必死で庇護を求めているようす。
見ているこちらが切なくなるくらい、嗚咽しているのです。

彼女のちいさな両手のひらが、
黒い麻のような布をぎゅっと掴んでいて、
よく見ると、それは布じゃなくて着物の裾なのです。

誰かにすがって泣いているんだけど、
彼女に画角が合っているため、その誰かの全体像が見えない。

そのまま視点をスーっと上に移していくと
そこには漆黒の袍のような衣装をまとった男性が立っていて
しがみつく幼女をじっと見下ろしているの。

男性の目はとても深く
怖いくらいの静けさを湛えているのですが
なにも感情が浮かんでなくて、わたしはドキドキする。

どうするんだろう。
あの子をどうするんだろう。


女の子は男性を仰ぎ見て、ぐしゃぐしゃのかおで
必死に、それはもう必死に、両手を伸ばしているのです。
それはこどもが大人に抱っこをせがむときの、あの仕草。
直感的に、ふたりは父子らしいと理解しました。

そして、なぜだかわたしも土下座のまま

申し訳ございません。
申し訳ございません。
どうか、なにとぞ、平におゆるしください。
ほんとうなら、ここに戻ってきてはいけないのに
ごめんなさい。ごめんなさい。
お願い申し上げます。
お願い申し上げます。


と、気づけば涙ながらに祈っているの。

それを、いったいなにごと? と思っている
ひとに見られるよ〜恥ずかしいよ!
と思っているわたしも確かにいるのですが

圧倒的な感情がそれを吹き飛ばし
ただひたすらの、土下座
嗚咽さえ、溢れてくる。

時間にしたら、ほんの数分のことなのしょう。
でも、体感的にはその何倍もの長さに感じました。

そして、祝詞の調子がふと変化した時。

男性がおもむろに、両手を女の子に差しのべたのです。
大きな袖でくるむように、じぶんの胸のあたりへ
彼女を抱き寄せました。

なでなでするわけでもなく
なにか語りかけるわけでもないのですが

そのようすはとても大事そうで、愛おしむように見えて
そして女の子も、男性の袍の袖にすっぽりと包まれて
安心したのか、嘘のように泣き止んでいました。
(まだちょっと、しゃくりあげていましたが)

彼女が泣き止むのを見て
男性の方もどこか、雰囲気が緩んだように見えました。
もしかしたら一見、無表情に見えていたけど
ギャン泣きする幼女をどうしていいかわからなかったのかな。

そんな風に思いつつ
男性に抱かれる女の子を、わたしも安堵して見ていると
ふと、彼らの後ろに白っぽく輝くなにかが現れました。
白い、手のように見えます。女性の美しい手。

手は、男性の背後からのびてきて
抱かれて満足したようすの女の子にそっと触れました。
すこしぎこちなく、でも優しい仕草でした。

ちょうどその時祝詞が終わり、
切り替わった空気感で、わたしは我に返りました。